写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年11月14日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
今年の紅葉は全国的に遅れていましたが、関東地方は先週、木枯らし1号が吹いてやっと秋らしさが漂ってきました。それでも暖かい日が続いたためか、紅葉はなかなか平地に下りてきてくれません。千葉県夷隅(いすみ)郡大多喜町は千葉県の奥座敷といわれ、自然に恵まれたところです。千葉といいますと、海が中心で山のイメージはほとんどなく、紅葉もスケールが若干、小さいようですが、ここ大多喜町だけは例外で、特に粟又(あわまた)の滝周辺は木々がうっそうと生い茂り、山中で迷子になる話も時々聞かれます。もっとも、こうした迷子は、山が低い(300m前後)ことで不用心に踏み込んでしまったケースがほとんどです。
ところで、千葉県には滝が少なく、この養老渓谷の粟又の滝の周辺にはいくつかの滝が散在して、思わぬところで滝に巡りあって驚かされることがあります。粟又の滝は滑り台のような滝で、車道から徒歩で10分足らずですから、簡単に行けてそれでいて深山の滝を味わえるところがうれしい。滝は撮りたいけれど、山登りは面倒という方にはうってつけの滝といえます。
また、滝壺の近辺まで行け、近くから撮影することも、車道から遠景として滝をとらえることもでき、ハイキングがてらの滝の撮影には適した場所といえます。さらに川に沿って遊歩道があり、それを下っていくと名もない小さな滝に出会えます。太陽の加減によっては紅葉が木漏れ日に映える中に小さな滝を撮ることができ、思わぬ傑作が撮れる可能性の高い場所といえます。(写真は初秋に撮影)
11月23日に[養老渓谷もみじ祭り]が催されますが、別段、大きなイベントがあるわけではなく、特産品の販売や大鍋で作った豚汁が無料配付される程度で、大騒ぎするより静かに「もみじを楽しみましょう」の雰囲気が強いお祭りです。
例年、この頃は紅葉真っ盛りなのですが、今年はこのままの気候が続くと、もう少し遅いほうがベターのようです。それとこの日はかなりの混雑が予想されますので、早朝に行くか、逆に午後遅くなって行くことをお勧めします。
養老渓谷以外の見所としては、徳川四天王のひとり、本多忠勝を初代城主とした大多喜城があります。ここの天守閣からの眺望もよく、紅葉も楽しめます。城内は博物館になっており、刀や鎧、衣装などが展示されていますので、歴史も探訪できます。
なお、粟又の滝での撮影は川原になりますので、背景を選びたい方は長靴(浅い長靴で十分)を用意されると良いでしょう。滝の流れを糸状に撮るにはシャッタースピードが1/30秒以下になりますので三脚は必需品です。
[交通アクセス]
JR内房線五井駅→小湊鉄道上総中野駅→バス→粟又の滝
JR外房線大原駅→木原線上総中野駅→バス→粟又の滝
大多喜町の面積が広く、電車・バスの本数は極端に少ないことからマイカーをお勧めします。
[問合せ] 大多喜町観光協会 0470(82)2111
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