写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2009.04.17
キタムラのお店で、デジカメプリントや、同時プリントなど、DPEの注文を受け付ける際には、注文内容を記載した「控え」を、お客さまにお渡ししています。これは、できた写真を受け取るときの、引換証となるものです。この小さな用紙の「控え」は、ご注文の該当項目を「○(丸)」で囲む方式になっているので、お店で利用できるサービスが、一通りすべて、列記してあります。今度、デジカメプリントをご利用の際には、現像が仕上がるまでの暇つぶしに、喫茶店などでくつろぎながら、一度、その「控え」の内容全体をじっくりと眺めてみてください。そこには、キタムラのお店プリントを有効活用するヒントが、たくさん隠れているはず。そんな、お客さま「控え」の読み方を、今回は詳しく解説します。
お客さまからお預かりしたフィルムや画像データ、そして、プリントした後の写真などを、確実にお返しするため、お客さまの名前を、注文時に店頭でおうかがいします。これは、ほかのお客さまの写真と区別するのが目的なので、苗字だけ申告していただければOKです。
注文時には、お客さまの電話番号を、おうかがいします。ただし、この番号に、本当に電話をかけることは少なく、お客さまの写真を取り違えないために、識別コードとして利用することがほとんどです。DPE店では、お客さまの苗字しかお聞きしないのが普通なので、偶然、同じ苗字の方からも注文が入っている場合は、電話番号で区別します。とはいえ、ご注文後、長期の日数が経過しても、写真を受け取りに来られない場合(忘れている可能性が想定されるとき)などには、注文時に申告された電話番号に、ご連絡を差し上げることがあります。電話番号は、自宅電話でも携帯電話でもOKです。
ネガフィルムの場合、現像やプリントでは、フィルム1本ごとに、専用の袋1つを使用するのが普通です。そのため、例えば、フィルム3本をまとめて注文する場合は、現像・プリントすると、通例、仕上がり品の袋は3つとなります。このような場合、仕上がり品をお渡しするときに、店頭での渡し忘れがないよう、全部で何本のフィルムを注文したか? ということがわかる数字を、注文票に記入します。全部で3本注文した場合、それぞれの袋には「3本口の1本」などと記入されています。
「控え」には、注文したDPE店の名前と電話番号が書いてあります。キタムラ以外の他店も利用されている場合は、どこに何を注文したか、わからなくなることがあるかもしれませんが、そんなときは、「控え」の店名欄を確認してみてください。
日付の記載は2箇所あり、そのうちの1つには、ご注文時点の日付が記入されます。ちなみに、DPE店の商慣行として、日付欄は「月」と「日」だけで、「年」の記入がありませんから、後で写真を整理するときに、それが西暦何年に撮った写真なのかわかるように、メモを書いておくと便利です。ちなみに、現像代金のお支払いは、注文時ではなく、できた写真をお渡しする時点となります。
日付情報のもう一方には、現像済みの写真をお渡しする予定の、日付と時刻が書いてあります。ネガプリントやデジカメプリントの場合、当日1時間仕上げが多いので、日付は受付と同日、時刻は、何時何分と細かく書かれることが普通です。この部分を参照して、仕上がり予定時刻を目安に、再度、ご来店いただけば、現像・プリント済みの写真を、お客さまにお渡しすることができます。受付から仕上までの待ち時間は、お客さまは店頭に居なくても良いので(DPE店に待合室はありません)、その空き時間を、有効にお使いいただけることになります。1時間あれば買い物や、食事などもできますし、出勤前に現像をオーダーして、帰宅途中に受け取るということもできます。お客さまが写真を受け取るタイミングは、仕上(予定)より後の、都合が良い時間でOKですから、予定時刻ピッタリに来れなくても、まったく問題はありません。ちなみに、現像の仕上がりを、逐一、電話でお知らせして、受け取りを店から催促することはありませんので、お客さまの都合に合わせて、なるべく早めにご来店の上、現像・プリント済みの写真をお受け取りください。
デジカメプリントでは、画像とは別のデータとして記録されている日付と時刻の情報から、日付の数字を読み取って、プリント時に焼き込むことができます。(すべてのデジカメは、画像上には日付が写っていなくても、撮影日時のデータを、必ず記録しています。)これはフィルムカメラの日付機能とは違う、デジカメならではの方法で、お客さまの都合により、プリントするごとに、後から日付の有無を選べます。
