カメラのキタムラスタジオマリオカメラのキタムラ

デジカメプリント・フォトブック・カメラのことはおまかせ!

  • 会社概要
  • 採用情報
  • お問い合わせ
  • ネット会員登録・変更
  • メルマガ登録

お客さまなんでも相談室

  1. デジカメ・デジタルカメラのキタムラTOP
  2. 写真講座/コラム・ギャラリー
  3. 写真何でも情報・EXPRESS
  4. 2010年
  5. Vol.622

写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー

※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。

2010.12.17

【カメラの機能は、どうして複雑なのか?】
デジカメ・デジタル一眼の搭載機能が増えた理由

カメラの宣伝では、「誰にでも簡単」といわれることが多いもの。しかし、実際に使う場合となれば、モードの選択肢があまりにも多いため、初心者の方にとっては、どの機能を使ったら良いのか、その選択に困るという状況もあります。では、どうしてカメラの機能は、そもそも、ユーザーが自分で選べなくなってしまうほど、そんなにたくさんあるのか? 今回は、その理由について考えてみましょう。

その昔、カメラの機能は多くなかった

カメラに付いている機能のうち、本当に、レンズの光学像を露光する目的だけに使っているものは、果たしてどれくらいあるのでしょうか? ひとまず、この疑問の答は、最も構造が簡単なカメラを確認してみればわかります。そこで注目したい製品の一つが、「写ルンです」などのレンズ付きフィルム、別名で、使い捨てカメラとか、使い切りカメラと呼ばれるものです。(商品分類上は、フィルムのおまけとしてカメラ機能が付くという定義になります。)

レンズ付きフィルムを見ると、操作する箇所は、シャッターボタンと、フィルム巻き上げクランク、フラッシュの発光ボタンだけ。つまり、カメラは、最低限これだけの機能さえあれば、写ることは写るわけです。ただし、レンズ付きフィルムの場合は、店で商品を購入するときに、ISO感度やレンズの種類などを選んでいるので、そのプロセスが、機能選択の一部を兼ねていることにもなります。

また、一眼レフの場合では、ニコンの「FM10」に注目すると、最低限の必要な機能がわかります。この製品は、ピント合わせは手動(AFなし)、露出設定も手動(自動露出なし)という機種で、まったく電源がない状況下でも、写真を撮ることができます。ただし、使いこなすためには、ユーザー自身に一定水準以上の知識とテクニックが求められます。このカメラは、フィルムを装填して撮影する、フィルム専用の一眼レフです。

1970年代より以前の一眼レフカメラ本体には、自動化された機能が、ほとんど何も付いていませんでした。もちろん、その時代にはデジタルカメラはまだなくて、すべてがフィルムカメラです。その当時の最高級一眼レフと、現在のニコン「FM10」は、だいたい同じくらいの性能ですから、「FM10」を見れば、昔のカメラがどんなものであったか、知ることはできると思います。

すると、カメラの機能が増えていったのは、1970年代が終わってからで、カメラの歴史全体を見れば、実は多機能カメラの歴史は、意外にも浅いことがわかるのです。

操作ボタン・操作ダイヤルを、減らす方向に動いた時代もあった

1970年代ごろのカメラ(フィルム用)は、現在のニコン「FM10」のようなマニュアル専用機だったので、シャッターを1回切るたびに、手動操作するダイヤル類が多く、専門的な知識を持たない人にとっては、なかなか操作を覚えるのが難しいものでした。それならば、手動操作するダイヤル類をなくしてしまおうという考え方で、カメラの開発が進んだ時代も、過去にはありました。

1980年代が近付くと、一眼レフとは別の仕様で、ポケットカメラや、AFコンパクトカメラなどが登場しましたが、それらの製品に搭載されていたのは、原則として、シャッターボタンとフラッシュの発光ボタンだけ。一眼レフには必要だった、「ユーザーが自分で考えて調整する」という操作プロセスを排除しながら、光学的にも、そのような操作をしなくて済むように、最大公約数的な妥協点となる設計仕様を作って、万人が使えるカメラを各社が誕生させたのです。

また、一眼レフについても、搭載機能を削る動きがありました。1970年代から80年代にかけて、一眼レフの自動化は、まず自動露出(AE)の搭載から始まり、絞り優先AEか、シャッター速度優先AEの、どちらか一方だけが搭載されましたが、この時期に登場した一眼レフの一部機種には、マニュアル露出機能が使えない、AE専用機も存在したものです。例えば、絞り優先AEの専用機では、シャッター速度を調節するダイヤルがなく、その分だけ、ユーザーは余計なものを見ないで済むことになるので、表面的には操作が簡単になります。このような、“機能を削って隠す”という考え方は、いまでは絶対にあり得ないものでしょう。

