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【今回使用したカメラ】 COOLPIX 4300 (Nikon)
今年もそろそろ大詰め。みなさん、年賀状はもう準備できましたか?
年賀状には初日の出の画像がよく用いられますが、あなたならその画像をどうやって用意しますか?年が明けてから撮影するのでは遅すぎるし、去年撮った写真を利用する?それとも素材集を購入します?今回は、そんな初日の出の画像を夕日の写真で代用するという、とっておきの方法をご紹介します。
太陽や照明の光には、色温度というものがあり、それによって光の放つ色が異なります。
色温度は、高いほど青っぽく、低いほど赤っぽい色になります。朝日と夕日は、晴れた日の昼間の日光より色温度が低いため、赤味を帯びていることが多いですが、ほぼ同じ色温度をもつ朝日と夕日でも、わたしたちが感じるイメージは微妙に違います。
そこで、夕日を撮影して朝日のように見せるために、両者のもつイメージの違いを、右図の作例によって把握しておきましょう(→)。
もちろん、夕日も朝日も、右の写真のような色ばかりではありません。赤味を帯びた朝日もありますし、天候によっては青白っぽい夕日を目にする日もあるでしょう。
ここに挙げた作例は、あくまでも私たちの考えている象徴的なイメージなのです。
■なごりおしい夕日
オレンジ色の鮮やかな夕焼け空は夕日の象徴。こんな景色を目にすると、郷愁やなごりおしさを覚えまます。
■すがすがしい朝日
すがすがしい朝日は、未来への希望と意欲をかきたてられます。夕日よりも赤味が少なく、まぶしい太陽が印象的。


日の出や日没時は、太陽光が大気中を通過する距離が長くなり、青い光が大気中に散乱してしまいます。しかし、赤い光は、ほとんど散乱することなくわたしたちの目にまっすぐ届くため、この時分の太陽は赤く見えるのです(これは、光が大気層を通る距離が違うためにおこる現象)。
なお、このような要因などで異なる光の色を、温度によって表したものが「色温度」です。


さて、実際に夕日を撮影するときは、風景の中に太陽を取り入れた構図にします。すると、おのずと遠くの風景を写すことになるので、ピントは「遠景」モードにセットしましょう。こうすることで、ピンボケ写真は免れます。
■夕日をそのまま撮影すると・・・
オレンジ色の夕景をそのまま撮影すると、赤味を帯びた夕空になりがち。また、撮影シーンモード搭載のデジタルカメラの場合、「夕景(または夕日)モード」で撮ると、さらに鮮やかなオレンジ色の夕日になる場合があります。




AEロックとは、任意の位置で画面全体の明るさを測り、露出を固定すること。
通常は、AFロック(任意の位置でピントを固定)と連動してAEロックも自動的に行われますが、今回はピントを「遠景」モードに設定しているため、あえてAFロックを行う必要はありません。
代わりに、意識的にAEロックを行ってみましょう。
太陽が構図に含まれている場合は、明暗の差がはげしいため、AEロックする位置によって、写真のイメージが大きく異なるからです。
■AEロックは、画面の中央でシャッターを半押しします
コンパクトタイプの一般的なデジタルカメラなら、露出の基準にしたい部分(夕日付近の空)を画面中央へもってきてシャッターボタンを半押しにすれば、自動的にAEロックとなります(@)。

そして、元の構図に画面を移動して撮影します(A)。
■どの位置でAEロックすればいいの?
AEロックは、中間的な明るさの位置で行うのが無難ですが、正確には、グレー18%(世の中の色をすべてゴチャ混ぜにするとそうなる)と言われています。画面の中でそれに相当する位置がわからないときは、掌の色で代用してもかまいません。
→もっと詳しく


最初の[Step1]でお話したように、撮影した夕日を希望に満ちた印象の朝日(初日の出)に見せるためには、少し明るめに補正した方が効果的。
そこで、今度はプラス(+)方向に露出を補正して、もう一枚撮影してみましょう。
露出を+0.3EV補正した結果、太陽がより輝き、穏やかで明るいイメージのご来光になりました。
■露出補正で、+0.3〜+0.7程度 明るく撮影しよう

露出補正ボタンを押しながら、上(プラス)の方向に補正します
多少赤味はありますが、「朝焼け」というイメージでは、まずまずの写りになりました。レタッチお助け隊へ


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