写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
1997年3月23日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
今年は春の訪れが早く、桜のたよりも次から次へと聞かれ、例年より十日近く、急ピッチで桜前線も北上しているように感じる今日この頃です。
4月に近くなると、寒さが和らぐのを待ちかねて各地で祭りも増えてきます。その一つに福岡県朝倉郡杷木(はき)町では、3月28日、泥打ち祭が催されます。この朝倉周辺は数々の歴史があちらこちらに残っています。杷木町から少し離れますが、秋月は筑紫路の小京都ともいわれていますし、豊後街道の宿場町で栄えた吉井町には“なまこ壁”を配した土蔵づくりの商家が軒を連ねて「吉井の白壁」としても有名です。
また朝倉町には二百年以上もゴットン、ゴットンと働き続けている三重水車があります。江戸時代に作られた三重水車で、今でも実動しているのは、日本で朝倉の水車だけです。国の有形民族文化財にも指定されています。春ののどかな田園風景の中に水車が回っている情景を心に、そして写真にとどめておきたいものです。
杷木町にある阿蘇神社でこの「泥打ち祭」が行われますが、山から田の神を迎える行事です。三百数十年の歴史があるといわれています。田の神に扮した宮司に子供たちが田んぼの泥を投げつけます。泥の付き具合で吉凶を占います。
阿蘇神社は熊本の阿蘇神社の末社とされていますが、明治以降、宮司不在で、祭は地元が当番制で運営に当たっています。田の神も氏子の中からクジで選ばれます。
当日は正午に境内に用意された泥だまりに白装束の宮司が引き据えられ、その後、境内から末社までの約1Km間、宮司がふらりふらりと歩きます。その間、宮司は泥をぶつけられながら歩きます。白い衣装が泥で真っ黒になるまでぶつけられます。
【交通アクセス】
博多駅交通センターからバス1時間20分で杷木IC
【情報・h泊問合せ】
杷木町観光協会 電話0946-62-110 原鶴温泉旅館組合い電話0946-62-0620
上の写真:のどかな景色に溶け込む三重水車
下の写真:三百年以上の歴史を誇る泥打ち祭
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。