写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2007.02.03
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
デジカメで撮った写真をプリントする場合、最もよく見かけるのが、「サービスサイズ」とも呼ばれるLサイズのプリントです。
でも、キタムラでオーダーできる写真プリントはこれだけにとどまらず、ほかにも多様なサイズで、引き伸ばしプリントを作ることが可能です。最近の高画質デジカメは、Lサイズプリントだけを目的として使うには、少々オーバースペック気味なくらいの有効画素数を持っているので、その画質の高さを生かして、より大きなサイズのプリントにも、ぜひ一度トライしてみてください。
デジカメの画像データからのプリントであれば、インターネットからでも、もちろん全国のキタムラ各店でも、ご注文いただけます。
キタムラのデジカメプリントサービスでは、豊富な印画紙サイズをラインアップしており、その中から写真の使用目的にピッタリのサイズを選んでいただくことができます。
これらの印画紙サイズは、基本的には、フィルムカメラしかなかった時代から継承されているものなので、デジカメからプリントする場合は、大まかな印画紙サイズの類型と、元画像のアスペクト比(画面の横と縦の長さの比率)を考慮して、プリントしたいサイズを決めるのが選択のポイントです。
もとは、35ミリフィルムからの現像・プリントに対応した、同時プリント用の標準サイズ。フィルムと共通のプリントサイズとしては、これが最小です。
35ミリフィルム用カメラのアスペクト比は3:2なので、同じ画面比率を踏襲している、大半のデジタル一眼レフカメラで撮影した写真をプリントする場合は、このサイズがピッタリです。一方、コンパクトデジカメのアスペクト比は標準モードで4:3なので、ノーマルのLサイズでは、横(長いほうの1辺)に準拠して画像を焼き付けた場合、縦(短いほうの1辺)より元画像のほうが大きくなって、印画紙上からはみ出してしまうので、プリントされずに切れてしまう部分が生じます(3:2モードに切り替えて撮影した画像ではまったく問題ありません)。
なお、Lサイズでしかプリントする予定がなければ200万画素程度でも十分な画質が得られるので、撮影前にデジカメの画質モード設定を下げて、1コマ当たりに要するデータ量を抑え、メモリーカードに保存できる写真の点数を増やしたり、コンパクトタイプではデジタルズームの相対的な倍率を稼ぐこともできます。
縦(短いほうの1辺)は、Lサイズと同じ寸法。横をわずかに縮めて、コンパクトデジカメのアスペクト比に対応させた、デジカメ専用サイズです。
元画像の縦側が入りきるように印画紙の縦側を合わせるため、4:3の画面比率では、横側がLサイズよりも短くなります。オリンパスや松下電器などフォーサーズ仕様のデジタル一眼レフも、標準のアスペクト比は4:3なので、このサイズでプリントすると寸法がピッタリ一致します。
フォーサーズ以外のデジタル一眼レフで撮影した写真で、このサイズを使うことは基本的にありません。
アスペクト比16:9のワイド画面モードで撮影した画像にマッチする、Lサイズ系の特別バージョン。
縦はLサイズと同じ寸法ですが、横を長くすることでワイドな画面に合わせています。
コンパクトデジカメにはアスペクト比の切替機能を持つ機種も増えているので、16:9モードで撮影した場合は、このプリントサイズを選んでください。なお、大半のデジカメでは、標準4:3の画面に対応する画像センサーで、上下部分をカットして16:9の画面比率に合わせているので、撮影すると実効有効画素数は減ります。
一方でプリントされる面積は、ノーマルのLサイズよりも大きくなり、結果として拡大率は上がります。したがって、16:9モードで撮影してプリントまで行いたい場合は、なるべく画質の高い設定を選んだほうが安心です。このサイズで要する推奨画素数は、230万画素。これは、動画用のハイビジョン規格よりも、高画質での静止画撮影を要することを意味します。
プリントサイズには、「ハイビジョンサイズ」という名前が付いていますが、これは、画素数という考え方すらなかったフィルムカメラ全盛時代に、NHKでアナログハイビジョンの実験放送が始まったことを受けて、その横長テレビと同じ画面比率でプリントできることをセールスポイントとして名付けられたもので、「ハイビジョン」は、あくまで慣用的な表現。
16:9の画面比率で撮影した画像であれば、画素数は高画質であるほど良いので、必ずしも動画ハイビジョンと同じ画素数で撮る必要はありません。
Lサイズを横に2枚つなげた場合と、同じ大きさになる特別バージョン。
大人数の記念写真や、海や山などの風景写真をプリントすると、広がり感のある写真になるので、普通の写真プリントとは違う、凝った演出ができます。
もともとは、フィルムカメラが全盛だったころ、1990年代の一時期に流行した「パノラマ機能」に対応すべく誕生したプリントサイズ。このモードが付いている機種のシャッター部には、35ミリフルサイズの画面で上下部分にマスク(覆い)をかける装備があり、結果としてネガ上では、感光しない部分の多い横長の写真が撮れるようになっていました。
