写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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平成10年12月5日
ちょっとした撮影のコツや本格的な撮影方法、最新の写真・カメラ用語解説など写真とカメラに関する最新の話題を毎週さまざまな角度から取り上げていく「写真何でも情報 EXPRESS」。これを読んでスキルアップ!
各地で酉の市が催される時期になりましたが、ここ埼玉県浦和市の調神社(つきのみやじんじゃ 正式には「つきじんじゃ」ですが、地元では誰も正式名では呼びません)で12月12日に歳乃市祭、別名、十二日まちが行われます。調神社は平坦な境内で、集まる人数もさほど多くないことから、市の雰囲気の写真が撮りやすい場所です。
浦和市はその昔、宿場町として発達し、現在は東京のベッドタウンとなっていますが、大きな産業もなく、観光の目玉もありませんので、それが逆に文教都市としての位置づけに役立っているようで、県庁所在地であっても全体的には静かな町といえます。海もなく、風水害などの災害も少なく平穏なイメージが漂っています。こうしたことから「何もない町だ」との評価もありますが、古くから住んでいる人達は「静かで何が悪い」と、開く直る方もいます。とはいえ、最近の子供たちは外で遊ぶことが少なくなりましたが、子供たちにとっては、何となく物足りない町であることは否めない感じです。
そんな町の調神社は、市民にとっては馴染みの深い神社で、元旦の初詣、春の節分、お釈迦様の春祭、夏祭のお神輿、秋の七五三、にいなめ祭と1年を通して様々な行事に多くの人達が参加します。この年の瀬の迫った十二日まちも市民に冬の訪れを強く感じさせる行事です。
ところで、この神社には旧中仙道沿いに樹齢数百年を越す欅(けやき)やむくの木が何本も顔をのぞかせ、それらがうっそうと繁って県内屈指の古社です。また、不思議な事象がある神社で、鳥居がない、松の木がない、飾り物にうさぎ多い、蚊や蠅がいないなどが挙げられています。さらに子供の頃、記憶が薄れていますが、ある木の傍で「遊ぶと片目が潰れるから駄目」と、いわれたこともありました。数人でヤンチャばかりしていたために、お婆さんの脅しかと思っていたら、何かいわれがあるそうです。伊勢神宮と深い関係のある、千年を超える神社ですから、いろいろと伝説が残っていても不思議がないナと、思わせる雰囲気を持っています。
一方、浦和で有名なものと言えば、荒川河川敷のサクラソウがあります。自生している所して国の特別記念物になっています。春には市民の憩いの場になります。また、食通の間では知る人ぞ知る、鰻の町です。嘘か誠か、蒲焼は浦和が発祥の地といわれています。現在の町からは想像できませんが、湖沼が多くあって、江戸時代にここ蒲焼を旅人が食したことが「うまい」と評判になって、それが脈々と続いていると言われています。浦和の一人当たりの鰻の消費量は全国でも1、2を争うそうです。鰻料理の専門店も以前は旧中仙道に集中していましたが、車社会になったためか、郊外店も多くあります。(写真提供:浦和市)
[交通アクセス]
JR京浜東北線浦和駅西口から徒歩7~8分
[問合せ]
浦和市役所商工観光課 048-825-1111
注)先だって秩父の夜祭を発信しましたが、悪天候のため山車などが中止になりましたので、再度、埼玉県を取り上げました。
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