写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成9年10月4日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
新見市は岡山県の北西部に位置し、高梁川の上流にあってその昔は「備中国新見庄」と呼ばれ、新美盆地の中心地であり、農業、牧畜、林業の集散地として栄え、平安時代には京都東寺の荘園でもありました。中国山地の中央部にありながらも、交通の要所でもあったところから、その歴史を物語る史跡も多く、そうした一方で、周辺には自然が残した奇景や鍾乳洞などが豊富にあります。また、秋の花はだいたいが小振りで、冬を迎える『わび』を感じさせますが、ここでは一面に咲く蕎麦の花が見物できます。さらに毎年10月15日に行われている御神幸武器行列は次代行列の一つして是非、見物してみたいところです。
御神幸武器行列は新見船川八幡宮秋季大祭の御輿の御神幸に際して、その前駆の役割を果していますが、その始まりは元録10年(1697)からと古く、当時、新見藩主となった関備前守長治が御神幸の警備に当たらせたのが始まりと伝えられており、毎年10月15日に行われています。
備中の国新見庄の代表的な見どころを紹介してみましょう。
新美市北部、備作山地県立自然公園にある鳴滝は、近年まで訪れる人も少なく、周囲には多くの自然が残されており、この付近一帯の渓谷美は非常にすばらしいものがあります。
昭和34年11月開発された鍾乳洞は天下奇勝、井倉洞として全長1200m の幻想の世界があります。鍾乳洞は石灰岩が永い年月の間に地下水の浸蝕によってできた洞窟で洞内にある鍾乳石、石筍は水に溶けた炭酸カルシウムがしたたり落ちる際に再び結晶してできたものであり、その造形の面白さと自然芸術のたくみさは筆舌に表すことのできない美しさです。こうした鍾乳洞は井倉洞だけでなく、周辺にはいくつかが散在しています。
地下の大洞穴が一部を残して陥没し、高さ 40mに達する一大石門がつくられ、4つの天然橋からなる景観は、まさに羅生門と称するにふさわしい。また、付近は「イギイチョウゴケ」をはじめ珍奇植物の宝庫としても知られており、昭和5年国指定天然記念物に指定されています。
このほか、新見市周辺の全体を捉えてみたい人には鳶が巣山( 標高537m) がお奨めです。交通の便もよく、市街地、新美盆地が眺望できます。また、旅の疲れを癒したい方には新見千屋温泉があります。アルカリ性単純温泉で、その効能は神経痛、筋肉痛、うちみ、慢性消化器病痔症、冷え症、疲労回復、健康増進など身体のリフレッシュにどうぞ。
さらに新見市周辺ではぶどう、桃、りんごが獲れ、地元の人がすすめる食味の代表として「千屋牛」があります。「雄大な大自然の中で育った伝統の千屋牛肉は全国で指折りの味」だそうです。
写真提供=新見市
[交通アクセス]
JR岡山駅→伯備線(特急で約1時間)→新見駅
[問合せ]
新見市商工観光課 0867-72-6136
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