写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1997年4月25日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
1575年、織田・徳川連合軍と武田軍との戦いといえば「長篠の戦い」を思い浮べる方も多いことでしょう。日本戦史の中でも天下攻防の戦いの一つに挙げられています。15,000の武田軍の猛攻に耐えて、織田・徳川の連合軍を勝ちに導いたのが城兵わずか 500の長篠城です。城が危うくなって鳥居強右衛門が脱出し、連合軍がどこまで来ているのか、確認して帰城途中に武田軍に捕まって磔にさせられ、城門前で「来ないといえ」と命令されたにもかかわらず、自らの命がなくなるのを覚悟で「連合軍はすぐそこまで来ている」と大声を上げ、槍を刺されてしまった話は有名です。三河武士を語る時には欠かせない人物です。
その長篠城は愛知県南設楽郡鳳来町にあります。合戦のあった場所は隣接する現在の新城市ですが、この合戦の模様を今に伝えているのが毎年、5月に鳳来町で行なわれている「長篠合戦のぼりまつり」です。5月1~5日に長篠城址一帯で催されます。
長篠合戦の合戦で戦死した両軍の将士の霊を慰めるために、関係将士の定紋入りのぼり数千本を献植行なう祭です。大小ののぼりには献植者の願いがこもっています。鎧・冑に身を固めた20余名の砲術隊による火縄銃射撃の実演、勇壮な長篠陣太鼓、野点茶会など5月の青空のもとで盛大に催されます。
ところで、この鳳来町には数々の歴史、文化財が豊富にあり、加えて温泉あり、奇岩、滝など自然にも恵まれ、撮影には事欠かない土地です。
鳳来寺=文武天皇の時代(大宝3年 703年)に利修仙人によって開山され、松平広忠と夫人於大の方が、子授け祈願に来て家康が誕生した縁起を持ち、それを知った3代家光が東照宮の建築を命じ、4代家綱の時に完成。全国に東照宮が数多くありますが、日光、久能山とともに三東照宮呼ばれています。
鳳来寺山=流紋岩、松脂岩、凝灰岩などから構成され、複雑な険しい地形をなし、数十mの絶壁、奇岩。参道両側は老杉がうっそうと茂っていますが、頂上付近の奥の院からは渥美半島まで見渡せる素晴らしい眺望が得られます。
阿寺の七滝=7段の階段状からなる全長 64mの曲線美の素晴らしい滝。
鳳来峡・板敷川=奇岩が連続の渓谷、岩が板を敷いたような珍しい光景がいつでも見られます。
湯谷温泉・赤引温泉=湯谷は板敷川の上流にあって、桜、新緑、紅葉と渓谷一の景勝地。また赤引は弘法大師が発見したの由来があり、阿寺の七滝にも近い。
【鳳来町への交通アクセス】
東海道新幹線 豊橋(飯田線)→長篠城駅から鳳来寺山、阿寺の七滝などへはバス。
東名高速道 豊川IC(151線)→長篠城址へ。
【情報・問い合せ】
鳳来町観光協会 05363-2-0022 テレホンサービス 05363-2-2111
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