写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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1997年9月20日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
「長崎」といえば、いろいろな事象が思い浮かびます。ロマンチックなムードをたたえ、特に女性の方は「一度は行ってみたい」全国でも1、2を競うほどの街でしょう。歌も数えられないほどあります。唐人屋敷、オランダ商館、出島(現存していませんが…)など、異国情緒あふれる町並み、シーボルト、蝶々夫人、鎖国と次から次へと思い浮かべることができます。考えてみれば、不思議な街ではないでしょうか。もちろん、忘れてならないのは原爆の被災地です。平和を願う日本人にとって心のよりどころかもしれませんね。そんな長崎での有名なお祭りのひとつ、「長崎くんち」が10月7、8、9日の3日間、開催されます。
長崎市民の氏神様である諏訪神社の秋の大祭です。旧暦の9月9日に行っていたことから、9日すなわち「くんち」と呼ばれるようになったといわれています。異国を思わせる独特の衣装で、龍を踊らせる「龍踊り」「コッコデショ」など、それぞれに歴史を誇っています。初日の7日は「おくだり」と称して3騎の御輿が多数のお供を従えて、お旅所へ向かいます。8日、踊町(出演者)は花(寄付)をもらって庭先回り(市内を踊り歩くこと)を行います。そして9日は3騎の御輿が「おのほり」といって、お旅所から諏訪神社に戻り、3日間の祭りを閉じます。この「長崎くんちの奉納踊」は、国の重要無形文化財に指定されていますので、是非、見たい踊りです。
「おすわさん」と親しみ深く呼ばれている諏訪神社は1625年に創建され、和洋中の文化が混在している長崎にあって、唯一、日本情緒がある地域です。
長崎の観光地はあまりにも有名ですが、いくつかを覗いてみましょう。
長崎には興福寺、崇福寺、福済寺の3つの寺をあわせて三福寺と呼ばれています。これらは主に、在留唐人や帰化唐人らの手によって建立されています。建立された1620年頃は、キリスト教は禁止されていましたので、唐人の宗教がキリスト教でないことの証明のために、この寺を拝したようです。また、海上の安全祈願の寺でもあります。境内には国指定重要文化財の唐人屋敷住宅門、三江会所の門、日本三聖堂のひとついわれた長崎聖堂の大成殿と杏檀門(大学門)があります。
唐人を隔離するために江戸幕府が立てたもので、一般の人は立入禁止でした。現在でも天后堂、観音堂などが残っており、昔の姿を伝えています。
興福寺の黙子如定禅師が架設しましたが、この技術はポルトガル人によって伝えられました。その技術は古代ローマ人によるものです。日本で古代ローマ人を忍ばせるのはここだけではないでしょうか。
長崎の港を見下ろす風頭山にあります。近代日本の夜明けに奔走した坂本龍馬の銅像が建立されています。近くには日本での写真の元祖・上野彦馬の墓もありますので、撮影の腕が上がるように祈願するのも楽しいのではないでしょうか。
海抜333m、360度の景観が楽しめ、長崎の夜景を撮影するのには最高の場所です。頂上へはロープウエイ、ゴンドラリフトがあり、登るのには苦労しません。
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長崎市役所観光課 0958-25-5151
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