写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1997年8月1日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
山口県萩市は日本海に面した静かな歴史の町です。市内を幅1.5mの人工河川が走り、昔から農業用水や水上交通路として使用されていましたが、今も市民の生活に関わりの深い存在にあります。澄んだ水に錦鯉が泳ぎ、石垣や石橋もあちらこちらに残っていて、情緒豊かな散策道として、被写体としても恰好の土地です。夏の暑さも楽しみながら歩ける風情を残しているといえるでしょう。
現在、NHKの大河ドラマで毛利元就が放映されていますが、この萩市とは関連が深く、毛利家の菩提寺もあります。東光寺と大照院がそれです。初代藩主毛利秀就の菩提を弔うために2代目の毛利綱広によって臨済宗南禅寺派・大照院が建立されました。これに対して東光寺は3代藩主毛利吉就が黄檗宗の寺院として創建しています。その後、どのようなわけか、奇数代の藩主が東光寺を、偶数代の藩主が大照院を菩提寺とするようになっています。お盆には迎え火を大照院が、送り火を東光寺が受け持つようになっています。
霊を迎えたり、送ったりするのには宗派が異なっていてもあまり関係がないようですね。心が大切なのでしょう。
ところで東光寺には約500基の石灯籠がありますが、毎年8月15日の送り火に一斉に火が灯される万灯会が催されます。ずらり並んだ石灯籠の火は壮観です。
毛利家は徳川家康によって長州(山口県)に移封されて以来、反骨精神が旺盛で、脈々と長い間息づき、それが明治維新をもたらしたともいえるでしょう。大河ドラマを宣伝するわけではありませんが、元就が苦労して築き上げる毛利家の流れを見ながら、現代の萩市を眺めるのもまた一興ではないでしょうか。
萩城跡、国指定重要文化財・厚狭毛利家萩屋敷長屋などの武家屋敷、東光寺、大照院、維新の原動力となった松下村塾と歴史を語る建物が多くあるのも萩市の特徴です。
〔萩市への交通アクセス〕山陽新幹線小郡駅からバス約1時間20分
〔萩市の問合せ〕萩市観光課 0838-25-3131
萩市観光協会 0838-25-1750
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