写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年1月24日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
平戸市は平戸島にあって、長崎市ほど有名ではありませんが、教会やオランダ商館跡などの遺跡が多くあり、歴史とロマンの島と呼ばれています。寺院と教会が入り交じって、独特の雰囲気を醸しだしています。観光は「オフシーズンにある」と、いわれていますが、逆に閑散とした静かな今が味わい深い土地でもあり、海の幸はこの1月から2月にかけてが特においしいといわれています。ヒラメのフルコースなどはこの時期が最高だそうです。
その平戸市の最教寺で、毎年2月3日“子泣き相撲”が行われています。赤子の悪気を払い、健かに育つようにの願いが込められた節分の行事です。だいたい1歳までのお座りができる程度の赤子が土俵で「にらめっこ」をします。そして先に泣いた方が勝ち名乗りを上げます。相撲は正午から始まりますが、参加は当日9時から受付があり、どなたでも参加できます。こうした事情から、平戸市内だけでなく遠方からの参加も多いとのことです。
平戸市は1641年までオランダとの貿易港として栄え、長崎よりも異国文化に親しんだ歴史は古く、当時を忍ばせるオランダ商館跡、イギリス商館跡、幸橋、ザビエル記念聖堂などの遺跡が多く残っています。これらは平戸市街に集中していますので、写真になる、絵になる景色が目立ちます。また、歩いて巡るのにも適しています。オランダ塀の道は是非散策してみたい所といえます。
古い建造物としては別名オランダ橋とも呼ばれている幸橋(さいわいばし)があります。アーチ型の石造りで、造られたのは江戸時代の中期1702年です。貿易港として栄えた頃の石造りの技術が活かされています。また平戸城も一見したいところです。
平戸は1977年に平戸大橋が完成し、すでに孤島ではありませんが、島独特の雰囲気が残っています。また、平戸といえば隠れキリシタンでも有名です。弾圧が厳しかったことで、島に逃れて密かに信仰していたことでしょう。さらに隣の島、生月島(いきつきしま)にはブロンズ像では日本一の生月観音もあります。
ところで子泣き相撲のある最教寺は、西の高野山として発展し、様々な由緒を保持した古刹です。一般には談議所(だんぎしょ)と呼ばれていますが、真言修法の学問所、道場としての位置付けがなされており、論議問答にみられる教学の寺として名を馳せています。文化財も多くあって、代表的なものとして、仁王般若経版木(筆者:平戸藩主 松浦 煕)、最教寺の懸仏=かけぼとけ(直径 140cmの懸仏、桃山期の作とされ、作者不詳)、絹本着色仏涅槃図などがあります。3万坪もの寺域を持っています。
[交通アクセス]
佐世保バスセンターからおよそ30分ごとにあります。
[問合せ]
平戸市商工観光課 0950-22-4111
平戸市観光案内所 0950-22-2015
最教寺 0950-24-2469
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