写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年9月26日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
秋祭りが各地で行われ、秋の花も今が盛りと咲き始めています。ここ福島県二本松市では日本三大提灯まつりのひとつ[二本松のちょうちん祭り]が10月4~6日にかけて催され、加えて10月1日から霞ケ城(別名=二本松城)公園では菊の祭典(左の写真は三色千輪咲き)、菊人形がスタートし11月23日まで開かれています。
二本松市は南北朝時代以降、丹羽光重が霞ケ城に入部以来、城下町として栄え、全体的には静かなたたずまいの街といえます。そんな中に鬼ばば伝説や智恵子の生家(復元)があったり、ふるさと村を設けて伝統を後世に伝える努力がなされています。また冬季には安達太良(あだたら)山系でのスキー場があるほか、福島県では有名な岳温泉もあり、老若男女を問わず楽しめる土地といえます。
ちょうちん祭りは355年ほど前(1643年)に丹羽光重が入部した時に「良政を敷くには領民にまず敬神の意を高揚させること、そのためには領民の多くが参加できる行事が必要である」と、その一策に祭りならば誰でもが参加できるとして二本松神社を設け、その祭礼行事がちょうちん祭りの始まりといわれています。
10月4~6日の3日間が祭礼日になりますが、一番の見どころは4日の宵祭りです。各町から1台に約300個ものちょうちんをぶら下げた7台の太鼓台が繰り出し、二本松神社からのかがり火を一斉にちょうちんに移して、本格的な祭りの始まりとなります。灯のともった7台が威勢のよい掛け声とお囃子に乗って市内を練り歩きます。夜空を赤く焦がしながら運行する太鼓台はどれとっても絵になります。夜間の運行では7台全ての太鼓台が揃うのはこの4日だけに限られます。
5日は重要な祭礼「神輿渡御」が行われます。朝から午後3時頃まで合同の太鼓台引回しがあり、その後、神社では神輿の宮入りが行われ、太鼓台は各町内に戻って再びちょうちんに灯を入れます。各地域によって多少、異なりますが、町内を練り歩きます。
そして6日の最終日は、昼間に各町内を引回し、夜になってふたつに分かれた合同引回しがあって終了となります。
写真撮影は4日の全台揃った時もチャンスですが、6日の祭りの名残を惜しむような雰囲気もフィルムに収めたいところです。
一方、霞ケ城公園で行われる菊人形も日本最大級を誇っていますので、見事な三色千輪咲きなど珍しい菊が見られます。今年のテーマは徳川慶喜、12の場面が会場に華々しく飾られます。家族で見に来られるように、日本昔ばなしの菊人形もあるほか、期間中の祝祭日、日曜日には野外劇場でギンガマン、アンパンマンなどのショーも組まれています。
二本松の見どころとしては、安達ケ原ふるさと村、歴史資料館に加え、大隣寺があります。丹羽家の初代長秀の菩提を弔うために建立された寺ですが、戊辰戦争で散った少年隊の墓などもあります。
なお、二本松観光協会では「観光ボランティアガイド」が無償で観光施設などを案内しています。グループ、団体などを対象に、原則として1週間前までに電話かファックスで予約をいただきたいとのことです。詳細については観光協会にお尋ねください。
(写真提供:二本松観光協会)
[交通アクセス]
JR東北新幹線郡山乗換→東北本線二本松駅下車
東北自動車道二本松IC
[問合せ]
二本松観光協会 0243-23-1111 Fax 0243-22-7848
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