ちなみに、当初の自動露出対応一眼レフには、まだプログラムAEは付いていなくて、絞りはレンズ側の絞りリングで調節する仕組みになっていたので、マニュアル露出を使わなくても、一応はユーザーの意図を、露出操作に反映することだけはできました。当時の一眼レフは、AEはあってもAFがなかったので、マニュアル操作でのピント合わせに集中しなくてはなりませんでしたから、必然的に、露出を調節する操作の負担を軽減するところに、カメラ開発の目標が向いていたわけです。

このように、過去においては、「ユーザーには余計な操作をさせない」という方針で、あまり常用しないと思われる機能そのものを、カメラから削り落としてしまい、結果として、機材の操作部分も減らしていた時代があったのですが、こうした最初から妥協をめざすような設計思想も、1980年代の半ばを過ぎると、大きく改まることになります。そのころには、一眼レフでも、プログラムAEの本格採用と、AF(オートフォーカス)の対応が本格化して、フィルムカメラでありながらも電子制御技術が普及。徐々に、カメラは多機能化へと進んでいきました。

カメラの機能が増えた理由・その1

フィルム時代、AF化以前の一眼レフを例にとると、その本体側にあった基本的な機能は、シャッター速度の選択と、手動操作によるフィルムの巻き上げ・巻き戻しだけだったので(絞りの設定はレンズ側に属する機能)、それ以外の機能が必要な場合は、カメラ本体とは別に、オプションで用意されていたカメラアクセサリー(周辺機器)を購入して、ユーザーが自分で好みの仕様に仕立て上げるという方法をとっていました。

また、AF化以前の一眼レフカメラは、レンズ以外にも、カメラボディのあらゆる箇所が、取り外し・交換できる仕組みになっていました。その一つがファインダーで、中央にある突起部分を丸ごと取り外して、その部分だけ、機能を変更することができたのです。例えば、露出計が必要な場合は、対応のファインダーを使ったり、上から覗くタイプのファインダーを選ぶこともできました。また、カメラボディの下に、別売りのモータードライブを取り付けることで、フィルムの巻き上げ・巻き戻しを自動化する方法もありました。そして、補助光源のフラッシュも、昔は外付けタイプしかありませんでした。

カメラボディと、レンズや、各種カメラアクセサリーを合わせた一眼レフシステムとして、昔は、その全体で必要な機能を構成していたのですが、後に一眼レフがAF化されると、それ以前ならば、別売りのカメラアクセサリーを選ぶことで付け足していた機能も、最初からカメラボディに内蔵されるようになりました。そして、こうした補助的な機能は、モード選択という形式でカメラ本体の中に集約され、必要に応じて、ボタン操作により設定して使うように設計が変更されたわけです。本体に内蔵された機能が多くなれば、ユーザーはアクセサリーへの出費をしなくて済むので、こうした変更は、基本的にはユーザーのメリットになっています。

しかし、昔なら別売品となるカメラアクセサリーの知識がない限り、絶対に気が付くこともなかったような珍しい機能まで、最初からカメラ本体に入っているということは、多機能化の一方で、機能の複雑化にもつながり、初めてカメラを使う人にとってみれば、取扱いが難しくなったようにも見えるでしょう。そして、使い方を一度に覚えなくてはならない機能が、極めてたくさんあるので、その中のどれを選び出せば良いのか、初心者ユーザーが理解できずに迷ってしまうといった、新たな問題も発生するようになりました。実際には使わない機能まで含めて多機能化するという現象は、1980年代以降のAF・AEカメラだけに見られる特徴なのです。

カメラの機能が増えた理由・その2

1980年代以降、カメラの搭載機能は、あらゆる面において、急速な進化を遂げてきました。一眼レフの露出制御に用いるTTL内蔵露出計を例にとれば、その測光方式は、かつての単純な中央部重点平均測光から、スポット測光、分割測光と、その種類が増えるとともに、分割測光の精度も、より細かくなっています。

さて、一般的にカメラの開発においては、新しい機能が誕生した場合にも、それ以前の古い機能を、単純に捨ててしまうことはなくて、別モードで選択肢に残す傾向があります。したがって、新機能がカメラに搭載されると、それは単に旧機能からの更新とはならずに、新機能・旧来機能をユーザーが自分で選べるよう、モード選択という操作に反映されるわけです。

つまり、旧機能1つがあったところに、新機能1つが追加されると、その2つの機能のほか、さらに両者のモード選択という上位の機能も付いて、合計すると3つの機能について、ユーザーは使い方を覚えることになります。だから、カメラに末端の新機能が増えれば増えるほど、設定するべきモードの数まで、どんどん増えていくわけです。また、そのような複雑な仕組みを可能としているのが、機械式ダイヤルがない、電子制御方式のカメラなのです。

現行機種のカメラでは、このようにして、新しい機能と古い機能を、1台のカメラの中に共存させながら、モード選択機能を積み上げた結果として、搭載機能の全容が、非常に複雑化しています。その操作を一気に覚えるのは、確かに大変なことでしょう。しかし、複雑に見える機能の大部分は、温存されただけの旧機能で、要するに「おまけ」ですから、初心者の方は、あまり気にしないで、必要な機能から順に、少しずつ使っていけばOKなのです。

