写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年5月9日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
杜の都といえば仙台のこと。冒頭に私事で恐縮ですが、「杜子春」を読んだ後に「杜の都」を見て「とのみやこ」とばかり思っていました。「もり」と読むのを知ったのはかなり後のことで、仙台を訪れた時、緑の多い町だの印象と「杜」がやっと結びついた次第です。
この仙台は人口98万人で、政令指定都市でありながら他の都市と比較しますと、豊かな自然が多く残っている町で、七北田川、広瀬川、名取川が流れ、1,000m級の山が市内にあるなど起伏の激しい地形をしています。それだけに景色の良い所が豊富です。
市内の観光地も仙台城(青葉城)に行きますと市内が一望でき、素晴らしい景色に出会えます。広瀬川の深い峡谷にもビックリします。瑞鳳殿、陸奥国分寺跡、薬師堂、大崎八幡神社、東照宮、輪王寺と庭園など文化財、国宝もめじろ押しです。さらに数々の公園、滝、温泉と名所、旧跡に保養にも最適な場所が揃っています。また、仙台といえば伊達藩、政宗公は切っても切れない人物です。その政宗公を祀る行事が『仙台青葉まつり』です。5月24日が政宗公の命日にあたりますが、その前後の第3日曜日と前日に行われ、今年は5月16~17日になります。
仙台の3大祭のひとつに数えられていますが、市民からは「この祭りが一番面白く、楽しい」と親しまれています。1655年から始まった仙台祭が明治時代に入って、政宗公を祀っている青葉神社の祭礼に代わって現在の青葉まつりとなりました。一時期、中断されましたが、多くの市民が参加して盛大なお祭りになっています。
市民の人気の的は「すずめ踊り」にあります。政宗公が青葉城を築いた時の祝いの席で石工たちによって踊られた伝統の踊りですが、土曜日の宵まつり(といっても昼間からやっています)に踊りのコンテストが行われます。昼に子供の、夜は大人を中心としたコンテストとになります。この踊りは伝統芸能でもあるわけですが、形にあまりこだわらず市民は自由に踊っています。躍動感あふれ、見飽きることはありません。審査員には3名のミス仙台も参加しますので、思わぬシャッターチャンスに恵まれるかもしれません。
日曜日が本まつりとなり、青葉神社の神輿渡御に武士に扮した時代行列が続き、最後に高さ5mを超える華麗な山鉾11基が東二番丁の大通りを巡行します。この巡行にも二千数百名の市民が参加して行われます。威風堂々、壮麗な巡行のクライマックスは最終地点である市役所前市民広場の勇壮な山鉾転回です。
また勾当台公園や市役所前市民広場では「杜の市」や「芸能祭」も行われ、町がお祭り一色になります。
お祭りのメイン会場と開催場所:東二番丁通り、定禅寺通りほか
問合せ先:022-223-8441(仙台・青葉まつり協賛会事務局)
町全体が5月のやわらんな緑包まれる杜の都、仙台は魅力的です。青葉まつりを機会に一度訪れてみてはいかがでしょう。
ちなみに、「杜」の字は漢和大辞典(学習研究社)によりますと、意味の一番最初に「やまなし 山野に自生するばら科の果樹のひとつ」、「とざす・とじる 出入口をしめて中にこもる」「木+土で形声文字」とあります。一般的な辞書では「神社の地にある木立ち」「鎮守のもり」と記されています。
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