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2009.05.15

【意外と地道な作業です】
フォトコンテストの応募票の書き方

カメラ・写真業界では、伝統的に「フォトコンテスト」という催しが行われています。これは、主にアマチュアの写真愛好家を対象として、自分で撮影した写真作品を募集し、応募された作品相互間の比較審査で、最も魅力ある作品を選出するというものです。フォトコンテストの主催者は、カメラメーカー各社や、カメラ雑誌各誌(月刊のカメラ雑誌が誌上の定番コーナーとして募集することが多く、月例フォトコンテストと呼ばれる)など、さまざまですが、キタムラでも独自のフォトコンテストを定期的に開催しています。応募は、基本的に誰でも可能で、出品料がかかることもありません(プリント代・郵送代のみ)。また、上位入選した場合は、賞金をもらえることが通例です。フォトコンテストの概要はこんな感じですが、実際に応募する場合は、作品を仕込むために、写真撮影に加えて、「応募票」を書く事務作業が必ずあります。今回は、その書き方を解説したいと思います。

「応募票」とは何か?

フォトコンテストは、主催者が決めた締切日まで作品を募集した後、審査を経て、入選作品を発表(雑誌やWEBなどで公開)するという段取りで進みます。そこで応募する人が、作品となる写真のプリントに、タイトルや、作者の氏名などを書いて付ける書類のことを、「応募票」といいます。

これは、写真1つ1つ(の裏面)に付けて出す必要があるので、複数の作品を応募する場合は、写真の枚数と同じ分の応募票を、個別に記入。1回のフォトコンテストに、1人で複数の作品を応募する場合、実際に入選するのは、その中の1作品だけで(1回1人1作品限定)、それ以外の作品は落選扱いになるわけですが、それでも応募票は、1枚ずつ丁寧に書いて応募する必要があるわけです。そこで書く内容は、写真作品の“履歴書”だと考えてください。フォトコンテストでは、応募者の人物評価はしませんが、写真作品に対する審査の参考として応募票を使うことになります。ちなみに、フォトコンテストの常連といわれる人が、落選を見越す分も含めて応募票を書く作業量は、大学生が就職活動で履歴書を書く作業量くらいには匹敵します。決して、ラクに賞金稼ぎだけできるものではないことは、ご理解いただけるのではないでしょうか。

カメラ雑誌などの誌面で、フォトコンテストの審査結果が発表されているページを見ると、そこには、それぞれの写真作品に付けて、タイトル・作者名・撮影データなどが載っていますが、これは、応募する人が、写真作品に添付した応募票の内容をもとに、転記されているわけです。フォトコンテストの応募経験がない方の場合、結果発表だけ見ていると、写真を送って入選した場合だけ、後から撮影データなどを申告しているような気がするかもしれませんが、実際にはそうではなくて、事前の応募時点で、応募票は自分で書いて、全部の作品に付ける必要があります。これは、写真を撮ってプリントを用意した後、さらに事務的な手仕事が上乗せされるということですから、かなり根気のいる作業になります。

応募票は、フォトコンテストの応募案内に必ず付いているので、それを利用して作成します。複数枚が必要である場合は、コピーして使っても構いません。応募票のデザインや大きさは、それぞれのフォトコンテストによって微妙に違いますが、書く内容はだいたい同じなので、慣れれば短時間でも書けるようになります。

「応募票」からわかる、応募作品のタイプ

写真の使い道というと、カメラユーザー全体では、つまり、写真愛好家ではない一般消費者の方にとっては、「記念写真」か「ジャーナリズム」のどちらかだと、受け取ることが多いと思います。そのため、おそらくはフォトコンテストで見られるタイプの、作品としての写真が存在することは、あまりよく知らない場合も多いでしょうし、また、その予備知識がなければ、作品写真の表現意図、あるいは目的などは、理解しにくいかもしれません。