デジカメでは、前述の16:9モードに対応した機種が多く、かつてのフィルムカメラと同じパノラマモードに対応した機種はあまり見かけませんが、パノラマモードで撮ったフィルムを、スキャナで画像入力したデータから紙焼きプリントを作りたい場合は、このプリントサイズを選べばピッタリと寸法が合います。
これも、サービスサイズ(レギュラーサイズ)の一種。
Lサイズより一回り大きくなっていますが、価格はLサイズと同じなので、大きさで選べば「お買い得」です。面積は、ハガキとほぼ同じ。友達に記念写真を焼き増ししてあげる場合などには、大きい分だけ見応えがあります。
また、雑誌の月例フォトコンテストなどでは、応募規定の最低プリントサイズをLサイズとしている例もあるので、その場合は、同じ値段でもサイズだけは大きくできるKGプリントを選べば、ライバル作品より審査で目立ちやすくなるというメリットもあります。
フォトコン作品の制作コストを節約したいという方は、ぜひ一度お試しを! ちなみに、このサイズも、もとはといえばフィルムの規格に合わせてできたものなので、アスペクト比の関係上、デジタル一眼レフで撮った写真に適しています。
Lサイズに対して2倍の面積となる、最もお手軽な引き伸ばしプリントサイズ。Lサイズを90度回転して縦長とし、それを横に2枚並べた場合の大きさに一致します。
白黒写真の自家現像で使う印画紙の「キャビネ」とも、だいたい同じくらいの大きさです。お気に入りの写真をフォトフレームに入れて、卓上などに飾りたい場合にも最適。
フィルムや、デジタル一眼レフで撮影した写真にお使いください。Lサイズよりも拡大率が高くなるので、画素数は300万画素以上を確保できるモードに設定することをおすすめします。
Lサイズのデジカメ専用バージョンであるDSCの、2倍引き伸ばしサイズ。つまり、2Lサイズのデジカメ専用バージョンで、横の寸法がノーマルの2Lサイズより少しだけ短くなっています。
アスペクト比が4:3のコンパクトデジカメで撮った写真を引き伸ばしたい場合は、このプリントサイズをご指定ください。このサイズでもプリントする予定があるなら、デジカメの画質モードは少し高めに設定して撮っておきましょう。
2Lサイズより、さらに大きな面積で、値段的にはお手軽な大伸ばし用のプリントサイズで、読みは「むつぎり」。面積は、一般用印画紙で最も大きい「全紙」サイズの6分の1に相当します。
フィルムカメラの時代からこのサイズはありましたが、もともと35ミリフィルムの画面比率には一致せず、プリントしたときの横の寸法が短くなってしまうのが特徴でした。
横が短い理由は、35ミリフィルムが一般に普及するよりさらに以前の、中判白黒フィルム全盛時代から、この引き伸ばしプリント用のサイズが存在していたところにあると思われます。
もともと印画紙の横の寸法が短かかったことが、今頃になってから幸いして、アスペクト比4:3のコンパクトデジカメで撮った写真のプリントには意外とピッタリ。このくらい大きく引き伸ばすと、有効画素数の多いデジカメなら、その画質の力を見た目で実感できます。最低400万画素以上を確保できるモードで撮影すれば、十分な画質でプリント可能。
最近発売されたデジカメなら、いずれの機種も、このサイズ程度までの拡大に耐える最大画質性能は持っています。
もともと横の寸法が短い6切サイズで、35ミリフィルム1コマの画面全体をケラレなくプリントできるようにするため、フィルムカメラの時代に登場した特別バージョン。「W」は、ワイドという意味で、横の寸法だけが長くなっています。
フィルムでちょうど良いということは、アスペクト比が3:2ということなので、大半のデジタル一眼レフで撮った写真の引き伸ばしにも向いています。コンパクトデジカメで撮った写真では、縦(短いほうの1辺)が入りきらないので、ノーマルの6切サイズが適当です。
インターネット経由のプリント注文では、対応可能な最大のプリントサイズで、読みは「よつぎり」。面積は、全紙サイズの4分の1に相当します。
このサイズもフィルムカメラの時代から存在しましたが、35ミリフィルムの画面比率に比べて、もともと横の寸法が短いのが特徴。
6切サイズと同様に、ノーマルの4切サイズは、アスペクト比が4:3であるコンパクトデジカメからの写真プリントに向きます。高画質デジカメを最高画質モードで使うなら、このくらい大きく引き伸ばしてみると、その描写力の差がはっきりとわかるでしょう。
35ミリフィルムの1コマ全体をケラレなくプリントできる、4切サイズの横長ワイドバージョン。デジタル一眼レフで撮影した、とっておきの写真プリントにお使いください。
推奨画素数は400万画素以上ですが、普及モデルのデジタル一眼レフ(600万画素クラス)でも、最高画質モードで撮影すれば、このW4切サイズでの引き伸ばしにも、十分に耐えるだけの画質が得られます。
デジカメプリントをご用命の際は、全国のキタムラ各店の店頭にてご注文いただくか、またはキタムラホームページより、ネットプリントサービスをご利用ください。
店頭では、フィルムからの同時プリント、ネガ・ポジ両方からの焼き増しプリント、引き伸ばしプリント、CDに保存した画像データからのプリント、またはフィルムがない場合のプリントからのプリントなども承っております。1000万画素超の高画質デジタル一眼レフで撮影した画像データを、W4切よりも大きなサイズにプリントしたい場合などは、店頭にてご相談ください。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。