写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1997年9月6日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
遠野市は北上山地に囲まれた遠野盆地にあって、盆地の中央を猿ケ石川が流れている静かな町です。気象は寒くて長い冬が特徴です。それだけに地元の人達は短い秋を大事に迎えます。 また、遠野市が「民話の里」といわれるゆえんは、佐々木喜善が遠野に伝わる数々の民話を柳田国男に話したところ、柳田はその民話に魅了され、1910年に「遠野物語」を刊行したのがきっかけで、民話は 119話にもわたっています。
昔ながらの生活文化にこだわり続けた生き方が民話に残っています。神様も大勢いるようです。 こうした急ぎ足の秋を惜しみ、民話や神様につつまれた中で「遠野まつり」が9月13~15日に催されます。八幡宮が中心となって、13日の宵宮祭りから始まり、14日郷土芸能供奉、歩行者天国では郷土芸能パレード、郷土芸能競演会が熱く繰り広げられます。15日は神輿(みこし)の神幸、八幡宮境内で遠野南部流流鏑馬神事が行われ、郷土芸能参加者による馬場めぐりもあります。
標高1,917mの北上山地の最高峰で、かつては山伏の修行僧が登った信仰の山でもあります。ハヤチネウスキソウを代表する珍しい高山植物の宝庫としても知られています。10月頃まで登山客で賑わいますが、冬場は5月初旬まで車両通行止めになります。景色もよく、現在のところ紅葉にちょっと早いのですが、10月に入ると楽しめます。
羅漢像は天命の飢饉による餓死者を供養するため、大慈寺の義山和尚が読経しながら刻んだといわれています。苔むした自然の石に線彫りされていますが、やや遠方から見ると羅漢像が浮かんで見えます。苔とのマッチングした自然さを撮りたいところです。
ふたつ並んだ石の上に幅7m,奥行き5m,厚さ2mの巨大な笠石が乗っており、古代の墓ではないかといわれていますが、遠野物語では武蔵坊弁慶が乗せたと伝えられています。
東北特有の曲り家はL字型に直角に曲がった建物で、世界的にも珍しい建て方といわれています。その代表的なひとつとして「南部曲り家」があります。千葉家の曲り家は約 200年前に建てられ、 163坪もある豪壮なものです。家族・使用人25人、馬20頭が同居していたそうです。冬の寒さを馬の熱気を引き込むのに都合がよい建て方であるともいわれています。建物の一部が公開されています。
遠野物語にも出てきますが、カッパが人々を驚かしたといわれ、淵は澄んだ穏やかな小川です。
秋の紅葉の中に五重の塔が一段と栄えます。木彫りでは日本一と推定され、17mもある福徳観音像が迎えてくれます。
地元で育った遠野ベニカラマツを使って、木の歩道が設けられています。ゴミ箱、電話ボックスも木で作られています。木のぬくもりを大事にしていることがうかがわます。
オシラサマ=馬と娘の恋物語のあるオシラサマ。農業や養蚕の神様ですが、今風にいうと情報の神様でもあります。
駒形神社=義経北行伝説をの一つ。義経が乗った愛馬が死んだため葬ったことで、駒形の名がついたようです。
山神の碑=山神との出会いの場に建てられたといわれる石碑があちらこちらで見られます。
山崎のコンセイサマ=素朴なコンセイサマが多くある中で、山崎のコンセイサマは高さ1.5mの巨大な自然石です。子授けや豊作の神様です。
〔遠野への交通アクセス〕
東北新幹線新花巻駅→JR釜石線→遠野駅
〔遠野市問合せ〕
遠野市産業商工観光課 0198-62-2111
遠野市観光協会 0198-62-1333
http://WWW.echna.or.jp/~tohno/index2.html
写真提供 turuchan
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