写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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四国は「青い国」と言われていますが、瀬戸内海を擁する讃岐と太平洋の荒波が押し寄せる土佐ではムードが一変します。香川県は讃岐の高松に面する瀬戸内海は波穏やかで、大小の島々が朝、昼、夕といろいろな顔を覗かせてくれます。瀬戸大橋ができ、四国に通じる道は淡路島を介して明石大橋も完成されようとしています。今後、ますます四国が注目されてくることでしょう。そうした中にあっても豊かな自然に培われてきた歴史が脈打っています。
ここ高松にふさわしく、早春を彩る第14回“女のまつり”が2月6日(金)~11日(水)にあります。このまつりはおとなが楽しめる全国から集められた珍しい焼き物、ワラ、板物、木彫り、色紙などで作った郷土雛が約1000点ほどが飾られる、ほのぼのしたまつりです。お雛さまを飾る屏風も金屏風、秋田杉組子屏風などがあり、敷台は地元の伝統工芸品である一閉張(いっかんばり)敷台、一閉張利休板などのほか、西陣織軸、ひょうたん花器などで飾りたてられます。
梅の香りが漂う栗林(りつりん)公園内の商工奨励館で開催されますので「ひとり静かに、そっと楽しめる」雰囲気を持っています。このようなムードだからこそ“女のまつり”と銘打たれたのでしょう。もちろん男性が見物に訪れても構いませんが、著作権の関係で、雛そのものを撮影することは禁止されています。但し、人物を配して背景に雛が飾られている程度ならば問題はないとのことです。
ところで開催場所である栗林公園は、約 370年前、高松藩主・生駒高俊公が別邸を築いたことに始まり、その後、歴代の藩主が約 100年をかけて完成させた名園です。日本の三大庭園としては水戸の偕楽園、金沢の兼六園、岡山の後楽園が挙げられていますが、これらの三庭園をしのぐ、75万平米の広大な公園に六つの池と十三の築山ネどがあって、ひと回りするにはかなりの時間を要します。純日本風の池泉回遊式庭園ですから、和服の女性が良く似合うムードがあります。茶屋風の建物、掬月亭(きくげつてい=月をすくうの意味)、偃月橋(えんげつきょう=弓張り月が湖面に影を映す様の姿からこの名が付けられた)など、古風な雰囲気を好む人には最適な場所といえます。
また高松を語る上で忘れてならないのが源平合戦の檜舞台であった屋島です。源義経の率いる源氏勢が島に殺到し、波静かな檀ノ浦に赤旗と白旗と入り交じっての攻防が行われ、那須与一が扇の的を射た話も思い出されます。破れたその後の平家には数々の秘話が語り継がれています。このような秘話を思い浮かべての旅は、冬の時期が最高ではないでしょうか。
瀬戸内海に突き出した屋島は標高 293m あって、その眺望は瀬戸内海随一といわれています。空気の澄んだ今が島々を撮影するチャンスといえます。また、頂上までケーブルカーやドライブウエイがありますので、容易に眺望が楽しめます。
[交通アクセス]
栗林公園内 JR高松駅→徒歩3分→琴電高松築港駅→栗林公園駅→徒歩7分
[問合せ]
女のまつり 香川県物産協会高松支部 087-833-7411
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