写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2010.07.23
カメラのキタムラでは、一般のお客様向けの新しいサービスとして、カメラ機材のレンタルを行っています。これは、新品カメラの購入とも、中古カメラの購入・売却とも違う、一般向けとしては斬新なサービスで、お客様は、いろいろなカメラ機材を短期間だけ、有償で借りて使うことができます。詳細なレンタル手続きの手順は、キタムラのホームページで「レンタルショップ」のコーナーをご覧いただくとして、今回は、いますぐ借りて使うことができる、フィルム用一眼レフを2機種、ご案内したいと思います(貸出し中の場合もあります)。この2機種のフィルムカメラは、現在では新品が販売されていないもの。つまり、レンタルだけで使えるカメラなのです。実際に撮影してみたい方は、まず最初に、「カメラのキタムラネット会員」にご登録ください。
発売日 1998年12月
発売時価格 190,000円(ボディ,ストラップ付)
ニコンの35ミリ判フィルム用一眼レフで、グレードは中級。最上級モデルが、「F5」だった時代の製品です。この機種を見てわかるように、10年前の時点では、まだデジタル一眼レフの時代は到来していなかったということになります。
このカメラの基本性能は、まず露出制御が、3D-10分割マルチパターン測光。ネガフィルムもしくは白黒フィルムでの撮影なら、カメラ任せの自動露出でも、正確さには問題がないレベルです。シャッター速度の最高値はl/8000秒、フラッシュ撮影時の同調速度は最高1/250秒と、基本性能は高いので十分な撮影性能を発揮できます。AFは、測距点5点を選択可。モータードライブ内蔵で、最高約4.5コマ/秒の連続撮影が可能です。ただし、フィルムは最高でも36コマ撮りですから、本当に高速連写した場合は、たったの8秒だけで、1本分を撮り終わってしまいます。電池は、市販の単3形電池、または3Vリチウム電池(充電式ではないもの)を使用。
なお、レンタルでの利用時には、ボディとレンズを、別々に借りる必要があります。この機種に内蔵フラッシュは搭載されていないので、必要な場合は、外付けフラッシュも合わせてレンタルしてください。使用レンズは、35ミリ判フルサイズに対応しているレンズに限ります。ニコンFマウントに対応している、レンズメーカー製レンズも使うことができます。
このカメラに装着して使いたい、おすすめのレンタル用レンズは、ずばり、大口径F2.8のズームレンズ。フィルムカメラでは、原則として、撮影中にISO感度の途中変更ができないので(変更する場合は現像段階で1本分丸ごと増感または減感が必要)、絞りの開放側にも余裕があったほうが、夕暮れ時や屋内で撮影する場合でも好都合です。また、フィルムでは、画像のJPEG圧縮処理がない分だけ、複雑な形の被写体や、背景ボケなどがキレイに写りますから、ボケ味に優れた単焦点レンズや、マクロレンズでの撮影も魅力です。レンタルでは、ニコン純正レンズと、タムロン製、そしてシグマ製のレンズが選べます。
発売日 2000年10月
発売時価格 93,000円(ボディ)
キヤノンの35ミリ判フィルム用一眼レフで、グレードは中級ユーザー向けの中級機。フィルム用EOSシリーズの序列では、発売当時、上から3番目です。最上級モデルのフィルム用一眼レフとして、同じく2000年に登場した「EOS-1V」より、発売時期では、こちらが半年ほど後でした。このグレードの下に、入門用の旧「Kissシリーズ」(当時のフィルム用モデル)があったので、仕様としては、一定の撮影歴を持つ中級ユーザー層が想定されています。
このカメラの基本性能は、露出が35分割評価測光。この露出精度は、デジタル一眼レフの「EOS 5D Mark II」(2008年11月発売)と同じ性能で、10年前の中級フィルム機としては、かなりのハイスペックです。露出モードには、基本4モードのほか、被写体のピント位置(距離情報)から、被写界深度に適した絞り値を自動設定する、「深度優先AE」を搭載。シャッター速度は最高1/4000秒、フラッシュ同調速度は最高1/125秒という、まずまずの性能です。ちなみに、小型フラッシュも、内蔵されています。
AFは測距点7点で、視線入力機能も搭載。これは、光学ファインダーを覗いて測距点のマーク1つを注視すると、撮影者の視線方向を検出し、その位置にある測距点を選んでAFが駆動するというもので、現在のデジタル一眼レフが登場する以前に、フィルム用のEOSで採用されていた画期的な機能です。フィルム送りでは、最高約4コマ/秒の連写に対応。電池は、充電式ではないタイプのリチウム電池を使用します。
レンタル時は、レンズが別途必要。APS-Cデジタル一眼レフ専用ではなく、35ミリ判フルサイズ対応のレンズを必ず選んでください。おすすめのレンズは、高性能で大口径の「純正Lレンズ」。レンタルで短期間だけ使うなら、コスト的にはお得なので、ぜひともワンランク上の「Lレンズ」を装着して、純正レンズならではの描写力を体感してみてください。ちなみに、テレコンバーターも貸出しOKです。また、タムロン製や、シグマ製のレンズを選ぶこともできます。このほか、室内で撮影することがわかっている場合などには、別途、外付けフラッシュのレンタルも、ご利用ください。
レンタルのフィルムカメラをご利用の際には、別売りのフィルムを別途購入する必要があります(フィルムは消耗品ですからレンタル機材に含まれません)。カラーネガフィルム、カラーポジフィルム、白黒フィルムから、適切な種類と、ISO感度などを選んでください。貸出し機材を受け取るキタムラの店舗にて、フィルムもお買い求めいただけます。また、撮影した後のフィルム現像・写真プリントも、同じく、機材を返却するキタムラの店舗にて、注文することができますので、どうぞご利用ください。ただし、旅先で現地の店舗をご利用の場合については、現像を注文する前に、仕上がり予定日時が、お客様の都合に合っているか、まず確認してください。なお、フィルムで撮影した写真を、パソコンで表示できるようにしたい場合は、現像後に、フィルムスキャナで画像入力するか、またはキタムラでデジタル画像化を注文することで、JPEGなどの画像を作成可能です。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。