写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2006.03.04
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
一部カメラメーカーの撤退報道を受けて、写真愛好家の間に駆け込み需要が発生し、店頭では売り切れも続出しているというフィルムカメラ。その特徴を上手に引き出して撮影するために必要になるのが、カメラに入れるフィルムそのものについての知識です。デジタルカメラでは、各種の設定を切り替えることで、撮影感度やホワイトバランスなどの設定を、被写体や撮影目的などに合わせることができますが、フィルムカメラの場合では、撮りたい被写体に応じて適切なフィルムを選ぶことが、狙い通りに撮影するためのコツ。今後もフィルムカメラの販売を継続するメーカーはありますし、中古カメラの多くはフィルムカメラなので、デジタルカメラしか使った経験がない方も、興味があれば、ひと通りの使い方を覚えて、いろいろなタイプのフィルムで撮影に挑戦してみてください。
デジタルカメラにISO感度設定があるのと同様、フィルムにもISO感度別の製品があります。現在では、低感度のISO100から、ISO400、ISO800、高感度のISO1600などが、一般的なラインアップ。とりあえず買い置きするフィルムとして、何を撮影するにも使い勝手が良いのは、ネガならISO400かISO800、ポジならISO100あたりが適当でしょう。
感度が低い方がフィルムの粒状性が細かく、高画質で撮影できるので、人物撮影で肌のキメを美しく写真で再現したいときや、花や自然風景を撮りたいとき、大きなサイズに引き伸ばしプリントしたいときなどは、ISO100以下の低感度フィルムがおすすめ。高速シャッターでブレを止めたいときは、逆にISO1600の高感度フィルムが適しています。なお、粒状性の細かさとは、デジタルカメラの画素数に相当するものです。
フィルムは、現像段階で、後から感度を変えてしまうこともできます。例えば、ISO100のフィルムを、ISO400で撮ったものとして、現像処理で露出結果を補正することができるわけです。これは、撮影時にフィルム1本分の露出値をすべて間違えてしまったときや、たまたま高感度フィルムを持ち合わせていなかったときの救済策にもなります。このようにフィルム本来のISO数値より感度を上げる現像処理を、増感(反対にISOを下げるときは減感)と呼びます。
フィルムには、大別して3つのタイプがあります。それぞれ写り方が、まったく異なるので、撮影目的に応じて、適切なものを選んでください。なお、各タイプごとに、ISO感度の異なるフィルムが発売されています。
*フィルムの製品例は、富士写真フイルム製の場合。
ポジフィルムには、被写体を照らす光源の種類で分けて、2タイプがあります。
その使い分けによって、デジタルカメラのホワイトバランスに相当する調整を、フィルムカメラでも行うことができます。
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