写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2007.12.07
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
写真撮影で使う機材のうち、基本構成となるカメラボディとレンズのほかに、必要に応じて取り付けるオプションツールのことを、写真用語では慣例的に「アクセサリー」と呼びます。アクセサリーといっても、ダテの飾りではなくて、それぞれに特殊な撮影効果を得る機能があり、これらを適切に使いこなすことで、写真表現に多様なバリエーションを与えることができるのです。アクセサリーを使った撮影は、一眼レフが最も得意とする分野ですが、一部のコンパクトデジカメでも、専用アクセサリーを使うことで、普通に撮っただけの画像より“プロっぽい”迫力のある写真表現に挑戦することができます。今回は、そんなコンパクトデジカメ用アクセサリーの一例をご紹介します。
ニコンの高級コンパクトデジタルカメラ「COOLPIX P5000/P5100」で使える、望遠コンバーター。(メーカー希望小売価格/税込30,450円)
同じく、ニコンの広角コンバーター。(メーカー希望小売価格/税込18,900円)
メーカー各社は、コンパクトデジカメのレンズ前面に装着して使える、望遠と広角両タイプのコンバージョンレンズを発売しています。これらのレンズは、内蔵レンズと組み合わせることによって、ズームの望遠側限界を超える拡大効果を光学的な方法で引き出したり、逆に、ズームの広角側限界より広い画角を光学的に得ることが可能となります。一眼レフ用交換レンズとの違いは、レンズをカメラボディから取り外して交換するのではなく、フィルターのように、内蔵レンズの前に装着して使うという点。なお、コンバージョンレンズが取り付けられる機種は、一部に限られます。スリムタイプのデジカメや、本体が水中撮影に対応したデジカメなどでは、装着不可の場合が多いので、ご使用中の製品について、個々にオプションまたはアクセサリーの対応状況をご確認ください。コンバージョンレンズの装着時には、カメラ本体との間に、さらに専用アダプターの組み込みが必要となる機種もあります。
ちなみに、コンバージョンレンズの価格は、モノによっては意外と高くなる例もあるようです。既に所有しているデジカメを活用したい場合には便利ですが、新たにカメラを購入する場合には、コンパクト機とコンバージョンレンズをまとめて買うより、一眼レフと交換レンズを選んだほうが、むしろ便利かもしれません。画質については、同じ実効焦点距離なら、コンバージョンレンズ併用よりも、一眼レフ用レンズのほうが上です。
キヤノン製コンパクトデジタルカメラ各機種の専用フラッシュ。ガイドナンバーは18。(メーカー希望小売価格/税込12,600円)
コンパクトデジカメには小型フラッシュが内蔵されているので、普通の撮影なら、それ以外のフラッシュを取り付ける必要はありません。しかし、フラッシュの光は、ISO感度が一定なら、発光の強さと絞り値の関係によって届く距離が変わるので、小さな内蔵フラッシュだけでは、光量不足で暗く写ってしまう場合があります。そんなとき、フラッシュ光の強さを補うために使うのが、専用の外付けフラッシュ。大人数が集合写真を撮るようなシーンで、最後列の人まで光が届くようにしたい場合などに、外付けフラッシュを使うと効果的です。キヤノンのコンパクト機専用フラッシュは、本体の内蔵フラッシュに連動して、外付けフラッシュも発光する仕組み。このほか、ホットシューが付いている高級コンパクトデジカメでは、一眼レフ用の本格的なフラッシュを使える例もあります。しかし、実際のところ、コンパクト機のボディより外付けフラッシュのほうが大きいと、バランスは悪くなるかもしれません。
ペンタックスのコンパクトデジタルカメラで使える、専用のリモコン。ズームレンズと、シャッターを無線で操作できます。三脚を使って自分撮りするときや、スローシャッターで撮影するときに使用します。(メーカー希望小売価格/税込3,675円)
三脚にカメラを載せて撮影するとき、一眼レフであれば、ケーブルレリーズやリモートコードを必ず使います。これは、せっかく三脚を使っているのに、指でカメラ本体のシャッターボタンを押していると、その振動でカメラブレしてしまうからです。コンパクトデジカメの場合では、ケーブルレリーズやリモートコードを接続する接点がない機種が多いのですが、代わりとしてリモコンに対応した機種が発売されています。このリモコンを使えば、コンパクトデジカメでもブレのない写真が簡単に撮影できます。
オリンパスのコンパクトデジタルカメラ「キャメディア FE-280/FE-230」専用の防水プロテクター。本体だけでは防水非対応の「キャメディア」系製品でも、このケースを使うことで、本格的な水中撮影が可能となります。水深40mまで潜水可能。(メーカー希望小売価格/税込21,000円)
一部機種のコンパクトデジカメでは、本体のみで水深3~10m程度までの水中撮影ができますが、それ以外のほとんどの機種には防水機能はありません。しかし、別売りのアクセサリーとして、レンズ前面部分が透明なケースにデジカメを収納、密閉して使うことで潜水撮影が可能となる、専用の水中ハウジングケースを用意しているメーカーもあります。これを使えば、本体が防水になっているデジカメより深い水深までの防水性能が得られるので、海でのダイビングでも水中撮影を楽しむことが可能です。
ソニー製デジタルカメラと併用することで、撮影場所の位置情報を記録できるGPSユニット。(メーカー希望小売価格/税込15,540円)
撮影時にデジカメと一緒に携行することで、1コマごとにGPS衛星から位置情報を取得。撮った画像をパソコンに転送して整理すると、撮影時の位置情報を画像と関連付けして、オンライン地図上に表示できます。写真の数が多くて、どこで何を撮ったのか区別がつかないといった問題を防ぐことも可能です。このアクセサリーは、デジカメ時代ならではのもの。フィルムカメラの時代には、こんなツールはありませんでした。
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