写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2010.02.26
近年は、カメラの種類が以前より増えたので、機材のタイプを分類するための用語も、また多岐にわたっています。そのため、ほしいと思う機材を実際に購入するときには、その商品の情報にたどり着くための手がかりとなるキーワードを、正確に知ることが重要。つまり、日々、増え続けている莫大な量のカメラ・写真関連商品の中で、目当ての機材を素早く探し出す手段を、まず先に覚えることが大切なのです。そんなわけで今回は、カメラのキタムラ・ネットショップを利用して買い物をするときに、あらかじめ知っておくと便利な、カメラ機材の分類用語をおさらいしてみましょう。ここにある用語を一通り理解し、その意味を区別できると、WEBページの下の方の層にある商品でも、見つけやすくなると思います。以下、具体的な用語の例です。
「カメラ」という言葉も、単なる普通名詞ではなくて、それなりには商品分類上の意味があります。広義では、写真・映像を光学レンズによって撮影する機材全般のこと。狭義では、写真(静止画)を撮影するための機材を限定的に指し、動画映像を撮影するための「ビデオカメラ」と区別します。
現行機種のカメラには、電子的に画像を記録する「デジタルカメラ」のほか、フィルムと薬品(現像液・定着液など)を使用して、化学的に画像を記録する「フィルムカメラ(銀塩カメラ)」の2種類があります。
現在(2006年より後)は、カメラといえばデジタルカメラが主流になっていますが、それ以前(2005年まで)は、フィルムカメラのほうが多く普及していた事実があり、また、1995年より以前にはフィルムカメラしかなかったので、過去のカメラ機材について、単に「カメラ」と表現するときは、実質的にフィルムカメラを指すものとして考えます。
また、デジタルカメラ、フィルムカメラとも、内部の構造の違いによって、一眼レフカメラと、コンパクトカメラの2種類に分類され、現在は、合わせて4種類のカメラがあることになります。
なお、フィルムカメラの場合では、カメラは機材そのものだけを指し、撮影時に装填するフィルムは、消耗品として区別します。デジタルカメラは撮像機能が一体化しているので、フィルムに相当するような、本当に1度しか使えない消耗品はありませんが、デジタルカメラだけで使う記録媒体として、画像データ保存用のメモリーカードが必要になります。
レンズ内蔵型(交換・取り外し不可)で、液晶モニターを用いて被写体を確認する、原則として光学ファインダーがないタイプの、小型デジタルカメラのこと。一般的にいわれる「デジカメ」「コンパクトデジカメ」とは、これのことです。
レンズ交換が可能で、一眼レフ方式の光学ファインダーを用いて、被写体を確認できるタイプのデジタルカメラのこと。撮影(露光)用と、被写体確認用で、同じ1つの光学レンズを共用し、ミラーで切り替えて使う仕組みになっていることが特徴です。レンズを取り外した、一眼レフカメラの本体は、「カメラボディ」といいます。
なお、レンズだけで売っている、一眼レフ用レンズのことは、「交換レンズ」といいます。一眼レフの場合は、レンズキットだけでなく、ボディのみ、レンズのみ、それぞれで別々に購入することも可能です。
厳密な用語の定義では、カメラボディ内にミラー(反射鏡=レフ)を搭載し、レンズの像を光学ファインダーに誘導する仕組みになっているものだけが、「一眼レフ」に該当。ただし、現行機種では、ミラーを使わない構造を採用した、レンズ交換式デジタルカメラも登場しているので、そのような機種のことを、「ミラーレス一眼デジカメ」といいます(「レフ」という用語を含まない)。ミラーレスタイプは、厳密な定義としては一眼レフと区別されますが、商品分類上は、レンズ交換式という意味で「一眼レフ」に含めて販売されるのが、カメラ業界の慣例です(コンパクトデジタルカメラと区別するため)。
レンズ内蔵型で、撮影用レンズとは別系統のファインダーを搭載した、小型フィルムカメラのこと。デジカメとは違うので、本体背面には液晶モニターがなく、フィルムを現像するまで撮影結果はわかりません。コンパクトデジタルカメラが普及する以前は、一般消費者の全体において、最も多く使われていたタイプの製品です。現在、ほとんどのメーカーは、このタイプの製品を生産していないので、実際に見る機会は少なくなりました。
