写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
2010.10.22
秋の学校行事というと、運動会・体育祭が最もよく知られていますが、もう一つ、「文化祭」も秋の定番行事です。現役学生の方も、その保護者の方も、昔は学生だったOB・OGの方も、そして、これから入学試験を受ける受験生の方も、母校や近所にある高校・大学などで、「文化祭」を楽しんでみてはいかがですか?
誰にでも、人生の中で、中学生や高校生だった時代はあるわけですから、文化祭が何かということについて、特に説明はいらないと思います。映画やテレビの学園ドラマでも、文化祭の様子が劇中の設定に出てくることはありますから、だいたいの内容については、すでに知っていることでしょう。
どこの学校でも、運動会・体育祭の場合は、実質的に、在校生と保護者しか参加・見学ができないことが多いようですが、文化祭の場合だけは、基本的に一般公開されているので、在校生でなくても見学は可能。受験生なら、これから入試を受ける予定の志望校で、文化祭を見学してみて、試験に合格できた後にある、実際の学校生活がどのようなものになるのか、実感してみることもできます。入学後に、部活で写真部に入りたいという受験生の方は、志望校に写真部があるかどうか、文化祭のときに確かめておくのも良いでしょう。文化祭に行くと、模擬試験の成績から計算した偏差値では、まったくわからないような、それぞれの学校の校風などもわかるので、いろいろと参考になります。
現役学生の方なら、文化祭は、学校生活の中で、いちばん楽しみな出来事の一つ。やがて年月が経った後でも、その思い出は、しっかりと残るはずです。また、自分の入っている部活以外の、名前だけしか知らないような部活で、普段いったい何をやっているのか、その様子を見られるのも文化祭。写真部以外の部活に入っている方や、帰宅部の方も、文化祭という機会に、写真部が何をやっているのかということを、機会があれば、見に行ってみてください。
学生生活の様子は、スポーツ系の部活の場合なら、種目ごとに地方大会や全国大会が行われるので、他校との試合を通じて、目にする機会が多いものですが、文化系の部活と、「帰宅部」の場合は、あまり、そういったような他校と対戦する大会がありません。それゆえに、文化系の学生・生徒が、それぞれの得意分野で活躍する様子を知られる機会は少ないのです。しかし、実際の合計人数では、スポーツ系の部員数より、文化系の部員数と、校内の部活動に属さない「帰宅部」のほうが多いもの。そこで、文化祭という機会を活用することができれば、文化系の学生・生徒ならではの活動の成果を、いろいろと見学できるのです。原則が校内行事の運動会・体育祭とは違って、文化祭は、一般公開して来場者を広く受け入れる学校が多いので、見学してみると新鮮な発見があるかもしれません。特に、大学の文化祭では、各専門の学術研究とも関係して、ハイレベルの展示も行われるので、ミニ見本市のような雰囲気さえ、あると思います。
現役学生の方が、自分の学校の文化祭に参加する場合は、文化祭の日程を、わざわざ探すということはないと思いますが、他校の文化祭を見学に行く場合は、日程を調べる必要があります。また、受験生が志望校の文化祭を見に行く場合にも、日程を調べる必要があります。調べ方は、まず学校の名称を確認した上で、正確にインターネット検索し、その学校の「公式ホームページ」を表示して、内容を見ればOK! これで、日程を調べることができるはずです。そのときの注意点は、これから行く予定の文化祭の情報を見つけるなら、去年より前に行われた、過去の文化祭記録のブログなどを、間違えて検索しないようにすること。ネットでは、キーワードの文字列さえ一致すれば、古い情報も一緒に検索結果として出ることがあるので、閲覧者側で注意して、情報を選別しましょう。公式ホームページには、個々の情報が掲載された時点の西暦年が、必ず書いてあるはずなので、忘れずに確認してください。
文化祭では、作品などの展示発表や、演劇・映画、それと模擬店などが、行われることが多いと思います。各種の出展物や催しは、中学校や高校の場合は、クラス(学級)か、クラブ活動(部活)ごとに。大学の場合は、各学部・専攻のゼミや、サークル単位で実施されます。一般的な日本国内の大学には、高校までのようなクラス割り(ホームルーム)とクラス担任制(担任の先生)がないので、中学・高校と大学とでは、かなり文化祭の雰囲気にも違いが感じられるはず。また、学校ごとに、文化祭の内容や会場作りといったところも、それぞれ違っています。
なお、文化祭を見学するとき、そこにある展示物を写真に撮ることは、基本的には問題ないと思いますが、それぞれの展示会場に案内役の学生がいると思いますので、写真を撮っても良いのか、一言聞いてから撮影しましょう。ただし、演劇や音楽演奏の場合は、演出効果の都合で、撮影禁止もしくはフラッシュ禁止の場合があるかもしれません。
ところで、学校の部活の中には、「写真部」というものもあります。そして文化祭では、写真部は主に写真作品の展示を行い、日頃、部員の学生・生徒が自由に撮影した写真を、自分で大きく引き伸ばしプリントし、それを作品として見せることが多くなります。要するに、写真部にとっての文化祭とは、学校の校舎を展示会場とした、写真展のようなものです。
文化祭を見に行った中学や高校、もしくは大学に、もし写真部の展示があったら、それは学生・生徒が撮った写真作品を鑑賞できる場所として、その表現世界を楽しんでみてください。ちなみに、学校の写真部では、伝統的に白黒写真のプリントを、暗室作業の実習として、校内で行う活動が多いものです。最近では、時代が変わって、デジタルのほうが多くなったかもしれませんが、文化祭に、引き伸ばしプリントされた白黒写真が展示してあれば、それは学生・生徒が自分で暗室に入って、手作業で印画紙に焼き付けた写真ですから、特に注目して眺めてみましょう。
もちろん、写真部だけでなく、ほかの部活やクラスでも、いろいろとユニークな催しを行っているはずですから、校舎内をくまなく回って、存分に文化祭を楽しんでください。それから、模擬店にも行きたいですね。
一般来場者には味わえない楽しみですが、現役学生の方には、文化祭を自分たちで作り上げていく様子を、学校にデジカメを持ち込んで、写真にすべて記録することを、おすすめします。それも、展示や上演の様子を、出来上がったところで記念撮影するだけではなくて、そういった作品を作り上げていく途中や、文化祭が終わった後の撤収の様子も、こまめに撮っておきましょう。現役の学生・生徒の場合は、本番で、お客さんを迎える前の準備のほうが、むしろ面白かったりするものです。
そして、文化祭最終日に後夜祭があったら、そのときもデジカメは忘れずに。最近のデジカメは、高感度撮影の性能が高いので、多少は暗いところでもはっきり写りますから、たくさん写真を撮っておけば、必ず良い思い出になるはずです。撮った写真はプリントして、アルバムに貼って整理しておきましょう。
ちなみに、学校を卒業して社会人になった後には、学生時代の文化祭のような、大人数が一箇所に集まって盛り上がる催しは、もう、ほとんどありません。だから、ぜひ現役の学生・生徒の皆さんは、一生のうち3回か4回くらいしかないであろう、現役学生時代の文化祭の雰囲気を、いまのうちに、存分に味わっておいてください。そして、その瞬間には、取るに足らないと思うような、ありふれたシーンでも、デジカメで写真に撮っておけば、10年後、20年後に、その写真を見たときには、きっと、1コマ1コマの些細な出来事さえも、懐かしく思い出されるでしょう。写真は、歳月が経つにつれて、その重みを増すものなのです。
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。