写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年2月7日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
今冬はエルニーニョ現象で、暖冬といわれていましたが、12月は確かに暖かったものの、1月の北日本は例年よりも寒く、東日本は平年並みで、現在は立春寒波が到来しています。暖冬であったなら……、長野オリンピックがピンチだったかも知れません。それはともかく、暖かい土地へ行ってみたいですね。ここ瀬戸内海の岡山県笠岡諸島にある真鍋島は、年間を通じて霜の降りない温暖な気候で、現在、寒菊が咲き誇っています。
笠岡港から南11kmにある真鍋島は、周囲 7.4Km、本浦と岩坪の港周辺に家が固まっており、その地域以外は、斜面がほとんどです。その斜面に花作りが行われています。男性は漁に出て、女性は花作りに精を出します。以前は蚊取り線香の除虫菊がたくさん作られていましたが、科学薬品の発達で需要が大幅に減退し、花作りの本命は寒菊に移っています。急な斜面を畑としていますので、栽培にはいろいろな苦労が伴うようです。しかし、赤、白、黄色の寒菊が斜面を覆うお花畑は見事です。カメラに納めたい気持ちにかられます。
この真鍋島は西行法師の「山家集」の歌にも詠まれており、民俗行事がいくつか残り、源平合戦で平家方に属した真鍋氏の城趾や供養のために建てられたと伝えられる石垣宝塔などの史跡に出会うことができます。港には石積みの堤防があって昔ながらの漁村を漂わせています。フィールドアスレチックが整備されている、ふれあいパークもありますので、子供から大人まで楽しめる島です。
ところで、真鍋島の隣の北木島は諸島の中でもっとも大きな島で、古くから「北木石」で知られる石の島として有名です。秀吉が築いた大阪城もここの石が大量に使われています。現在も採石場、石加工場があり、島の基幹産業になっています。石に興味のある方は立ち寄ってみたい島です。
なお、これらの島のある笠岡市は、生きた化石といわれているカブトガニの生息地としても有名です。環境の悪化によりその数も激減していますが、その消滅を防ごうといろいろな施策が施されています。市内にカブトガニ博物館(月曜日休館日)がありますので、見学してはいかがでしょう。
[交通アクセス]
真鍋島へ笠岡港から高速船45分
[問合せ]
笠岡市役所観光課 0865-69-2147
カブトガニ博物館 0865-67-2477
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