しかし、フォトコンテストの作品写真は、記念写真にも、ジャーナリズムにも当てはまらない一方で、カメラ・写真業界に息づく、独自の文化として長く定着しているもの。そして、参加者人口も、想像以上に多いものです。写真家や写真愛好家が、「本格的な写真」という場合、その多くは、実用的な写真ではなく、「フォトコンテストの作品のように表現された写真」を意味していて、写真展やアート系の写真集(本)などで見られる作品も、その大半は、フォトコンテスト系の写真作品のテイストを持っています。したがって、カメラ・写真文化を知るためには、自分自身でフォトコンテストに応募しない人でも、「そういうものがある」ということだけは知っておいたほうが、理解に役立つでしょう。

「記念写真」は、その多くが人物写真ですが、自分の家族や友人以外に公開することが、ほとんどありません。だから、記念写真とは、見ず知らずの他人に見せる作品ではなく、むしろ、プライバシーとして守られるべき個人情報だと思っている人のほうが、多いのではないでしょうか。だから、広く発表されることが前提のフォトコンテストの写真作品と、一般的な記念写真では、撮影目的も内容も違います。実際、フォトコンテストの作品というと、人物写真ではなく、風景写真に分類されるものが大半。この状況は、人物写真が大半を占める、一般消費者全体のニーズとは正反対で、それだけフォトコンテストという場には、写真愛好家層の文化的な独自性があるのです。

そして、「ジャーナリズム」は、新聞や雑誌、WEBなどで見られる写真に関わりますが、一般の方の場合、自分で撮影したものではない写真に触れる機会のうち最も多いのは、やはり、こうしたマスメディアのジャーナリズムを通して見るような、ニュース性のある報道写真でしょう。この種の写真は、撮影された日時や場所などが、正確に説明されることを前提として成り立っているわけで、写された内容は、フィクションでも、パロディやアートでもなく、あくまで「事実」に関連付けて解釈されます。だから、ジャーナリズムに「やらせ写真」があってはならないと言われるわけです。しかし、この点については、フォトコンテスト系の作品写真では、まったく違う考え方をとる場合があります。

フォトコンテストの入選作品の発表は、しばしば、新聞や雑誌などへの掲載という形式で行われます。そのため、読者層が限られる専門のカメラ雑誌以外の媒体では、フォトコンテストの作品写真も、ニュース写真の延長として、一般読者に受け取られることが、もしかすると、あるのかもしれません。フォトコンテストの存在を知らない方の場合であれば、そうした傾向になることも、ある程度は、当然の成り行きかとも予想されます。しかし、フォトコンテスト系の作品写真を、それと知らず、ジャーナリズムの写真のように、何かのニュースのつもりで見たら、解釈を誤る可能性もありそうです。

フォトコンテストの作品写真は、ジャーナリズムとはジャンルが違うので、被写体について、撮影の日時や場所を正確に説明することが、まったくと言っていいほど求められていません。その代わりに、どのような被写体であれ、写真の撮り方が魅力的かどうかだけで、作品の価値が決まることがあります。こうした点は、フォトコンテストの「応募票」に設けられた記入欄に、ニュース性が伴わないことを見れば明白でしょう。それから、フォトコンテストは、作品の募集開始から審査を経て、結果を発表するまでの期間が相当に長いので、写真のニュース性を評価しにくいという事情もあります。これらの特徴を踏まえると、フォトコンテストで求められる写真が、一般的な写真とは少し違って、記録性よりも芸術性を重視していることが、自ずと理解できるのではないでしょうか。

キタムラ主催フォトコンテストの「応募票」の書き方

「応募票」の書き方を説明する具体例として、キタムラ主催フォトコンテストの場合を挙げます。別掲の画像を合わせて、ご覧ください。以下、個々の記入欄を、順に見ていきましょう。ほかのフォトコンテストの場合も、応募票の書き方は、だいたい同じですので参考としてください。なお、キタムラの場合のみに限定される記入欄は、キタムラの応募案内を見れば、書き方の説明が出ていますので、ここでは詳しい解説を省略します。キタムラのフォトコンテストに応募する場合は、この応募票の画像ではなく、キタムラWEBサイト内にあるフォトコンテストのご案内ページから、応募時点の最新版となる応募票をダウンロードした上で、プリントアウトして、手書きで記入してください。

