写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2009.05.29
今回は、作品志向の写真愛好家ではない一般消費者の方も、キタムラの店舗で気軽に利用できる、「シャッフルプリント」のご案内です。このサービスは、デジカメプリントのバリエーションの一つ。デジタルだからこそ可能となった、普通とはちょっと違う、スタイリッシュな大伸ばしプリントとして、注目を集めています。お近くにある、キタムラのお店にお立ち寄りの際は、実物の見本も合わせてご覧ください。
デジカメプリントというと、普通は1画像を1枚ずつ、印画紙に焼き付けるもの。しかし、「シャッフルプリント」の場合は、普通とは違って、大量の小さな画像を1枚の印画紙に焼き付け、ポスターや雑誌グラビアのような雰囲気に演出します。しかも、デジタルなので、画像の順番がランダムに。ここが単なるインデックスプリントとの違いで、撮影した順番に縛られることなく、斬新なイメージの引き伸ばしプリントを作ることができるのです。
「シャッフルプリント」のラインアップは、レイアウト2種類と、印画紙サイズ5種類からの選択が基本。レイアウトは、まず1つのタイプが、画像全コマを同一サイズとして1枚の印画紙にプリントするもの、もう1つのタイプは、プリントする画像全コマの中で、2コマだけを周囲より大きなサイズで焼き付けるという、少々、凝ったデザインのものです。写真が並ぶ順番は、自動シャッフル。ちなみに、これと同じ集積画像を、パソコンとレタッチソフトを使って、マニュアル操作で自作しようとすると、かなりの手間になります。いずれのレイアウトでも、写真プリントの一部に文字を入れるスペースがあり、タイトルやコメント、あるいは日付などを付けることが可能です。
プリントサイズは、最小のハガキサイズ(490円/※郵便ハガキ用紙ではなくてハガキ大という意味です)から、最大のA1サイズ(5,000円)まで、各サイズを選択OK。このうち、店頭で注文した当日中に、「シャッフルプリント」が仕上がるものは、W4切までのサイズで、この点は普通のデジカメプリントと同じです。A2サイズとA1サイズは、W4切を上回る特大プリントですが、これら2つのサイズだけは、店頭でのプリント作成ではなく、お取次ぎとなりますので、仕上がりまで10日ほどの日数をいただきます。1枚にプリントできる画像の総コマ数は、印画紙サイズによって違うので、ご注文の前に確認しておいてください。
A4より大きなサイズでは、プリント(印画紙)のみのほか、台紙セット、フレームセットもありますので、合わせてご利用ください。また、いずれのプリントサイズでも、バックの色を、白ベースと黒ベースの2パターンから選べます。
☆詳しくは、ホームページをご覧ください。
//www.kitamura-print.com/digicameprint/shuffle_print.html
「シャッフルプリント」では、選ぶ画像を似たようなもので統一するより、被写体や、背景、撮り方などのいずれについてもバラバラにしたほうが、プリントした状態で“シャッフル感”を出すことができます。同じような写真を集めると、単なる“でっかいインデックスプリント”になってしまうだけなので、元になる画像を撮影するときも、ほどほどに内容を分散するのがポイント。寄りと引き、広角と望遠、ハイアングルとローアングルなど、いろいろなパターンで撮ってください。この場合、失敗は特に気にしなくてOK! むしろ失敗気味の写真でも、少しくらいは混ぜたほうが、動きがあって見た目が面白くなります。
撮影するときは、メインの被写体だけでなく、その背景の色彩や質感に気を配るのも良いでしょう。遠目で見ると、「シャッフルプリント」は、メインの被写体よりも、背景の「色」のほうが目立つので、ここが統一されてしまうと、あまり変化が感じられないかもしれません。そこで、背景は、植物の緑色や、空の青色、桜の花のピンク色、紅葉の赤色、それから、舗装された道路の色、部屋の内装の色、あるいは背景がとんだ白色など、いろいろな色の背景で撮っておくと、プリントしたときに鮮やかで賑やかな感じにできます。