カメラの機能が増えた理由・その3

現在では、フィルムからデジタルへと、カメラの基本設計が変わり、それに連動して、デジタルカメラでは、フィルムを自分で選んで買うという下準備が不要となりました。

フィルムカメラの場合は、自分がよく使うフィルムの商品名だけを覚えておいて、それを店で選んで買えば良いわけで、ある程度まで、使うフィルムの種類は限定されます。そして、特殊な分野のプロが使うようなフィルムについては、特には知らなくても構いません。

しかし、デジタルカメラの場合は、フィルムの購入時に、店に行って商品を見ながら行っていたフィルム選びの代わりとして、それに対応する作業を、すべてカメラの上でモード選択として行うことになります。すると、この場合では、使用頻度の低い設定であっても、常にユーザーの目に触れることになるので、モードの選択肢が非常にたくさんあるように思えるでしょう。ISO感度の設定や、パラメーターの選択など、フィルムの場合は撮影中になかった操作も、デジタルでは随時行うので、そのモード選択の数だけ、フィルムカメラより機能が増えたように見えるわけです。

結論、デジカメの機能は全部を使わなくて良い

多機能で、複雑なモード選択がある、現行機種のデジタルカメラ。その機能を、初心者の方でも、ストレスなく使いこなすためのコツは、ずばり、「余計な古い機能は使わないこと」です。「それでは、もったいないのではないか?」と思うかもしれませんが、モード選択を間違えて、その機種にしかない最新の機能を使わないことのほうが、はるかにもったいないのです。

なぜなら、各種モードの選択は、要するに、最新機能と旧来機能の選択だから。仮に、「カメラの上手な活用法」というものが、購入費用の金額に見合ったモトをとることであるなら、メーカーの開発コストが最も多くかかっているであろう最新の機能から、真っ先に使い倒すべきなのです。となると、現行機種のカメラは、フルオート設定で高速連写して使うのが王道。そして、状況に応じて、ほかのモードも補助的に使っていけば、とりあえずは、買った値段のモトはとれるでしょう。

もし、そこまでの高機能は必要ないと思うなら、カメラを買うときに、機種のグレードを考えて、使わない機能を省いた普及製品を選ぶのも合理的。カメラ本体の購入費用を節約すれば、その分の予算をレンズに回したりすることも、簡単にできるわけです。

 
  • 最新デジカメ情報「WeeklyPickup」
  • 安心の5年保証「ネットショップ」
  • フォトコンテスト365日開催中
DVDダビング・ビデオダビングならカメラのキタムラにお任せ
DVDダビング・ビデオダビングならカメラのキタムラにお任せ
カメラのキタムラ スマホ・タブレット買取
カメラのキタムラ スマホ・タブレット買取
写真がもっと好きになるShaSha
カメラと写真のコラムサイト
キタムラの運動会
運動会の上手な撮り方・残し方
フォトレッスン
シーン別の撮影テクニック集

あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。

  1. デジカメ・デジタルカメラのキタムラTOP
  2. 写真講座/コラム・ギャラリー
  3. 写真何でも情報・EXPRESS
  4. 2010年
  5. Vol.622
プリントサービス »
写真プリント
フォトブック
ポストカード
年賀状・喪中はがき
思い出レスキュー
カレンダー
フォトグッズ
証明写真
プリントからプリント
写真修復サービス
写真の加工
その他サービス情報 »
スマホト.jp
写真スタジオK
渋谷写真スタジオK
こども写真館スタジオマリオ
七五三撮影
Tカードのご案内
ケータイサイトのご案内
メールマガジンの登録・解除
クーポンのご案内
キタムラ×twitter
コラボレーション企画一覧
ショッピング情報 »
ネットショップ
プリントバイヤーのオススメ
カメラバイヤーのイチオシ!
キタムラニュース
WeeklyPickup
キタムラの福袋
デジタルカメラグランプリ
キャンペーン »
キャンペーン一覧
トピックス »
重要なお知らせ
弊社の名前を騙った悪質サイトにご注意ください
更新情報
キタムラのCM »
CMギャラリー
コラム・ギャラリー »
修理人たぐちの徒然日記
わーちゃんのゆるゆるり
種清豊のフォトコラム
ママカメラマン山ちゃんの写真教室
写真何でも情報
キタムラの運動会
フォトレッスン
デジカメきほん塾
デジタルフォト三昧
写真教室
フォトライフ四季
フォトギャラリーキタムラ
フォトカルチャー倶楽部
フォトコンテスト »
コンテスト情報
入賞作品ギャラリー
フォトコンカレンダー
店舗ブログ »
カメラのキタムラ
スタジオマリオ
店舗検索 »
店舗検索
ネット会員 »
ネット会員登録
ネット会員変更
ネット会員削除
パスワードをお忘れの方
サイトマップ »
サイトのご利用について »

このページの先頭へ

デジカメプリントフォトブックデジカメ写真館は カメラのキタムラ