タイトル

左側の最上部、記入欄が最も大きな項目です。タイトルは、応募票の中で唯一、作者の意思が反映できる部分。タイトルを考えることを面倒に感じるかもしれませんが、逆に、この部分を上手に使いこなすと、表現意図を審査員にアピールできます。フォトコンテストの場合は、写真について何か一言を添えるのは、このタイトル欄だけで、その他のキャプションや記事の記入欄はありません。ということは、ニュース性を求めないので、被写体を説明するためのタイトルではなくても良いことになります。タイトルは、写真作品の一部であるほか、主催者側が、応募作品や入選作品のリストを文字で管理するとき、作品のコードネームとしても使われます。下位入選の場合は、タイトルと氏名のみ発表となる例もありますので、どの作品にどのようなタイトルを付けたか、応募するときは覚えておいてください。

お名前

撮影した人の名前を、実名のフルネームで書きます。空欄や、他人の名前、架空の名前などを書くと、失格になるというより、連絡がとれないので、入選通知や作品返却もできなくなって、応募者本人が困るでしょう。なお、作者の氏名は、入選発表時に公表されます。マスメディアでの作者名の掲載は、写真作品の著作権を明示する目的を兼ねるものです。そのほか、年齢・職業などの属性情報を記入する欄も設けられています。

ご住所・電話番号

住所は、事務連絡用です。発表時は伏せられて、一般に公開されることはありません(都道府県名や市町村名までは公開されることがあります)。フォトコンテストは紳士録ではないので、結果発表時に住所まで公表する必要はないのです。住所などの連絡先は、正確に記入しておかないと、せっかく入選しても、賞金を送ってもらえません。読みやすい楷書で、番地や部屋番号まで省略せず、間違えないように書いてください。

撮影データ記入欄

右側部分。使用機材(機種名)や露出データなどを記入します。機材の名称や撮影データは、デジタルカメラの場合では、画像ファイルを、カメラ付属のパソコンソフトで再生すれば確認できるので、参照してみてください。フィルムの場合は、データが記録されていないので、記入する撮影データは、わかる範囲だけでもOKです。撮影地と撮影日時の記入欄もありますが、これは、だいたいの目安で構いません。なお、ほかのフォトコンテストでは、撮影地や日時の記入欄がない例も見られます。撮影地が不明でも、それが作品審査でマイナス評価になることはないので、安心してください。

実際に、応募してみよう!

以上が応募票の書き方ですが、応募票の全体を見渡して言えることは、「フォトコンテストは、記念写真やジャーナリズムではなくて、明らかにアートである」ということです。フォトコンテストでは、そこに写っているモノや事象について、「事実」であることの説明を、応募者に求めてはいません。だから、ニュース写真では許されない「やらせ」も、作品写真では「ポーズ」として歓迎されます。応募票のどこを見ても、写真の説明文を詳しく書く記入欄はないので、その点は、わりとアバウトで構わないのです。このあたりが、ジャーナリズムとは違うところで、フォトコンテストでは、写真で伝える内容(=被写体の実在)よりも、写真として見たときの美的なセンスに重点を置いています。

つまり、フォトコンテストは、「何を撮るか?(What?)」ということ以上に、「いかに撮るのか?(How?)」ということを考えるのが、攻略のカギ。いつも見慣れたような、ありふれた風景であっても、ちょっと視点やタイミングを変えることで、それが写真作品としての価値を持つこともあるのです。珍しいネタ(被写体)を探すより、むしろ、そういった新たな視点を見せている写真のほうが、フォトコンテストでは入選しやすいとも言えます。

フォトコンテストに応募する場合は、応募票を書く以前に、まずは作品の写真を自分で撮影し、プリントを用意する必要があります。また、応募に際しては、各フォトコンテストの応募規定を読んで、指定されたプリントサイズ、締切日、送付方法などを守って応募してください。ちょっと面倒な気もしますが、こうしたルールに沿った地道な仕込み作業をこなしてこそ、フォトコンテストの上位入選、賞金獲得も可能となるのです。

フォトコンテストは抽選ではなくて、審査で結果が出ますから、自分が努力した分は、後になって必ず自分に返ってきます。偶然だけに頼るのではなく、自分の実力で勝負できることが、フォトコンテストならではの魅力なのです。アマチュアの方に限定されますが、少しでも興味があれば、ぜひ読者の皆さんも、フォトコンテストの応募にチャレンジしてみてください。

 
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