写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2009.12.25
現在発売されているデジタルカメラの主な最新機種と、年式が古い旧機種の間にある、典型的な機能の違いについての注目ポイント。前回に引き続いて、各項目を確認していきましょう。
購入を考えているデジカメの製品カタログなどを入手し、お手持ちの機種(これまで使っていたデジカメ)と比較して、搭載機能に、どれくらいの能力差があるのか調べてみましょう。前回、ご紹介した項目から、通してご覧ください。これで、デジカメの買い替えについての判断が、より具体的になったのではないかと思います。
古いデジカメは、バッテリーの消耗が速く、長時間にわたる使用には向きません。バッテリーをフル充電しても、たった1日、しかも数時間、外出して使っただけで、バッテリー残量が空になってしまうようであれば、かなり年式が古い機種であると思われますので、そのようなデジカメは、買い替えたほうが快適に撮影できます。なお、現行機種のバッテリーは、乾電池対応より、専用充電池式のほうが多くを占めています。
光学ファインダーが付いているデジカメを好む場合は、原則として、一眼レフ(「一眼カメラ」ではない厳密な定義での「一眼レフ」)を、選ぶ以外には方法がなくなっています。コンパクトデジカメの現行機種では、省電力性能が向上したので、液晶モニターの表示時間を節約するために、光学ファインダーを搭載する必要がなく、また、ズーム機能の高倍率化などに伴い、ほとんどのコンパクトデジカメの場合で、撮影用レンズと別系統の光学ファインダーは、搭載されないようになっています。いま、光学ファインダーが付いているコンパクトデジカメを使用中の方は、お手持ちの機種を手放さないで、必要に応じて新しい機種を買い足すことも検討してみてください。
デジカメは、画像再生時に、パソコンに接続して使うことを、前提として設計されています。パソコンを新しい機種に買い換えると、その中に入っているウィンドウズなどのOSも、バージョンが変わることがありますから、その場合は、お手持ちのデジカメに付属している画像管理ソフトが、新OSにも対応可能かどうか、取扱説明書やカタログで、忘れずに確認してください。もし、デジカメ付属ソフトが、新しいパソコンOSに対応していないようであれば、パソコンと一書に、デジカメも買い替えるタイミングが来たと判断できます。その反対に、デジカメだけを最新機種に買い替えて、パソコンは古い機種を使っている場合、最新型デジカメ付属ソフトのCD-ROMが、旧式パソコンのOSには対応しないことがあります。なお、画像データのJPEGファイルだけは、基本的に何も形式が変わっていないので、デジカメ付属ソフトを、まったく使わなければ、原則として、どのパソコンでも、メモリーカードを介して画像を読み込むことだけはできます(RAWは不可)。
デジカメの動画機能は、あまり積極的に宣伝されないので目立ちませんが、これも実は少しずつ進化しています。最新機種では、従来画質だけでなく、ハイビジョンでも動画撮影できる例が増えてきました。地デジ対応の薄型テレビを購入した場合は、デジカメも、ハイビジョンモードで動画撮影できる機種に買い換えたほうが、鮮鋭な画質で動画映像を楽しめます。薄型テレビについては、値段が安いものはフルハイビジョンではない製品があるので、その場合、一緒に使うデジカメの動画モードは、フルハイビジョン対応ではなくても、実用上の問題はありません。デジカメにも、普通のハイビジョン動画対応の機種と、それよりさらに高画質な、フルハイビジョン動画にも対応できる機種の2タイプがあるので、カタログをご覧の上、対応をお確かめください。なお、デジカメの動画モードにも、ビデオカメラほど本格的ではないとはいえ、音声を録音する機能があります。
ほとんどのコンパクトデジカメは、ズームボタンと、シャッターボタンさえ操作すれば、基本的にはフルオートで撮影できるようになっています。そのため、ごく普通の用途に限れば、「露出」の考え方をまったく知らなくても、現行機種のデジカメを使った撮影では、特に問題がありません。しかし、コンパクトデジカメの高級機や、一眼レフの場合は、ユーザーが自分で露出設定を考えて撮影できる、マニュアル露出機能が搭載されているので、必要に応じてフルオート機能と使い分けることができます。コンパクトデジカメの場合、普及機と高級機で最も大きく違うところは、このような露出モード切替機能の有無でしょう。露出モードには、プログラムAE(フルオートとシーンモードを含む)のほかに、絞り優先AE、シャッター速度優先AE、そしてマニュアル露出があります。
すべてのメーカー、すべての機種のデジタルカメラについて、現行製品では、カメラと家庭用プリンターを、ケーブルで直接接続できる機能が付いています。これを「PictBridge」といい、パソコンを経由することなく、家庭用のプリンターに対して画像データを出力できるので、1~2コマの写真だけ、すぐにプリントしたい場合などに使うと便利です。ただし、画像データを保存しておきたい場合は、パソコンを使用する必要があります。「PictBridge対応」と書かれている家庭用プリンターであれば、デジカメのメーカーや機種を問わず、どの製品どうしでも接続して使用可能。PictBridgeは、2003年ごろから本格普及したので、それ以前に発売されたデジカメの場合は、この機能がありません。古いデジカメをお使いの方は、デジカメを買い替えれば、このPictBridge機能を有効に活用できます。ちなみに、家庭用プリンターでは、消耗品としてインクと写真用紙が必要になるので、写真の使用目的やプリントコマ数などに応じて、消耗品を自分で調達する手間がない、お店プリント(キタムラのデジカメプリント)との適切な使い分けをおすすめします。
以上は、古いコンパクトデジカメをお使いの方が、デジカメの買い替えを検討して、新しいコンパクトデジカメ、もしくは新しいデジタル一眼レフを選ぶというパターンを想定して、カメラ選びの注目ポイントを挙げたものです。これ以外のパターンでは、多少、注目するべきカメラ選びのポイントが変わることもありますので、またほかの機会に解説いたします。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。