※日付焼き付けタイプのデジカメ(フィルムカメラ同様に、撮影時点で画像の上に日付の数字を合成してからJPEGデータを生成する機能を持つデジカメ)を使って、日付入りで撮影した画像をプリントする場合、それ以上の日付は不要なので、店頭では「日付なし」の条件でプリントを注文してください。ここで、注文を「日付あり」にすると、二重に日付が入ってしまいます。(店頭での「日付」に関する注文とは、画像ファイルに付いている日時情報データを使うか、使わないかの選択を意味しているので、もともと日付の数字が画像化されているなら、店頭プリント時には、日時情報の取得は不要です。)
デジカメ、フィルムのどちらについても、写真のプリントには、最も小さいL判から大伸ばしまで、各種のサイズがあります。キタムラの店頭では、原則として、ワイド4つ切までの大きさに対応可能です。とはいえ、同時プリントや一般的な焼増プリントで、使う頻度が特に高いサイズは、主として以下のものに限られてくるので、印画紙のサイズ選びは、それほど難しく考えなくても大丈夫です。
※これ以外の大伸ばしプリントは、一度、小さなサイズにプリントした後、さらに写真を厳選してから、焼増しとして注文することが多いので、詳しくは、店頭にあるプリントサイズの見本をご覧ください。
この項目は、フィルムカメラで撮影した場合のみ、指定するものです。キタムラの店頭で現像できるフィルムは、35ミリ判と、APSの2種類。当日仕上げができるのは、この2タイプのネガフィルムとなります。いずれのフィルムも、撮影コマ数(1本で撮れる上限の長さ)は3種類です。
フィルムの製品代金と、フィルム現像にかかる代金は、このコマ数の分類によって、3段階で設定されています。逆に言えば、フィルムが余らないように、撮影コマ数の種類を選んで使えば、フィルム代と現像代を節約できることになります。逆に、旅行などで大量に撮るときは、1本当たりの撮影コマ数が多いフィルムを使ったほうが、結果としてはお買い得になります。
なお、レンズ付きフィルムは、工場でフィルムを内蔵してから出荷するので、単品フィルムのような、先端部分の感光が一切ありません。そのため、同じ35ミリ判でも、単品フィルムより3コマ多く撮影が可能。また、APSフィルムは、35ミリ判フィルムとは、まったくの別規格なので、撮影コマ数も異なっています。
ちなみに、現像を注文する時点では、お客さまがネガフィルムのISO感度を、特に意識する必要はありません。
デジカメだけ、なおかつ店頭注文のみに、関係がある項目です。メモリーカードをお預かりした場合に、写真を入れる袋とお客さま「控え」に、そのメモリーカードやCD-Rの、規格名と記録容量(製品の種類)、枚数を記入します。ただし、多くの場合は、店頭のデジカメプリント注文機をお使いいただくので、メモリーカードを店に預けることは少なく、注文完了後、すぐにカードを返却いたします。ネットプリントの場合、この項目は無視して構いません。
プリントからプリントを作る場合(ネガがない写真の複製)や、焼増プリントの色見本を付ける場合などに、お客さまからお預かりする原版プリントの、サイズと枚数を記入するのが、この項目です。
ほかにも必要に応じて、店側で記入する項目が幾つかあります。ただし、それらは現像処理の工程で記録するものなので、納品する袋には書いてあっても、お客さま「控え」には書かれていない項目が含まれています。
それでは、お客さま「控え」の記入例を、具体的に確認してみましょう。
店頭でオーダーするデジカメプリントの場合は、プリントサイズの該当項目に○が付いています。これが注文内容と合っているか確認して、仕上(予定)の時刻以降に、お受け取りください。
ネガフィルムの同時プリントでは、「同時プリント」の項目に1箇所、フィルムの種類とコマ数の該当項目に1箇所、プリントサイズの該当項目に1箇所で、合わせて○が3つ記入されます。注文後の流れは、デジカメプリントと同じです。
現像のみの場合は、「現像のみ」の項目に1箇所、フィルムの種類とコマ数の該当項目に1箇所で、計2つの○が記入されます。現像のみ(プリントなし)をご注文の際は、店側のオーダーミスで「同時プリント」扱いになっていないかどうか、「控え」を受け取った直後に、お客さまご自身でも一応確認してください。(現像のみの注文は、同時プリントより出現頻度が低いので、万が一に受注ミスがあるとすれば、この部分に出やすい傾向があります)。注文後の流れについては、デジカメプリントと同じですが、プリントしない分だけ、仕上時間は早くなります。
お客さま「控え」を見て、「○」の付いていない項目にも興味があったら、写真をお受け取りの際に、店頭の展示見本を眺めてみてください。また、店のスタッフに、ご質問をいただければ、わかりやすく商品内容をご説明いたします。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。