写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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2010.10.15
「趣味でカメラを始めてはみたけれど、被写体として、何を撮ったらいいのかは、よくわからない」という方のために、今回は、「これ」という被写体を、自分で見つけるための方法について解説します。ただし、それは誰かほかの人が撮った写真の被写体を、そのままなぞるということではありません。次に挙げる、いずれかの方法を実践して、自分なりに撮りたいと思う対象がどこにあるか? ということを考えてみてください。写真には、「絶対に、これを撮らなくてはいけない」というような固定的な課題は一切ありませんから、幅広い発想で、柔軟に考えることが大切です。
被写体を何にするか、自力で考えるには、次のように、目的を具体化してみると、わかりやすくなります。
撮影したい被写体を探すことは、つまり
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写真を撮りに「行ってみたい場所」を探すこと
写真撮影の対象は、多くの場合、いつも生活している部屋の中ではなくて、外出して、どこかへ遊びに行ったところにあります。それならば、「カメラを持って、どこへ行くか?」ということを考えれば、最終的には、「撮りたいもの」が見つかったことになります。
この考え方であれば、誰か、ほかの人が撮った写真の被写体を、そっくり真似る必要はないので、考え方が単純明快になって、行き先も自由に選べます。要するに、あなた自身が、遊びに行って楽しめる場所で良いのです。
カメラを持って、遊びに行ってみたい場所を探すことは、旅行情報がありそうなところを見れば簡単。「旅行」といっても、決して大げさなものではなく、日帰り旅行(現地で宿泊しないで当日中に帰ること)も旅行のうちですし、自分が住んでいる地域の観光地を見に行くのも、旅行の一つに入ります。旅行というのは、実際に、その場所へ自分で行くことですから、自分でネタを探すことを面倒くさがっていては、旅行を楽しむことはできません。インターネットや携帯電話にあるサイト情報以外にも、旅行の目的地を選ぶヒントは、日常生活の中に、たくさんありますから、ぜひとも有効に活用しましょう。
撮影の目的地を決めたいときには、次のような情報を参考にすることができます。
通勤・通学などで鉄道路線を利用する場合、いつも乗り降りする駅で電車を待つ間に、ホームのカベを見てみましょう。そこには、鉄道会社が切符を売るための広告ポスターとして、いろいろな旅行キャンペーンや、沿線の観光スポットに関する情報が、掲示されています。特に、JRの場合は、新幹線をはじめとする長距離列車があるので、広範囲にわたる旅行情報を、駅の広告ポスターを通じて知ることができるのです。ここで、もし旅行キャンペーンの情報があれば、それは、一定期間内にキャンペーン対象の地方へ行けば、様々な利用特典が付くという意味。こうした場所を優先的に、旅行の目的地として選択すれば、写真を撮りに行きたいところが、予算も含めて、具体的に見つけやすくなります。
通勤電車の中には、駅と同じように、鉄道会社のキャンペーン広告が出ていることがあります。駅で、じっくりと広告を眺めている時間がない場合は、電車の中吊り広告から、旅行の目的地を探してみては、いかがでしょうか? 携帯電話の画面にばかり没頭していると、中吊り広告があることには気付きにくいものですが、少し天井のほうを見上げてみれば、電車の中では、いろいろな旅行情報をタダで知ることができます。
旅行会社の店舗(ネットではなくてリアル店舗)へ行くと、どこの旅行会社でも同様にして、店頭には、いろいろな旅行ツアーのパンフレットが並んでいます。その中から、国内旅行・海外旅行を問わず、ちょっとでも興味がある場所を見つけて、パンフレットを見てみましょう。パンフレットを見ているだけなら、料金はかかりませんから、気に入った目的地のパンフレットがあれば、持ち帰って、じっくりと内容を確かめることもできます。旅行会社の店舗は、通勤・通学で使う駅の近くや、オフィス街の中などにありますから、普段の行き帰りや、昼休みに外出したときなどに、ちょっと立ち寄ってみるだけで、いろいろな旅行情報が入手できます。また、写真のプリントを、カメラのキタムラに注文した後、仕上がりを待っているまでの暇つぶしで、旅行会社に行って、いろいろな行き先の旅行パンフレットを見比べることもできるので、機会があったら利用してみてください。
路線バスの運営事業者(市営・都営を含む)は、普段の通勤・通学で使う路線系統の運行のほかに、観光バス事業も行っていて、いろいろなバス旅行を企画し、参加を募集している例があります。このようなバス旅行の募集案内は、そのバス事業者が運行する路線バスの車内に、中吊り広告として出ているので、いつも乗る路線バスの中で案内を見つけておけば、旅行の目的地選びにも役立てることができます。
日々、各家庭に配達される新聞の記事を全部通して読むと、その中には、政治や事件の新着ニュースだけでなく、それ以外に、企画ネタの記事として、いろいろな場所の観光スポットや、名所旧跡などを紹介する、旅行情報の記事が連載されています。イメージ的には“経済・株式情報しかなさそうな”、お堅い印象を持たれやすい「日本経済新聞(日経)」でも、普通の人が遊びに行って楽しむための純粋な旅行情報が、毎週5~6コーナーくらいの記事として定期掲載されているので、読んで参考にしてみましょう。ほかの新聞でも、旅行情報の記事は、たくさんあります。このように、新聞の編集記事内(広告ではないところ)で紹介された旅行情報を覚えておくと、自分で遊びに行くときにも役に立つはず。ちなみに、旅行情報は、夕刊紙面で特集記事として掲載されることもあるので、朝刊・夕刊とも購読するのが、新聞を利用した情報収集のコツです。
どこの放送局でも旅番組は必ずありますし、また、5分くらいの短時間で、いろいろなところを紹介する旅行情報のミニ番組も、たくさん放送されています。そのほか、普通の旅行番組とは、ちょっと趣が違いますが、各地のご当地ネタを深く掘り下げた番組もあって、有名観光地ではない場所にある、素朴な魅力に触れることも可能。ご当地番組の例としては、NHK総合テレビで放送されている「生中継 ふるさと一番!」(月~木曜の昼12時20分より、正午のニュースの後で放送、時間帯としてはフジ系「笑っていいとも!」の裏番組)や、フジテレビで毎週日曜日の早朝に放送されている「おはよう茨城」などがあります。このほか、地方のローカル局でも、各地の地元に密着した観光情報の番組が、それぞれの県ごとに放送されています。暇があったらテレビ番組を眺めているだけでも、旅行の目的地を決めるヒント、つまりカメラを持って出かけるときの、被写体探しのタネは、このように、いくらでも見つかるというわけです。
インターネットは、ある一つの事柄についての詳しいイ情報を、必要なときに随時、調べることができて便利ですが、一方で、その情報は、調べたい対象の名前を、あらかじめ正確に知っている前提でなければ、正しく検索できません。名前を漢字で正確に覚えていないと、結局は検索ミスの原因になって、間違った情報にアクセスしてしまうことも、よくあるものです。また、ネットでは、情報の発信時期が不明な場合もあり、最新情報を探したつもりが、実は5年くらい前の情報だったということも、あり得ます。そこで、インターネット上にある大量の情報を取捨選択して、趣味で撮る写真の被写体探しに役立てたい場合には、リアルでの情報収集も重要。まずは、前述のような方法で、浅く広くリアルな情報を集めておいて、それから、もっと詳しく知りたい事柄だけネットで調べれば、より効率的に、自分が行ってみたい場所、言い換えれば、写真に撮りたい被写体を見つけることができるはずです。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。