写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1997年1月10日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
寒い時期に厳寒の地域で撮影するのが、本モノの写真を得られるチャンスであることはいうまでもありまん。厳しい寒さの中でしか見られない自然現象やそこに根づいた生活、風土も欠くことのできない被写体になります。
道東にある阿寒湖はその昔、冬季は陸の孤島のようになったものですが、最近は交通の便も良く、釧路駅からバスで約2時間の行程で湖畔に到着できるようになっています。それだけ厳寒の地域を手中にできやすくなったのですから、カメラマンにとっては撮影範囲が一段と拡がったともいえるでしょう。
特別天然記念物である丹頂鶴は、夏の間は湿原ですごしますが、冬になると給餌場に集まってきますので、撮影や観察には冬季が適しています。阿寒町のタンチョウ観察センター、釧路市の丹頂鶴自然公園、鶴居村のつるいサンクチュアリなどで容易に見られます。
有名な丹頂鶴のダンスはプロポーズシーンで、時にはいっせいに数羽が踊りだすときもあります。広大な雪原をバックにしての優雅な舞は、厳寒の地、北海道ならではのシーンといえるでしょう。但し、ダンスを狙うのであれば、多い期間がありますので、地元に問い合わせてから行って下さい。
ちなみに丹頂鶴の撮影ポイントは、背景を選ぶことにあります。雪原の白をバックにしての撮影は条件が難しくなります。バックには白以外を配すか、半分は白くとも残りの半分は白以外にした方が無難です。
また、エゾシカ、エゾリスなどの動物と接する可能性があるのも魅力ですが、こればかりは「運」に左右されます。
阿寒湖での自然現象では「ボッケ」が挙げられます。観光写真で良く目にする、樹氷をバックにした湖畔に湯気が立ちのぼる景色です。湖の中に温泉が湧いていますので、晴れた寒い日であれば、あまり苦労せずに見られます。
氷上ではワカサギ釣り、ウィンタースポーツを楽しむ子供達も被写体としては狙い目といえるでしょう。
冷えた体を温めにはもちろん、温泉が待っています。
なお、2月15日は氷上での火祭り、タイマツの行進がありますので、その頃に行くのも被写体としておもしろいでしょう。
【阿寒湖への交通アクセス】
JR釧路駅~阿寒湖畔 バス約 120分
【情報・宿泊問合せ】
阿寒観光協会 電話0154-67-2254
阿寒町役場観光課 電話0154-67-2505
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