写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年6月27日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
荒っぽい神様もあったもので、住民が暴れれば暴れるほど喜ばれ、ご利益(りやく)があるとのことで、とにかく乱暴なお祭りが石川県鳳至(ふげし)郡能都町(のとまち)で7月7日(火)~8日(水)に行われる宇出津(うしつ)の“あばれ祭り”です。能登の人達はこの能都町で行われるあばれ祭りでひと暴れしないと「夏が来た」と感じられないそうです。
この祭りは三百年ほど前、悪病がはやりそれを神様が救ったことから、疫病退散のために始まったといわれています。
7日、神輿(みこし)が町を練り歩き、夕方にはキリコと呼ばれる各町自慢の神燈五十数本とともに海岸に集結します。高さ7mにもおよぶ大松明の周囲をキリコと神輿が鉦(かね)、太鼓の囃子にのって狂ったように乱舞します。
8日夜、神輿とキリコが海岸に集まったあと八坂神社に向かいます。その途中が凄い、神輿を海中に投げ込んだり、火中にぶん投げたりと、神輿の原型がなくなるほどぶち壊します。火の粉が舞、水しぶきが飛びかい、その中を鉦、太鼓の音、男の雄叫びが入り交じります。
この祭りの本宮は八坂神社、京都・祇園社の神を勧請(かんじょう)して始めたものだそうですが、京都の“八坂はん”はこんなに暴れるのが好きだったんでしょうか。
みごとなあばれ祭りの写真が見られます。祭りの撮影の参考にもなるでしょう。
http://www.nsknet.or.jp/notomachi/abare/97abare/97abare.html
ところでこの能都町の由来は能登半島の「都になれ」と命名されたものですが、あばれ祭りとともに有名なのが真脇遺跡です。数千年前の縄文時代の遺跡です。縄文時代の前期初頭(約6000年前)から晩期終末(約2300年前)までの、実に4000年間も繁栄を続けた、ほかに類を見ない長期定住型遺跡で、数々の土器や彫刻柱(縄文前期:約5000年前)、多くのイルカの骨も発見されています。国指定の史跡でもあり、出土品の多くは重要文化財に指定されています。いわば縄文の里でもあるわけです。
奥能登に位置する能都町は漁業の町でもあり、魚介類が豊富な所ですから、新鮮でおいしい料理が食べられ、グルメファンにとっても得難い場所です。また、風光明媚な所で“松の木”を撮影したい方にはおすすめします。数万本の樹齢三百年の赤松が海岸線にどこまでも続いています。
[交通アクセス]
JR金沢駅→2時間10分→のと鉄道宇出津駅下車
自動車では金沢から約2時間40分
[問合せ]
能都町役場(ふるさと活性情報課) 0768-62-2100
あなたの大切なお写真の現像・保存・プリントは写真専門店カメラのキタムラにおまかせください。