デジタルカメラのコンパクト機は、「コンパクトデジタルカメラ」または「コンパクトデジカメ」と表現されることが多いので、単に「コンパクトカメラ」という場合は、フィルム用コンパクトカメラを指します。なお、「レンズ付きフィルム(いわゆる使い捨てカメラ)」や「トイカメラ」は、コンパクトカメラの中でも、特に構造が簡易な製品のことです。
これらのフィルム用コンパクトカメラ関連の製品については、カメラのキタムラ・ネットショップでは、フィルム用一眼レフも含めて、「フィルム・カメラ・トイカメラ」のコーナーに分類されています。
レンズ交換が可能で、光学ファインダーを用いて被写体を確認する方式のフィルムカメラのこと。デジタル一眼レフカメラの場合、すべての機種が原則的にAF仕様ですが、フィルム用一眼レフカメラの場合は、AF仕様と、MF(手動フォーカス)仕様の2種類があります。デジタル一眼レフの普及以後は、製品モデルの数が少なくなりましたが、一部のカメラメーカーは、現行モデルのフィルム用一眼レフカメラを継続して生産中です。
主に、音声付きの動画映像を撮影することに特化したカメラのこと。記録媒体としては、フラッシュメモリー、メモリーカード、ハードディスク、DVD、磁気テープなどが使われます。最近では、静止画(写真)撮影用のデジタルカメラにも動画撮影機能が搭載されていますが、ビデオカメラ専用機では、より長時間にわたる動画撮影ができるほか、音声記録の性能が優れている点などにも特徴があります。ちなみに、写真用のカメラが、すべてフィルム用だった1980年代にも家庭用ビデオカメラはありましたが、当時のビデオカメラはアナログ信号を磁気テープに記録する方式のみで、現在のデジタルビデオカメラとは仕様が異なります。
カメラやビデオカメラなどに装着して使う、周辺機器のこと。アクセサリーといっても単なる装飾用ではなく、それぞれに実用的な機能があります。
デジタル・フィルムを問わず、コンパクトタイプのカメラ、もしくは、一眼レフのカメラボディ側に装着して使用するアクセサリーのこと。カメラケース、フラッシュ(ストロボ)、専用バッテリーなどが該当します。なお、レンズに付けるアクセサリーとは、区別することがあります。
主に一眼レフの交換レンズに装着して使用する、レンズ専用アクセサリーのことで、カメラアクセサリーとは区別します。フィルターや、レンズフードなどが該当します。一眼レフ用の交換レンズでは、レンズの先端部(キャップを装着する部分)の円周に沿って、ネジ山(溝)が設けられているので、ここにフィルターなどのアクセサリーを簡単に装着できるのです。コンパクトデジカメの場合は、レンズ先端部にネジ山がないので、原則として、レンズアクセサリーの装着はできません。
ビデオカメラにも、専用の周辺機器があります。照明用のライトや、フィルター、バッテリー、防水ケース、広角・望遠のコンバージョンレンズなどが該当します。動画映像の場合、フラッシュの瞬間発光では、照明として役に立たないので、暗い場所では専用のライトを使用。また、ビデオカメラはレンズ交換ができない製品が多いので、その代わりとして、広角・望遠の効果を高めるコンバージョンレンズを、本体のレンズに取り付けて利用します。
「アクセサリー」と、「カメラ用品」「写真用品」は、言葉の響きとして、似たようなニュアンスがありますが、商品分類上は、それぞれ違うものを指すことがあります。アクセサリーは、カメラやレンズに直接装着して使う一方、カメラ用品は、撮影時に役立つツールではあっても、カメラから離して使うことが多いものです。
カメラバッグや、単体露出計、レフ板、接写用品、機材クリーニング用品、三脚・一脚などが該当します。いずれも、カメラと一緒に、撮影現場に持って行って使用するツールです。
暗室用品は、フィルムで撮影した写真の現像工程で使用するツールです。カメラと一緒に使う撮影用品に対して、撮影が終わった後、フィルムを持ち帰ってから使用する点が異なります。フィルムの現像・プリントを、写真店に注文しないで、すべて自分で行う場合には、暗室用品が必要です。現像タンクや、引き伸ばし機、現像液などが、暗室用品に該当します。ちなみに、スキャナやプリンターは、フィルムでいう暗室作業を、パソコンを使って電子的に行うための機材です。
プリントした写真や、現像済みのフィルムを、保存・鑑賞するためのツールのこと。アルバム、台紙、ファイル、スライドマウント、ライトボックスなどが該当します。なお、カメラのキタムラ・ネットショップでは、暗室用品も、「写真整理用品」のカテゴリに分類されていますので、学校の写真部などで使う備品として必要な方は、そちらをご覧ください。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。