写真何でも情報 EXPRESSコラム・ギャラリー
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'98年の初日の出は、全国的に曇りがちで、東日本では日の出とともにご来光をスカッ とは拝せず、30分ほど待たされました。'99年元旦の天候は太平洋側では晴天に恵まれそうな予想も聞かれますが、そうなると日本海側では雪やみぞれになる確率が高くなります。
さて日本での平成11年1月1日の日の出時間は、小笠原諸島の6時20分をスタートに、順次、西へ移動していき、沖縄では7時17分となります。約1時間ほどついやされます。日本は南北に長いといわれますが、こうして見ますと、東西も結構長いのです。
年月日:1999年(平成11年)1月1日
場 所 日の出の時刻
小笠原(東京都) 6時20分
東京(東京都) 6時50分
根室(北海道) 6時50分
仙台(宮城県) 6時53分
静岡(静岡県) 6時54分
秋田(秋田県) 7時00分
大阪(大阪府) 7時05分
金沢(石川県) 7時05分
札幌(北海道) 7時06分
高知(高知県) 7時10分
岡山(岡山県) 7時11分
那覇(沖縄県) 7時17分
初日の出をねらうカメラマンも西へ行くほど朝寝坊ができるというものですが、本格的に撮る人達は、2、3日前から「どこに太陽が昇り、前景には何を入れるか」を研究されています。但し、太陽の昇る場所が移動しますので、それも計算に入れて考える必要があります。
初日の出、太陽を大きく撮るには、500mm以上の望遠レンズが必要となりますが、一般的には100mm前後の望遠でカバーできるでしょう。必需品としてはフィルター、三 脚が挙げられます。カメラは一眼レフが適しています。
まず第一は目の保護です。特に一眼レフではレンズを通して太陽光を直接見ることになりますので、特に注意してください。また長時間撮影を行いますと、電池の消耗が激しいのと、売っているところがないでしょうから、電池の予備が必要です。
太陽に向かっての撮影ではカメラまかせによる自動露出では思った通り、見た通りの景色を得られることはごく稀れと考えた方が良いでしょう。
太陽を撮る場合、明るさによって条件がまったく異なりますが、日の出で感動するのは太陽が現れる直前から太陽の全体像がポッカリ浮かぶまででしょう。このドラマは10分程度ですが、撮影する場合は太陽が1/2になるまでで、これ以上の大きさは概してつまら ない写真になりがちです。それと目にとっても危険です。
カメラの自動露出の許容範囲からはずれる場合がほとんどです。しかし、岩や山、木々などをシルエットにして撮影するには効果的なシャッターチャンスです。絞りf8シャッタースピードはB(バルブ)で2~3分、シャッタースピードを変えて何枚か撮影してください。
オートしか撮れないカメラの場合は分割測光を選択します。オートでは露出不足になりますので、オート露出から1段階程度プラス側で撮影します。空は刻々と明るくなっていますので、それに伴って露出も変えてください。
太陽の明るさに露出計が極端に引っ張られてオートでは露出不足になります。やはりプラス側で撮影することになりますが、夜明け前とは露出は大きく変わります。状況によりますが、シャッタースピードを1/125秒に設定して、絞りをF11、F16、F22と明るくなるにつれて変えて撮るとよいでしょう。
太陽を背にしての撮影では、前の景色がほとんどシルエットになりますので、人物を入れた記念写真ではストロボを発光させて撮影します。
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