写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
※掲載されている情報(製品の価格/仕様、サービスの内容及びお問い合わせ先など)は、ページ公開日現在の情報です。予告なしに変更されることがありますので、あらかじめご了承ください。
1997年8月22日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
佐渡島といいますと「海は荒海、向こうは佐渡よ」の歌にもあるように、何かしら厳しさを感じさせます。確かに冬海は冷たいシベリア気団の風が直接あたり、歌詞のイメージもありますが、実際には対馬暖流に囲まれた島で「佐渡へ佐渡へと草木もなびくヨ」の明るいおけさ節の方がピッタリする島です。人との触れ合いもまた、暖流のような暖かさを感じさせます。
その中でも佐渡の最南端に位置する小木町は、大切に育まれた自然があり、自称(町称といった方がいいかも知れませんが)〔佐渡で一番やさしい町 小木町〕を標榜しています。
佐渡弥彦国定公園小木町は、風光明媚な佐渡島の中でもっとも島らしい島ともいわれていますが、海の箱庭と称されている矢島・経島の景色はまた格別です。撮影ポイントとして忘れてならないのがやはり抜群の景色を誇り、日本海沈む夕日は優美と荘厳さがある沢崎灯台です。
また、小木海岸では波と潮の加減で見えたり、隠れたりする岩礁が多く、その間を「たらい舟」が行き来します。ワカメ、サザエ、アワビ採りのために現在でも漁船として数多く利用されています。このたらい舟が考案されたのは明治の初期で、洗濯桶から改良に改良を重ねて、現在のたらい舟になったそうです。ちなみにたらい舟の材料は樹齢約60年の杉と長さ 10m以上の真竹、大きさは縦 180cm、横 140cm、深さ55cmとなっています。
泳ぐにはちょっとおそくなりましたが、小木町の東北部にあたる素浜海岸は、美しい砂浜海岸で、遠浅の渚が 4Kmも続きます。
暖流がぶつかっているだけに海底も色とりどりで、透明度も抜群です。ダイビングセンターもあって、変化に富んだ神秘的な海との出会いを誘ってくれます。海中写真を撮影するのにもまた、魅力的な地域ともいえるでしょう。
さらに伝統的建物群保存地区(町並み保存)に指定された「宿根木」。木羽萱屋根の家屋が建ち並ぶ伝統文化も撮影ポイントといえるでしょう。
8月28~30日には「小木港祭り」があります。佐渡の三大祭りのひとつに数えられ、佐渡の夏祭の最後を飾る祭りともいわれています。氏神の祭礼に奉納される小獅子舞や鬼太鼓(地元では「おんいでえこ」と、呼ばれています)勇壮に舞、叩かれます。大きな男性のシンボルと妙齢な女性との出会いがあるユニークな「ちとちんとん」も見逃せません。楽しく、陽気な笑いが湧き上がります。
ところで体験学習館、矢島体験交流館では、手打ちそば(もちろん試食もできます)、餅つき、型おこし、竹細工、ワラ細工、たらい舟操縦体験、海中透視のたらい舟などが体験できます。さらに江戸後期から明治初期の民家を復元したアトリエハウスで、のんびりと絵画を楽しむこともできます。
このほか、その昔「千石船の里」としての資料が海運資料館、帆を張って佐渡海峡を往復していた「幸丸」実物のある幸丸展示館、縄文時代の土器が展示されている佐渡考古資料館も見物でしょう。
〔問合せ〕
小木町役場 0259-86-3115
体験学習館 0259-86-2071
矢島体験交流館 0259-86-2992
小木ダイビングセンター 0259-86-2368
〔交通アクセス〕
新潟港→(ジェットフォイルで1時間)→両津港→(バス約1時間45分)→小木町
直江津港→(ジェットフォイルで1時間)→小木港
直江津港→(フェリーで2時間30分)→小木港
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。