デジカメプリント・フォトブック・カメラのことはおまかせ!
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写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2006.05.27
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ！
デジタルカメラの機能を説明するときに、必ずと言っていいほど出てくる専門用語がいくつかあります。画数の多い漢字やカタカナがたくさん並んでいて、なんとなく難しそうなイメージがありますが、簡単な表現に言い換えて意味を理解しておけば、限られたスペック情報の中から、いろいろなカメラが持っている実力を的確に読み取ることができます。また、ポイントを絞って機能を比較することで、膨大な量のカタログを見比べる手間なく、自分の欲しいカメラを素早く探し出すことも可能。デジカメの買い替えを考えている方は、この機会にぜひ、次に挙げる必修用語を覚えてみてください。
ＣＣＤなどの画像センサーは、レンズ像を微細な画素（ドット）の集合に変換し、画素1つ1つの情報をデジタルデータ化して映像を記録しています。ここで画像センサーが映像信号として認識できるレンズ像全体のうち、本当に写真撮影に使われる部分の画素数が有効画素数です。画像センサーが認識可能な領域全体は、「総画素数」と呼ばれ区別されます。有効画素数は、数字が大きいほど高画質で、基本的には、それぞれのデジタルカメラを最高画質モードに設定して撮影した場合に、写真画像に記録される画素数となります。有効画素数が多いデジタルカメラでも、画像サイズが小さなモードで撮影した場合には、実際に撮影される画像サイズは、仕様上の有効画素数よりも少なくなります。
現在のところ、平均的なレベルは有効600万画素程度。このレベルの画質があれば、ほとんどの一般的な撮影には対応でき、引き伸ばしプリントも可能です。なお、現行の画像処理技術では、多くのデジタルカメラが、画像データを JPEGファイルとして保存しているので、有効画素数が増えるとファイル1個のデータ量も大きくなり、それだけメモリーカードの領域を多く使用します。
デジタルカメラの背面にある、画像確認用の画面。コンパクトデジタルカメラと、ビデオカメラでは、カメラの電源を入れると、レンズがとらえた画像をリアルタイムで表示します。また、撮影後の画像を再生・確認したり、各種の機能設定を行う場合にも、表示装置として使用します。ファインダーがないデジタルカメラでは、撮影時のフレーミングやズームの調整は、すべて液晶モニターで行うことになります。光学ファインダー付きのコンパクトタイプでも、デジタルズームを使用する場合は、液晶モニター側を確認したほうが、正確に画角を知ることができます。
デジタル一眼レフの場合、レンズ像のリアルタイム液晶表示が可能な機種は限られているので、多くの製品においては、液晶モニターは撮影後の画像確認用のみに使用します。ただし、一眼レフであれば光学ファインダーを通して、撮影レンズの画角と完全に一致するイメージをリアルタイムで確認できるので、実用上は特に問題ありません。現在の平均的なサイズは、2.5～3.0型。液晶モニターには、機種によって固定式と可動式の2タイプがあります。
カメラ背面に接眼し、小さな覗き穴を通して、撮影する画像のフレーミングやピント位置を確認するための装備。本来、フィルムカメラには必ず付いていた重要な部品です。コンパクトデジタルカメラの場合、ファインダーが搭載されていない機種がある関係から、レンズ像を電子映像で確認する液晶モニターに対して、光学像を直接確認できる機能を区別する必要があり、特に光学ファインダーと呼んでいます。コンパクト機の光学ファインダーは、撮影用レンズとは別の光学系で、ズームレンズにも連動して焦点距離が変化し、擬似的に画角を示すしくみになっています。このため近接撮影では、実際に撮影されるレンズ像に対して、画角にズレを生じる場合があります。
このほかに、ファインダー内にも小さな液晶画面を設けて、擬似的に光学ファインダーと同じ機能を持たせた、電子ビューファインダーを採用している機種もあります。ファインダーがあるカメラでは、ボディをしっかり握って構えることができたり、屋外でも周囲の明るさに影響を受けずにフレーミングを確認できるほか、液晶モニターを使わないことで消費電力を節約する効果もあります。一眼レフタイプのファインダーは、レンズ像をミラーを通して誘導するタイプの光学式で、実際に撮影される写真とファインダー内のイメージは、どのような場合でも完全に一致します。
コンパクトデジタルカメラと、ビデオカメラの場合、ズーム機能を説明する際に、デジタルズームと区別するために使われる用語。レンズそのものの焦点距離を調節することにより、1本のレンズだけで広角から望遠までの撮影を可能とし、画角や遠近感を変えることができる機能です。機種により、手動式ズームと電動式ズームがあります。ズームレンズの内部では、部品となる個々のレンズの配置が前後に移動して、焦点距離が変化します。ズーム倍率は、焦点距離の望遠端の数字を、広角端の数字で割ったもので、現在は3倍程度の製品が多いようです（コンパクトデジタルカメラの場合）。計算上、分母になる広角端のミリ数を小さくすれば、見かけのズーム倍率は上がるので、レンズを基準にカメラを選ぶ場合は、仕様表をじっくり読んで、実際の数値としての焦点距離も確認すると良いでしょう。
ズームレンズは、広角・望遠の両端だけでなく、その途中の焦点距離も自由自在に選んで撮影することが可能。ただし、製品によっては、絞り（レンズの開放Ｆ値）が焦点距離によって変わることがあります。通例、望遠側のほうが暗くなるので、手ブレには細心の注意が必要です。なお、デジタル一眼レフでズームレンズを装着する場合では、カメラ本体の構造としてデジタルズーム機能が存在しないので、すべて光学ズームということになります。
コンパクトデジタルカメラと、ビデオカメラに標準搭載されている機能。一眼レフタイプ以外では、既に定番化した機能であり、広告などでは取り立てて説明しない場合もあります。画像センサーの有効画素数に対して、実際に使用する撮影画像のサイズを小さいモードに設定した場合には、画像センサー上の映像全体を記録せずに、その一部分に限定して画像を切り出すことも可能で、得られた画像は部分拡大（トリミング）になります。この効果を、無段階で調整可能にした機能がデジタルズームです。撮影操作としては光学ズームレンズの延長上という感覚になりますが、デジタルズーム域では、光学的な焦点距離は変わっていません。よって、デジタルズームでは、拡大倍率を変えても、絞り値（レンズ像の明るさ）は変化しません。
前述の光学ズームレンズとデジタルズームを合わせて使用することで、仕様上の光学的な焦点距離を越える極めて大きなズーム倍率を得ることも可能。ただし、超望遠撮影では手ブレが目立ちやすくなるので、各種のブレ対策が必要になります。デジタルズームは、有効画素数の多い機種を選んで、撮影する画像サイズはなるべく小さなモードに設定すると、スペックとしてのズーム倍率を大きくすることができます。ただし写真の仕上がりとして、これが適切であるかどうかは、また別の問題です。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。
