写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年10月31日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
東海道新幹線で名古屋から京都に向かい、岐阜羽島を過ぎてしばらくすると、左側の車窓から朱色の大きな鳥居が見えます。岐阜県垂井町の鉄製で高さが21m もある南宮大社の大鳥居で、東海一のスケールだそうです。その南宮大社で11月8日、ふいご祭り(金山祭)が催されます。
この垂井町は昔から中山道と東海道を結ぶ美濃路の分岐点にあって、交通の要所となっていたことから、歴史的にも多くの史跡や神社仏閣が残されています。まず、垂井追分道標は「是より右東海道大垣みち 左木曽街道たにぐみみち」と自然石に刻まれていますが、非常に価値の高いものだいわれています。また、徳川家康が主要街道に築いた1里ごとの江戸日本橋から 112番目の一里塚も残っており、国の史跡に指定されています。この近辺は街道の面影を残す雰囲気が漂い、さらに追分から美濃路唯一の松並木が当時を忍ばせてくれています。
神社仏閣としては南宮大社を始めとして、春王・安王の秘話が残る金蓮寺、九十九坊の石仏、六歌仙のひとり在原業平と関連の深い薬師寺、県下で最古の梵鐘、国指定重要文化財の本地堂や三重の塔と北条政子の寄進と伝わる鉄塔がある朝倉山真禅院などなど多数あって、見学場所にはこと欠きません。
また歴史的に忘れてならない存在として秀吉の軍師であった竹中半兵衛が挙げられます。その陣屋跡の正門が残っており、智略の限りを尽くした軍師を忍んでみてはいかがでしょう。
ところで、この垂井は扇状地に集落をなしていることもあって、大雨が降らない限り、表流水がないという地形にありますが、地下から伏流水が豊富なところで、そうした泉のひとつに垂井の泉(写真)があります。そのほとりに幹まわり8mもの大きなけやきがありますが、このケヤキが泉の上に垂れていたことから「垂井」の名が付いたともいわれています。
11月8日に行われるふいご祭りはその名の通り、鉄と関連の深い祭りです。神事が行われる南宮大社は、全国の鉱山、金属業の総本宮として崇敬を集めている、いわば鉄の神様なのです。刀鍛冶による古式ゆかしい鍛練式が行われますが、祭りといっても神輿や山車など出る派手なものではなく、その鍛練式だけで終了です。式は午前10時30分から執り行われ、約20分ほどで終わります。また、台の上で行われる関係で、カメラマンはその縁側にも登れませんので、遠方から脚立に乗っての撮影となりそうです。(写真提供:垂井町観光協会)
[交通アクセス]
JR東海道線名古屋から快速40~50分 垂井駅下車
[問合せ]
垂井町役場内 観光協会 0584-22-1151
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