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写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー

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2007.02.24

ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!

【中古で探したい往年の名機】
草創期のプロ用AF高級一眼レフカメラ

現在では一眼レフカメラに必須の標準搭載機能となっている、AF(オートフォーカス)。これが本格的に実用化された時期はフィルムカメラ全盛の1980年代で、その量産第1号モデルがミノルタα-7000ということは、皆さんも既にご存知の通りです。

しかし、ミノルタα-7000は、主に趣味の写真愛好家層を含む一般消費者を広くターゲットとした製品であり、より高度な機能を搭載したプロ仕様のAF一眼レフカメラが登場したのは、それよりも数年後、バブル絶頂期の頃でした。時代の気分にも後押しされるように、当時の光学・機械技術として考え得る最高のスペックを装備したプロ機は、結果的には“フィルムカメラ文明”の最後に大輪の花を咲かせる存在ともなったわけで、言うなれば歴史的な名機。それは、いまでも中古カメラファンの間で語り草になるくらいに異彩を放っています。

今回は、そんな名機の魅力にスポットを当ててみました。

ニコン F4 (1988年12月発売)

写真:ニコンF4

プロ仕様の高級機としては、初めて標準装備でAF機能が採用されたフィルム用一眼レフカメラ。ニコンでは、歴代の最上位機種に1桁数字の称号を与えているので、ニコンFの正当な後継機(4代目F)としては、最初のAF機に当たります。なお、ニコンがF4と同じ方式のAFシステムで、最初にAF一眼レフを出したのは、ミノルタα-7000の発売から約1年後の1986年4月のことで、F501AFがニコンAF一眼の1号機。この頃は、まだ製品名にわざわざ「AF」と書いてありました。

ところで、ニコンではF4の発売以前に、1世代前の最上位機種であったF3でも、使用レンズが限られるもののAF仕様の特別モデルを発売していたことがあります。したがって、厳密に言えば、史上初のAF一眼レフはニコンF3AFで、発売時期は1983年4月ということになります。しかし、F3AFではボディ側ではなくレンズ側にモーターを内蔵する方式を採用していて、F501AFやF4のAF方式とは異なっていたので、F3AF型のAF方式は本格的に普及することなく世代交代したようです。しかし、最新機種のデジタル一眼レフカメラであるニコンD40では、再びレンズ内蔵モーター方式のみが採用されているので、2回り(24年)の歳月をかけて、ニコン一眼レフは当初のF3AF型に、形を変えて“先祖返り”したことになります。(D40では、F3AF用レンズのAF機能は使えません。)

ニコンF4では、ボディ内にモーターを内蔵し、豊富な交換レンズ群でAFが使用できるという点を除けば、1桁Fらしいメカニカルなテイストも多くの部分に残されていました。このF4では、AF機では珍しくファインダーの交換も可能で、中央のペンタ部を丸ごと取り外して、標準装備以外のファインダーに、ユーザーの好みで付け変えることもできました。また、製品写真で見てわかるように、向かって右側の部分には、フィルムの巻き戻しが手動でもできるクランクが付いていました。もちろん、このカメラはモータードライブ内蔵でしたが、プロの撮影では、巻き戻しの際のモーター音を出さずにフィルム交換したい場合もあるので、必要に応じて手動でも巻き戻しができる設計となったようです。

こうしたメカ的な操作性の充実は、当時のAF性能が万能にはまだ程遠いものであり、被写体によってはMFで操作する場合も多かったゆえのもの。この頃のAFは、現在のようにAFフレームのターゲットが多くなかったので、構図を先に決めた後でピントを合わせる場合ば、結果としてはMFを使ったほうがスピーディーだったのです。ちなみに、ライバルのキヤノンがプロ仕様の初代EOS-1を発売したのは、翌年の1989年9月のこと。ニコンF4の発売当初、店頭で実際に対決するライバルは、最後のMF機となったキヤノンT90でもあったので、AFとマニュアルの両立こそが、このF4に課せられた使命だったのかもしれません。

写真:ニコンF4本体上部

こちらの製品写真は、ニコンF4のボディを、上から見たところ。ダイヤル類が多く並ぶ一方、外側に液晶表示がまったくないのが特徴で、当時の最新型AF機ながら、操作感はバリバリのアナログ式だったことがわかります。無論、シャッター速度もダイヤル設定式。絞り値は、レンズ側の絞りリングで設定する方式となっていました。プロ用高級AF一眼レフで、露出をダイヤル設定できる機種は、事実上これだけ。デジカメに慣れたいまでは違和感を覚える方も多いかもしれませんが、F4の発売当初は、高級機を使うユーザーが、まだボタン操作そのものに慣れていなかったこともあり、これはこれで人気は高かったようです。

