写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1997年7月26日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「サワチ料理」をご存じですか。サワチは「皿鉢」と書きます。土佐の高知では祝い事があったり、お客さんが来た時に出す料理です。大きな皿や鉢にいろいろな料理を盛りつけてあります。刺身、鰹のタタキ、鯖の姿寿し、太い巻き寿しなどで、武士料理のためか以前には基本がありましたが、現在では子供の好みに合わせたり、近代的な料理が皿に盛られています。この皿鉢が用意されると「誰かお客さんかな」と、思ったりしたものです。毎年8月のよさこい祭りにも用意する家もあります。
昭和29年、当時の不景気風を吹き飛ばそうと始まった「よさこい祭り」は今年で44回目を迎えます。8月9日に鏡川河畔で行われる華麗な花火大会がスタートです。10、11、12日と続きます。よさこい節をベースにしたエネルギッシュなよさこい鳴子踊りが聞こえると、皿鉢料理もそっちのけで、気もそぞろになります。サンバに、ロックに、ジャズに和風の太鼓を組み合わせたリズムがあちらこちらから響いてきます。市内の11カ所の競演場で約 130の市民団体、15,000人がれそぞれの衣装に工夫を凝らして踊りまくります。この踊りにひとつだけルールがあります。カチャカチャと鳴らす「鳴子」を持つことです。あとは自由です。あなたも参加できます。飛び込み大歓迎です。
夏祭りが各地で催されていますが、よさこい祭りは南国土佐ならではの明るいカーニバルです。たまにカメラをおいて「ヨッチョレヨ、ヨッチョレヨ」と踊ってみませんか。
この「よさこい祭り」のすぐ後に、阿波の国、徳島で「阿波踊り」が始まります。「踊るアホーに見るアホー、同じアホなら踊らにゃソンソン」。この阿波踊りは県下のいたるところで行われています。徳島市のメイン通りの桟敷から見るのも興奮を誘いますが、田園を、山村をバックにした阿波踊りも一興です。8月13~16日ならば、県下のどこもが被写体になります。
阿波には「スダチ」があります。柑橘類の一種で、いろいろな食べ物にキュっと搾ってかけますが、どんな料理にも合うのが不思議です。茶碗蒸し、焼き魚、ステーキに、夏バテで食欲が減退している時に漬け物にかけてご飯と一緒に食しますと、意外や意外、食欲不振も何のそのです。
緑の大国、四国の夏は、祭りとともにおいしい食べ物もいっぱいあります。もちろん、四万十川を代表するように自然がいたるところに残っています。徳島を縫って流れる四国三郎・吉野川の景観も素晴らしいものがあります。
この夏、四国を訪れて祭りを、自然の景観を、そして四国ならではの食べ物を味わってはいかがでしょう。傑作が撮れること間違いなしです。
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