写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2006.02.25
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
デジタルカメラで写真を撮ったあと、その写真は、どのような状態で見ることが多いですか?もし、ほとんどがカメラ背面の液晶モニターで再生して見るだけだとしたら、試しに、その写真を紙にプリントして、液晶画面と見比べてみてください。プリントした写真の画質は、その写真の撮影に使用したデジタルカメラが本来持っている実力の証。液晶画面をはるかに超える高いクオリティに、改めて驚かされることでしょう。そんなわけで、とっておきのデジカメ画像は、ぜひとも紙にプリントを! とおすすめする理由についてご説明いたします。
デジタルカメラには必ず付いている、液晶モニター。最近は画面サイズが大型化し、明るい場所でも見やすくなるなど、表示性能が格段に向上しています。また、パソコン不要で家庭用カラープリンターに直結できる機能を、ほとんどの機種が搭載しているので、あえてパソコンなどの大きな画面を使わずに、カメラの液晶モニターだけで再生画像を眺めているという方は、かなり多いのではないかと思います。では、この液晶モニターで画像を再生する場合、どれくらいの画質レベルを実現できているのか? それは本当に、紙にプリントすることを省略しても構わないくらいの高画質なのか? 人気のコンパクトデジタルカメラを例に挙げて、検証してみることにしましょう。
メーカー | 機種名 | モニターサイズ | 画素数 |
---|---|---|---|
キヤノン | IXY DIGITAL 700 | 2.5型 | 約11.5万画素 |
ニコン | COOLPIX P1 | 2.5型 | 11.0万画素 |
オリンパス | μ710 | 2.5型 | 115,000画素 |
ペンタックス | Optio S6 | 2.5型 | 約23.2万画素 |
パナソニック | DMC-FX9 | 2.5型 | 20.7万画素 |
カシオ | EXILIM ZOOM EX-Z600 | 2.7型 | 153,600(640×240)画素 |
富士フイルム | FinePix F11 | 2.5型 | 約15.3万画素 |
ソニー | DSC-N1 | 3.0型 | 230,400画素 |
各機種の仕様表を参照すると、液晶モニターの項目には、モニターのサイズ(インチ)と、表示画素数が必ず書いてあります。そこに出てくるモニターの画素数は、11万画素~23万画素くらい。サイズが同じであっても、モニターに表示できる画素数については、機種ごとに違いがあります。画素数とは、四角いモニターの中で光を表示する、液晶の「ドット」の数を合計で表したもの。よりわかりやすく画面1辺の画素数を知るには、平方根(√)を計算してみれば、だいたいの見当が付きます。
11万画素の場合:ルート11万=約332画素/1辺平方根で計算できるのは、あくまで正方形と仮定した場合の面積の1辺なので、長方形である液晶画面の画素寸法を正確に表してはいませんが、だいたい、このレベルの画素寸法になるということだけは簡単に判断できます。
キタムラのデジカメプリントサービス(お店プリント・ネットプリント)の場合、Lサイズまたは、コンパクトデジカメ用のDSCサイズなどのサービスサイズで、最低限として必要になる推奨画素数は200万画素程度。これより高画質で撮影した写真画像であれば、間違いなくキレイにプリントできます。
一方で、200万画素に満たない粗い画像では、プリントした写真は、モザイク状のカクカクしたイメージになります。デジタルカメラの液晶モニターの画質は、サービスサイズで必要な最低推奨画素数と比べたら、1/10以下の画質レベルです。
最近のコンパクトデジタルカメラは、一眼レフタイプと同等かそれ以上の有効画素数を持つモデルも登場しています。キタムラのデジカメプリントでは、400万画素レベルでも、四つ切ワイドサイズでのプリント品質は十分に得られるので、800万画素級のデジタルカメラを選ぶなら、その高画質はプリントしてこそ楽しめるということは明らかでしょう。
デジタルカメラで撮った画像をプリントするなら、お店に注文してDPEプリントするのと、家庭でカラープリンターを使ってプリントするのと、どちらが良いのか?
最終的には、お客さまのお好み次第ですが、便利さという点から考えるなら、枚数によって使い分けるのが、よろしいのではないかと思います。
画像1点をプリントするだけなのに、わざわざ、お店に行くのは面倒だと感じるのは当然でしょう。そのような場合には、家庭のプリンターが手軽で便利です。しかし、例えば30点の画像を一度にプリントするのは、その作業の方が面倒に思えることもあるはずです。また、枚数が増えれば、プリンターの替えインクや、写真プリント用紙の補充のために、買い出しに行く必要があります。そうなると、材料を買ってきてから自宅作業するより、出かけたついでにお店でプリントしたほうがラクな上、時間も有効に使えます。写真1枚当たりの出費としては、プリンター購入時の初期投資額を除けば、どちらの方法でも、ほとんど変わりません。
いずれにしても、デジタルカメラで撮った写真を液晶画面で眺めて終わりにはしないで、紙にプリントするということが肝心! キタムラのテレビCMでは、以前からずっと、「デジカメで撮ったら、写真にする!」と言っていますが、今回のお話で、その真意がご理解いただけたのではないかと思います。プリントした写真の中に、液晶モニターでは気が付かなかった、面白いモノが発見できたりして、写真の楽しみ方が、さらに大きく広がるかもしれません。
なお、デジタルカメラでは、お店でも家庭用プリンターでも、プリントしたい写真だけを事前に選ぶことができますので、いらない写真までプリントして、予算と資源をムダ使いしてしまうのではないか? という心配はご無用です。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。