写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成9年12月20日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
12月22日は冬至です。昼間が「一番短い日」と記憶していたのですが、正確には違うようです。誰が「一番短い日」と教えてくれたのかな? もちろん思い出せるわけがありません。覚えたのは小学校の頃でしょう。当時の印象が残っているのが「雨ニモマケズ、風ニモマケズ」です。宮沢賢治は「うまいことをいうナ」と、感心したものです。その賢治、生誕の地である岩手県花巻市には賢治の作品をモチーフにして様々なイベントや建築物があります。
銀河鉄道の夜をイメージして描かれた壁画「未来都市銀河地球鉄道」もそのひとつです。その壁画(縦約10m,横60m)は日中は見えません。暗くなるとセンサーが感知して中央の地球が照らし出され、神秘的、カ想的な宇宙感覚の画像が現れます。冬季の空気が澄んだ時期に見るのが特にきれいなようです。
また「風の鳴る林」をモチーフに21本のポールを林に見立て、風車が回転して音楽が流れる装置もあります。このほか賢治が猿ケ石川と北上川が合流する地点を「イギリスあたりの白亜の海岸を歩いているような気がする」といったことから、川岸にもかかわらず「イギリス海岸」と名付けられた場所もあります。もちろん、宮沢賢治記念館、宮沢賢治イーハトーブ館、宮沢賢治童話村などもあります。また賢治生誕百年 新小惑星誕生記念展も現在開催されています。
展示内容*第1部「銀河系と宮沢賢治」 *第2部「賢治の星は今でも燃えています」*第3部「賢治の作品に登場する星たち」 *第4部 「賢治の宇宙からのメッセージ」開催期間 平成10年2月28日(土)まで
この花巻市は岩手県のほぼ中央にあって、寒気の厳しいところですが、地元の人達は「ここの人間は素朴で、心暖かい人間ばかり」と、また歴史のある温泉も多く、身も心も温まり「寒いのは気候だけだ」と語っていました。賢治の心とともに探訪してはいかがでしょう。
[交通アクセス]JR東北新幹線新花巻駅 東北自動車道=花巻、花巻南の2ヵ所のIC
「未来都市銀河地球鉄道」壁画 JR東北線花巻駅より北に約300m
「イギリス海岸」 花巻駅から徒歩30分 タクシー5分
「宮沢賢治記念館」 新花巻駅から徒歩20分 電話0198-31-2319
「宮沢賢治イーハトーブ館」 交通は宮沢賢治記念館に同じ 電話0198-31-2116
「宮沢賢治童話村」 宮沢賢治記念館に同じ 電話0198-31-2211
年末年始に休館があります。訪問時には注意してください。
ところで、裸の祭りは寒い時季に多くあります。寒気の厳しさに耐え、様々な願いを神様にかなえてもらいたい、そうした思いが昔の人たちにあって、今に伝えられているのでしょう。ここ花巻市にも五穀豊穣、家内安全、無病息災を祈願した裸祭があります。毎年、寒気が厳しい1月2日に催される胡四王神社での蘇民祭がそれです。参加者は40~50人程度で、祭りの規模としてはさほど大きなものではありませんが、遠方から参加する方もおられます。
神社下の社務所から裸でスタートし、たいまつを持って階段を駆け上り、神社で身を浄め、餅巻きなどがあって幅約20cm、長さ30cmほヌのお札争奪戦が始まります。お札を持って駆け降りた優勝者は取主(とりぬし)と呼ばれ、大きな拍手を持って迎えられます。
ちなみに参加はどなたも飛び入り自由だそうです。当日午前8時30分までに社務所に申し込めば、腹巻きなどを貸してもらえます。カメラで撮る側だけでなく、たまには撮られる側になってみたい方、寒気をぶっ飛ばして参加してみてはいかがでしょう。
[蘇民祭の問合せ]
胡四王蘇民祭祭典実行委員会 0198-31-2768
[交通アクセス]
新花巻駅から徒歩10分
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