写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年5月2日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
『くろ雲と越の大河の中に阿里 珊瑚の枝に似たる夕映え』と短歌を詠んだのは与謝野晶子、新潟県三条市を流れる五十嵐川河口から信濃川の雄大な夕暮れの景観を眺めての歌です。この三条市には鎌倉時代から江戸時代にかけての数々の木像や全国に3カ所しかない六角堂があるなど、歴史的にも是非保存しておきたい仏像や建物、文化を多く残しています。主な仏像に木造阿弥陀如来立像(乗蓮寺、長泉寺)、木造釈迦如来坐像、木造阿弥陀如来坐像、木造観音菩薩立像(如法寺・海蔵院)、木造傳大士坐像、普成立像があります。それぞれ精緻な彫刻が施されています。また本成寺の山門と六角堂は全国的にも珍しい建立物です。
一方、文化のひとつとして六角凧(大凧)があり、世界の六角凧の発祥の地としても有名で[SANJO= ROKKAKU]と、日本語でその名が呼ばれて世界的に知られています。日本に三カ所しかない六角堂といい、この六角凧といい、おまけにおみやげ用の銘菓のたこサブレも当然六角で、三条市は六角に縁が深いようですね。
さらに文化ということでは、三条神楽と木場神楽があります。この神楽を見られるのが5月14~16日にかけての三条まつり(八幡宮春季大祭)です。メインは15日の10万石の格式をもつ大名行列で、伝統行事として多くの人達に知られています。1882年、村上藩主内藤信敦が京都所司代となったのを三条郷民が祝って10万石にふさわしい格式の行列を摸して神興渡御を行ったのがその始まりとされています。
大名行列の後、子供の無事成長を祈って2~3歳の子供を肩車に乗せ、神興・太鼓とともに神殿を三周する「舞い込み」があります。この会場となる境内に入れないする側と入ろうとする側に別れた揉み合いがあるなど、ユーモラスなお祭りで、多くの観衆を集めます。
出雲流の神楽で神社の縁起や神話などを仕組んだものが多く、32舞が保存されています。八幡宮、神明宮、諏訪神社などで春秋の祭に上演されます。
14日に三条祭りの宵宮と祭り当日の2日間市内を悪魔払いの舞を舞いながら廻る民俗芸能です。天狗神楽と呼ばれる舞は、天狗と神楽の戦いがユーモラスな動きで演じられます。
また、時間が許すならば歴史散策とウォーラリーを兼ねて約4Kmの道のりの『良寛の道』を歩いてみるのも一考でしょう。図書館からスタートにしますと案内板があって、巡るのに好都合です。
[交通アクセス]
三条市 JR上越新幹線燕三条駅、北陸・関越自動車道三条燕インター
八幡宮 JR信越線三条駅より3Km
[問合せ]三条市役所 観光課 0256-34-5511
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