写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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日本の祭りには五穀豊穣、豊作を祈願する祭りが多くあります。その代表的なものとしてお田植え祭りが挙げられます。稲作を基調としての農耕民族のあらわれともいえるのではないでしょうか。鹿児島県日置郡日吉町の日置八幡神社では泥をかけあう『せっぺとべ』が毎年6月の第1日曜日に行われています。
どろんこ祭り、踊りとしては、全国的にも珍しい行事です。田植えをしやすいように田土をこねることが発端となっているようです。また多くの人の踊りに よって害虫を踏みつぶすとともに、さらに様々な病魔を踏みつけてしまおうの意味もあるといわれています。参加者はほとんど各地域所在の神社氏子の青年男子(15~35歳)で組織しされ、白装束の若者が、肩を組み飛び跳ね「大豊作でありますように」と神様に願いを込めて泥んこになって踊ります。『せっぺとべ』とは踊るときの掛け声で「精いっぱい飛びなさい」という意味です。
この祭りがいつごろ始まったかは不明ですが、安土桃山時代に島津三代常久が八幡神社を日置総鎮守社とさだめ、ご神田(しんでん)を寄付したことから始まったのではないかとも推測されています。いずれにしても「泥のかけあい」とはいえ、歴史のあるお祭りといえます。この日の日吉は祭り一色に染まります。午前10時頃から始まると最初はおとなしくても御神酒が入ってくると、大騒ぎになります。見学の人達にも泥が飛んできますので、カメラ持参の方は注意してください。あちらこちらから笑いが起きる楽しい祭りですが、最近は泥田に入って踊る人が少なくなる傾向にあるようです。ちょっぴり寂しいですね。
鹿児島県日吉町は東シナ海に面し、薩摩半島の西岸ほぼ中央にあって白砂と青い松が映える美しい町です。夏には天神ケ尾キャンプ場が開かれ、サンドジョギング、貝掘り大会や、チビッ子たちの日焼けコンテスト、キス釣り大会など、親子で楽しめるキャンプ村になります。
[交通アクセス]
JR鹿児島本線伊集院駅下車 鹿児島交通「加世田・枕崎」行きバスに乗り換えて日置バス停下車、徒歩5分。
[問合せ]
鹿児島県日吉町役場企画課 TEL 099-292-2111
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