写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成9年10月11日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
京都は1年中、何らかの祭りや行事が行われている、と言われるほど多くあります。10月から11月にかけては京都3大祭りのひとつ〔時代祭〕が10月22日に催されますが、同日に鞍馬の火祭があり、その後には24日~27日 '97京都・西陣夢まつり、25日~26日京都まつり'97 、11月には先斗町歌舞練場での秋の鴨川をどりなど目白押しです。さらに各神社仏閣でお講がどこかで行われています。京都は静かな街ですが、意外と忙しい日々送っています。
時代祭のはじまりは、平安遷都より1100年にあたる明治28年(1895年)、平安神宮が創建されると同時に、市民により「平安講社」が組織され、その事業のひとつとして10月22日(平安遷都の日)に行われ、当初は6行列だけだったのが、大正10年には8行列、昭和6年には10行列……と参加数が増えてきました。日中戦争と太平洋戦争の間に中断はあったものの、昭和25年の再興後は、婦人列が加わり、より華やかになっています。
この祭りは平安京はじめの延暦より明治に至る1100年間の文物風俗を再現しており、参加人数は約 2,000名、その距離2kmにも及びます。京都御所から平安神宮まで 4.5kmを歩きます。
行列の主な順序は次の通りです。
維新勤王隊列(明治維新時代)・江戸時代婦人列・織田公上洛列(安土桃山時代)・楠公上洛列(吉野時代)・中世婦人列(鎌倉・室町時代)・城南流鏑馬列(鎌倉時代)・藤原公卿参朝列(藤原時代)・平安時代婦人列・延暦武官行進列(延暦時代)
これらの装具も専門家によりきちんと時代考証されています。
また、時代祭とは切っても切れない平安神宮は、平安遷都1100年記念に、平安京大内裏の正庁を模して造られ、本殿の裏に広がる広大な神苑は、東苑、中苑、西苑、南苑の4つに分かれた回転式遊苑で、明治・大正期の庭園の傑作とされています。祭神は恒武天皇と孝明天皇(昭和15年に合祀) です。
神苑の水は琵琶湖疏水からひいている。琵琶湖は近年、水質の悪化や外来魚の繁殖で太古から維持されてきた独特の生態系に影響がでているが、神苑ではいち早く水質浄化フィルターを設置したため、生物学的にも旧来の琵琶湖の生態系が残る貴重な場所となっています。
平安神宮正面神宮道に沿って、京都市美術館、京都国立近代美術館、府立図書館などのある文化ゾーンです。平安神宮の西側には、手おけ弁当で有名な六盛があり、京料理が手頃な値段で楽しめます。
時代祭の見学には有料観覧席(京都御苑、御池通、神宮道に設置。全席指定)を利用する方法もあります。パンフレット付きで 2,000円。ご予約は、京都市観光協会(TEL 075-752-0225)まで。
[交通アクセス]
平安神宮へは阪急河原町駅から市バスで京都会館美術館前停下車
『鞍馬の火祭』の起源は天慶3年(940年)9月9日夜、祭神を御所より由岐神社に迎えた際、村人がかがり火を焚いて迎えた故事によります。
この祭りは18時に「神事にまいらしゃれ」の神事振れの後、幼少年が小松明を、青年たちが大松明をかついで「サイレイ、サイリョウ」と囃しながら町内を練り歩きます。20時から21時ごろがクライマックスで、山門前に大小の松明をかついだ若者が集合し、太鼓の合図とともに注連切りの儀や神輿前で神幸の儀などがあります。神輿背後につけられた綱を引くと安産ができるといわれ、若い女性が多いのもこの祭りの特徴です。
[交通アクセス]
阪急河原町駅から京阪電鉄にのりかえ出町柳駅(所要6分)へ。叡山電鉄のりかえ鞍馬駅(所要30分)下車。
資料・写真提供 京都市観光協会
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