一つだけ注意点として、「シャッフルプリント」では、縦位置という仕様がありません。つまり、プリントした状態では、カメラをどの向きで撮った場合でも、すべての画像が横位置扱いとして統一されます。縦位置で撮ったコマは、問答無用で横倒しになるという意味ですが、「それも面白い」と考えるなら、そのまま使ってしまってもOKです。しかし、気になるなら、カメラを縦にしないで、全部、普通に横位置で撮っておいてください。ちなみに、各1コマ単位のプリント面積は小さいので、撮影時の画素数は少なくても大丈夫。古いデジカメで撮った写真でも、そのままでご利用いただけます。
実際に撮影するときは、シャッフルするコマ数以上の画像を、確実に確保することが大切。最もコマ数が多い場合、計70コマの画像が必要となる場合があります。これは、36枚撮りフィルムで2本分相当。もし、プリント可能コマ数に対して、画像の数が不足すると、デザインとして“穴”が開いた状態になってしまうので(空欄になる)、プリントを見映え良く完成できません。だから、空欄にするくらいなら、失敗カットでも入れたほうが良いという理屈です。
撮影のコツは、「シャッフルプリント」に必要コマ数だけを、ギリギリで撮り揃えようとするのではなくて、まずは、「撮り過ぎか?」と思うくらい大量に撮って(画像消去ができるデジカメなのですから)、その後、必要コマ数に合うように画像を厳選すること。こうすると、撮影のタイミングも分散するので、適度にバラバラな感じが演出できます。
ちなみに、写真家・写真愛好家の方の感覚で言うと、シャッフル用画像の撮影時は、「テーマ無視」で何でも撮っておいたほうが、この場合はベターかもしれません。つまり、1点ものや、3~4枚組の「写真作品」とは、違う考え方で撮ってください。しかも、あまり構図には凝らないで、淡々と数を打ったほうが、シャッフルした場合の選択自由度が高く、自動レイアウトがどのようになっても、見映えは安定します。この点は、むしろ撮影に作品志向を持たない、一般消費者の方や、カメラ初心者の方のほうが、特に意識せず、気軽に実践できるのかもしれませんね。作為を持って無作為を演出することは、意外と難しいものです。
「シャッフルプリント」は、プリントされた後の状態のとき、印画紙の全体を1つの領域として、その中で仮想空間の構図が出来上がるので、各1コマの中での構図は、それほど難しく考える必要なし。つまり、撮影時点で完璧に撮ろうとは思わなくても良いので、初心者の方でも簡単に「作品づくり」の感覚が体験できます。ただし、これがフォトコンテストの応募作品として向くかどうかは、微妙でしょう。
ご注文は、キタムラ各店の店頭限定です。(「シャッフルプリント」のネット注文は、受け付けておりません。)キタムラ店頭のデジカメプリント注文機をご利用ください。
操作手順は、注文機の画面に表示されます。コメント・タイトルなどの入力も、店頭の注文機で対応可能です。記録媒体は、デジカメ用のメモリーカード各種、CD-R、USBメモリーなど、いずれも使用できます。
注意点として、プリントする全画像データを、あらかじめ1つのフォルダにまとめておいてください。プリント可能なデータは、JPEGのみです。画像データがJPEGであれば、撮影に使ったカメラの機種、年式、記録画素数を問わず、どのような写真でも「シャッフルプリント」にできます。(フィルムから直接オーダーすることはできません。まず、デジタル画像を作成してから、ご注文ください。)
詳しくは、キタムラWEBサイト内にある、下記のページをご参照ください。
//www.kitamura-print.com/digicameprint/shuffle_print.html
※プリントサイズに関する説明を見るには、上記のページにて、画面左のメニュー群から、同レベル扱いで表示されている「デジカメプリント」のページにリンクして、さらに、画面中央にある「製品サイズ比較」の項目をクリックしてください。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。