写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成9年10月25日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
茨城県笠間市は人口約3万人の小さな地方都市ですが、周囲はなだらかな山間に位置し、「関東の小京都」と呼ばれ、鎌倉時代、笠間時朝が佐白山に笠間城を築城して以来、城下町として独自の文化と歴史を育んできた歴史ある街です。また、笠間稲荷は日本三大稲荷(京都・伏見、愛知・豊川)のひとつで、笠間稲荷神社本殿はその面影は、国指定重要文化財となっているみごとな仏像や、笠間城の物見櫓などに、そこはかと漂っています。忠臣蔵で知られる浅野家が笠間藩主だったという知られざる歴史も残されています。このような静かな街ですが、現在「笠間稲荷の菊まつり」が11月中旬まで催され、参詣とともに多くの人が訪れています。
市内では一番にぎやかな、稲荷前通りといわれる高橋町の中央に、稲田みかげ石の大鳥居がみられる。ここが笠間稲荷神社で、二の鳥居、三の鳥居と続き、三の鳥居の古めかしい「正一位胡桃下稲荷大明神」の銅額が飾られています。一名、胡桃下稲荷(くるみがしたいなり)、一般には「笠間のお稲荷さん」と呼ばれています。五穀豊穣、商売繁昌の神様で、祭神は宇迦御魂命(うがのみたまのみこと)、白雉年間( 654年) ごろに、広い荒野にある一本の胡桃の木のしたに祠が建てられたと伝えられています。寛保三年(1743年)の笠間藩主井上正賢が、一夜霊夢により稲荷神社の所在を知って、大いに驚き社地を奇進し、社殿を拡げて祭事を盛んにして、藩主の祈願所として厚く祟敬したのが今の稲荷神社のはじめといれています。
こうした歴史が残されているだけに、笠間稲荷神社本殿の造りは、間口 7.58m、奥行 4.62mの広さ、内陣は方5.4mの流れ造りで、本瓦型銅板葺きである。本殿の建築は、江戸時代末期ですが、桃山風の豪華な造りになっています。「蘭亭曲水の図」などの精巧な彫刻や装飾が優れていることから、昭和33年に県の文化財に指定され、アいて昭和60年に国の重用文化財に指定されています。虹梁上の「三頭八方にらみの竜」も傑作といわれています。
一つの鳥居から総門(旧随神門)にかけて多くの石燈籠が両側に立ち並び、その間にお稲荷さんゆかりの胡桃の古木が参道を覆っています。また土産物店の仲見世が笠間の名産物「くるみの羊かん・おこし・笠間の焼き物」などを並べて、参拝客の目を楽しませてくれています。
境内の主な建物内外には、手水舎、朱塗りの両部鳥居、万世泰平門、聖徳太子を祀る聖徳社、絵馬殿(額殿)、参籠所(明誠殿)、社務所・百畳敷きの大広間や新楽殿などがあります。
天守曲輪を持ち、石垣が構築された城郭として注目されている山城です。このような城は守りに堅く、攻め難い、徳川幕府の築城政策上、笠間城が重視されたことを物語っています。関八州のうち、小田原城、沼田城と並び堅固な城でした。初代の城主となり笠間氏を名のった藤原時朝は鎌倉幕府の御家人で、京都と往来があり、公家、高僧との親交多く、むしろ文人的な城主だったと伝えられています。時朝以後笠間氏は18代続きましたが、戦国時代の終わりに滅亡、江戸時代には藩主が変わっています。
時期が異なりますが、拝殿前神苑東側に樹令約 400年の八重の藤があります。樹木の大きさは周囲3.5mもあり、八重咲きの藤としては、県内随一といわれています。開花時期は4月下旬より5月初めで、雄しべの数本が花弁に変化して、八重咲をなす見事なもので昭和42年に県の天然記念物に指定された。
笠間日動美術館 モネ、ルノワール、ピカソなど 問合せ/0296-72-2160
笠間焼き窯元 誰でも手軽に笠間焼きに挑戦できます。問合せ/笠間市観光協会0296-72-9222
春風萬里荘 陶芸、料理など多方面に才能を発揮し「万能の異才」とうたわれた北大路魯山人の旧家。魯山人遺作の食器、日本画のほか日動美術館所蔵の名品を展示 問合せ 0296-72-0958
関東一の菊として名高い笠間の菊は、明治41年に、笠間稲荷の農園部が菊花を栽培し、神社神苑に飾ったことに、始まったもので、今年で約86年の伝統を持っています。 *菊花会場の二つは笠間稲荷神社境内と県立佐白公園 *菊人形の見流し十五景 *菊人形演芸ヘ十二段返し(花柳伊千兵衛外花柳徳兵衛舞踊団総出演)
*本宮祭 *全国民謡まつり *菊花品評会菊祭り写真撮影大会 *菊祭り最大のみもの流鏑馬神事 *舞楽祭 *剣道・弓道・相撲大会もあり
水戸駅→水戸線→笠間駅
笠間稲荷神社は笠間駅から車で5分
笠間市役所 0296-72-1111
笠間市観光協会 0296-72-9222
笠間稲荷神社、 0296-72-0001
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