写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2010.04.30
たくさんある機能の中から、「いらないもの」だけを、初心者が自分で考えて正確に省くことは、きっと難しいはず。というわけで、コンパクトデジカメにはあって、デジタル一眼レフにはない機能を取り上げ、その操作のコツをおさらいするシリーズの2回目です。今回は、以下の各項目をご覧ください。前回分と合わせると、コンパクトデジカメの使いこなしは、一通りわかったことになります。(デジタル一眼レフを使う場合、ここにある各項目は、「なかったもの」として無視してください。)
カメラでは普通、画像1コマの縦横比率が決まっていますが、例外的に、1画面の横方向(長いほう)を付け足して、長い1画像を作る機能が、コンパクトデジカメの一部機種に、応用モードとして搭載されている例があります。このような機能によって撮影できる画像を「パノラマ画像」といい、レンズと画像センサーに固有の画角よりも、広い範囲をとらえることができるのが特徴です。パノラマ機能の利用時には、レンズの向きを少しずつ横方向にずらしながら、複数回にわたって、まずコマ切れの画像を撮影。その画像のすべてを、カメラの自動制御で電子的に合成して、継ぎ目が目立たないようにつなぎ合わせることで、1つのパノラマ画像が生成されます。
コンパクトデジカメでは、別売りのメモリーカードのほかにも、画像データを記録する方法があるのが普通で、本体に内蔵されているデータ記録領域を使うことができます。これが、「内蔵メモリー」です。内蔵メモリーの記録容量は、普通は50MB以下の少ない容量だけで、メモリーカードを忘れたとき、間に合わせとして使う意味合いが大きいのですが、最近では、1GBを超える大容量の内蔵メモリーを備えて、メモリーカードがなくても十分な撮影に対応できる機種が、一部には誕生しました。内蔵メモリーの中にある画像データを、カメラの外に持ち出す場合は、メモリーカードや、パソコンのハードディスクなどにコピーします。
コンパクトデジカメの場合は、過去においても、かなり早い時期(約10年前)から、静止画写真モードのほかに、動画モードが標準搭載されています。デジタル一眼レフの場合は、コンパクトデジカメより誕生時期が遅く、また、ライブビュー機能が使える最新機種のみでしか、動画を撮ることができないのですが、コンパクトデジカメでは、原則、どの機種でも動画は撮れるものとみなしても、間違いはありません。最近では、従来画質のほか、それよりも高画質な動画像が撮影できる、ハイビジョンやフルハイビジョンの規格にも、対応する例が増えてきました。なお、動画モードでは、画像だけでなく、撮影時の音声も一緒に記録されます。
コンパクトデジカメは、必ずレンズ内蔵方式の設計(一眼レフと違ってレンズの取り外しができない)になっているので、極めて密閉性の高いカメラボディを作ることも可能。その利点を生かして、カメラ本体だけで、特別なカメラアクセサリーを使わなくても、水中撮影ができる(仕様で規定された水深と連続使用時間までに限る)、完全防水タイプの製品も、発売されています。現在のところ、大半のコンパクトデジカメは陸上専用で、水中撮影ができませんが、各メーカーともに1~2機種程度、水中撮影に対応できる防水モデルをラインアップ。防水性能が高いカメラは、防塵性能も高いので、砂が多くて風が強い場所などでも、故障を気にせずに撮影することができます。防水・防塵タイプのコンパクトデジカメは、一般ユーザー向けにはレジャー用として、業務用ユーザー向けには、土木・建築工事の工程記録用として、主に利用されています。ちなみに、防水タイプであれば、カメラが汚れたとき、水で洗うことも可能です。
コンパクトデジカメは、サイズが小さいので、落下防止用のストラップ(ひも)は、手首に巻き付けて使うハンドストラップが標準タイプとなります。これは、携帯電話用のストラップと同じような、素材が細くて短いものなので、首からカメラを下げる使い方は、コンパクトデジカメでは、あまりしません。一眼レフの場合は、本体だけでも比較的重いほか、撮影時にはレンズも付くので、幅が広くて長いネックストラップを装着し、首や肩からカメラを下げて使います。
コンパクトデジカメは、服のポケットに入るくらい、小さくて軽いものですが、むき出しで持ち歩くとキズが付いてしまうことがあるので、保護用としてデジカメケースが用意されています。ちなみに、付属品ではなくて、普通は別売りです。コンパクトデジカメでは、一眼レフのように、レンズを何本も持ち歩くことはないので、カメラ専用の特別なカメラバッグなどは、なくても支障はありませんが、しかし、持ち運びの際には、やはりデジカメケースだけは、あったほうが何かと便利でしょう。
コンパクトデジカメと、デジタル一眼レフでは、通例、画面のアスペクト比(長辺×短辺の比率)が異なります。コンパクトデジカメの場合、アスペクト比は4:3(長辺:短辺)。フィルムで撮る写真に比べると、横方向に相当する長辺が、コンパクトデジカメでは、やや短めに見えることになります。このため、コンパクトデジカメは、画面の中央部分に被写体1つを配置した構図のとき、余分な背景が写らなくて好都合ですが、反面、両脇に広がり感がないので、構図に凝った芸術的な表現での撮影や、長い被写体の撮影には、あまり向かない場合もあります。
キタムラのお店プリントでは、サービスサイズとも呼ばれる「Lサイズ」の特例タイプとして、コンパクトデジカメに適した、「DSCサイズ」という規格が用意されています。お店プリントでは、原則的にはフィルムカメラ用の印画紙サイズを踏襲しているのですが(デジタル一眼レフにはピッタリ一致する)、アスペクト比が4:3のコンパクトデジカメに合わせた特別な規格もあり、それが「DSCサイズ」となるわけです。違いは、プリント長辺の寸法だけ。縦側の長さを固定して機械でプリントするので、普通のLサイズよりも、横(長辺)側が少し短くなります。お値段については、Lサイズ、DSCサイズとも、まったく同じ。撮影機材の違いで、プリント代が変わることは、ありません。このほかに、コンパクトデジカメ用の引き伸ばしサイズとして、ひと回り大きな「DSCW」サイズ(「2Lサイズ」の特例タイプ)もあります。お値段は、キタムラ店頭または、キタムラWEBサイトの「ネットプリント」のページで、お確かめください。ほかのプリントサイズのお値段も、同じページにて、ご覧いただけます。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。