ニコンでは、AF/MFとも基本的なレンズマウントは共通。そのため、MFレンズを装着すれば、F4をそのまま高機能MFカメラとしても使えるようになっていました。このF4は、プロ用として初めてのAF機であると同時に、先代のMF専用機であるF3の後継ぎとしての立場もあったので、老朽化したF3から買い換えて、実は、いまでもF4をMF専用として使っているというユーザーは存在するようです。実際、フルマニュアル撮影するなら、露出関係の数字が全部並べて書いてあるダイヤル式のほうが、直感的に露出設定を判断しやすいという利点はあります。

ペンタ部にある細長く白い部分は、ファインダー内にある液晶用の採光窓。昔の一眼レフには、内蔵型フラッシュがまだ付いていなかったので、全グレードの機種を通じ、ファインダー内部の露出値表示を確認するために、液晶用の採光窓を付けることが多かったのです。

ミノルタ α-9000 (1985年8月発売)

写真:ミノルタα-9000

α-7000でAF一眼旋風を巻き起こしたミノルタが、2号機として投入した上位機種。プロ仕様としては、カメラ史上初めての本格的な高級AF一眼レフで、登場時期は、前述のF4よりも約3年ほどさかのぼります。ただし、F4と同様にメカニカルな操作も多く、なんと標準仕様では、巻き上げ・巻き戻しとも手動クランク式。AF一眼レフで、手動巻き上げも可能な機種は事実上これだけで、騒音防止や節電という目的では一定の効果もありました。カードに記録するデジタルカメラが全盛の現在では、まったく想像もつかないかもしれませんが、昔のフィルムカメラはモータードライブの動作音が著しく騒々しい機械だったのです。α-9000では、別売りのモータードライブまたはワインダーを組み合わせることで、フィルム送りは自動化もOK。これらが別売りであったため、本体の価格はF4に対して半分くらいに抑えられていました。このα-9000の巻き戻しクランクは、F4などに見られるような一般的なタイプとは違うデザインで、持ち手のツメ部分がなく、円盤部が丸ごと斜めに持ち上がって回転操作用のクランクになるという、想定外の動きをするのも特徴でした。

露出は、α-7000と同じボディ側からの集中制御方式で、絞り値もボディ側のボタン(スライド式レバー)で設定。露出系統には、デジタル的なキー入力操作と液晶表示が採用されていました。AFには、α-7000にはなかったコンティニュアス方式(連続AF)も搭載。ただし、現在の最新機種に見られるようなAFモードの切り替えレバーはなく、シャッターボタンの押し具合だけで、AFモードが随時切り替わるという特殊な装備を持っていました。シャッターボタンに軽く触れるとコンティニュアスでAFが駆動スタート、半押し状態ではシングルAFになりAFロック、押し込みでシャッターレリーズされるという設計。これより後に出てくるAF一眼レフでは、新開発の動体予測機能と組み合わせたAFモード自動切り替え方式を採用したので、コンティニュアスAFとシングルAFを、ユーザーが指先の操作で切り替える必要はなくなりました。指先の操作によるAFモード選択ができる機種は、事実上α-9000だけだったようです。

本体電源は、単3乾電池2本(外付けモータードライブは別電源)。望遠レンズを装着すると、この電力では、さすがにAFのモーターもパワー不足な感じだったので、実際にはMFに切り替えて使う機会も多くありました。ちなみに、α-7000は標準装備で単4電池4本、オプションのバッテリーパックに交換した場合で単3電池4本を電源に使用。これに対して、α-9000は単3電池2本があれば基本的な機能だけは動いたので、ランニングコスト的には割安でした。

α-9000は、いまの感覚で考えればプロ機として特に目立った機能は見当たらないかもしれませんが、フラッシュの高速同調や、スポット測光など、α-7000では省略された高度な機能を使うために、当時としては存在価値のある機材でした。ミノルタはレンズをAF化する際に、マウントの設計を含む全システムを丸ごと一新。ただし、まだAF機能が万能ではなかったため、必然的にAF用のαレンズをMFモードで使う場合も多くなりました。この状況から、プロ機として幅広い被写体、撮影状況に対応するという意味でも、α-9000が、α-7000の登場まもなく市場投入されたものと思われます。外観デザイン的にも、ブラックでまとめられたα-9000のほうが、高級感がありました。

 
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