写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2006.05.20
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
ボディを外側から眺めている限りでは、どれも似たり寄ったりのデジタルカメラ。でも、それを動かすための電力を供給しているバッテリーは機種によって様々で、使用する電池ごとに異なる特徴を持っています。ならば、逆転の発想でバッテリーの種類から、使いたいデジタルカメラを選ぶというアプローチも可能であるはず! ということで、デジタルカメラで使われている、主なバッテリーについて解説します。
バッテリーを充電するタイプのデジタルカメラでは、現在、最も多く利用されている充電式電池。カメラメーカー・個別製品ごとの専用仕様であることが多く、デジタルカメラ本体を購入すると、通例、一緒に充電池1個と充電器が付いています。
電池重量の軽さと、電源容量の大きさを両立しているのが特徴。カメラの仕様表に記載されているカメラ本体重量は、電池とメモリーカードの重さを含んでいないので、実際に手に持って使うときのカメラ全体の重さを重視するなら、電池も軽いほうが好ましいというわけです。
化学的な詳しい説明は難しいので省略しますが、充電池の中でリチウムイオンを含んだ電解液が作用して電気を発生します。携帯電話やノートパソコンでも、この電池を使っています。充電式電池としては、ニッケルカドミウム(ニカド)充電池が過去に多く使われていましたが、現在のデジタルカメラでは、リチウムイオン充電池がこれに取って代わりました。
キヤノンのEOSデジタル各機種(デジタル一眼レフ)で使用する、専用のリチウムイオン充電池と充電器。他のメーカーにも同じく各機種専用の充電池・充電器が用意されています。充電池は予備も追加購入して、複数本をあらかじめ充電した上で撮影時に携行すると、バッテリー切れ対策になります。(各写真のサイズと、製品の大きさは一致していません)
一般の乾電池と互換性のあるサイズ・形状の充電式電池。「単3形アルカリ電池対応」となっているデジタルカメラで、充電式タイプの電池を使用したいときは、同じサイズである単3形のニッケル水素充電池を選択すれば良いわけです。充電して繰り返し使えるので経済的な上、単3形電池全体としてもフル充電状態では最も連続使用時間を長くできます。
単3形電池対応デジタルカメラの多くは、アルカリ電池の使用を想定しており、充電池(写真左)・充電器(写真右)とも別売りになっている場合が多いので、カメラを選ぶ際はカタログの仕様表などを見て事前に確認してください。
かつてのニッケルカドミウム電池に替わる製品で、カドミウムを水素吸蔵合金に置き変えてパワーアップしたものが、ニッケル水素充電池です。
アルカリ電池の代替品として登場した、まったく新しいタイプの乾電池。充電式ではありません。単3形電池対応のデジタルカメラで使用できます。
アルカリ電池以上に長持ちするので、電力消費が速いデジタルカメラに適しています。オキシ水酸化ニッケルを使用していることに由来して、この名前が付けられたそうです。
なお、初期電圧が1.7Vとアルカリ電池より高いため、一部の電機製品では正常に動作しなかったり、発熱する場合がまれにあるので、使用の際はカメラの説明書またはカメラメーカーのホームページを確認して、製品との適合を確かめてからお使いください。
デジタルカメラで使える乾電池としては、最も一般的なタイプ。単3形電池が使用できるデジタルカメラであれば、都市部ではない旅先などで、たとえ突然電池切れした場合でも、比較的簡単に新しい電池が入手できます。得用パックなどもあり、電池1本当たりの価格が安いのも魅力です。
ニコンの一眼レフカメラF6では「CR123A」タイプ、同じくU2では「CR2」タイプを使用します。
ほかのメーカーの場合も、使用する電池のタイプは機種ごとに決められています。
1990年代ごろから現在までに発売された、オートフォーカス方式のフィルムカメラで主に使用されている、カメラ専用の使いきり電池(一次電池)。最近発売されたデジタルカメラでは、あまり使われている機種をみかけません。充電式ではないので、電圧が少し高い、一種の乾電池と考えればわかりやすいでしょう。
カメラ用途では、普通の単3形乾電池などとは違う独特なサイズの使用例が多いですが、標準規格によって複数タイプの仕様が決められているので、対応するカメラであれば市販品のリチウム電池を使うことができます。
自己放電が少ないので、年間数回しかカメラの出番がなく、撮影するフィルムの本数があまり多くない場合でも、電池交換しないで1つの電池を長期間にわたって使用できます。充電式のリチウムイオン充電池とは、名前が似ていても違うタイプの電池なので、購入の際は、お間違いのないようご注意ください。
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