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ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー

降り注ぐ雨を細い針のように撮ってみようVol.014 2011年06月03日更新

梅雨の間は雨写真中心に行こうと思います。前回に引き続き「雨」ですが、
今回は空から落ちてくる雨粒を 撮ってみましょう。
雨粒が細く針のように降り注ぐ様子を アクセントにして落ち着いたイメージの写真を ねらって みました。
コツをつかめば、いつもの風景も一味違った雰囲気で撮ることができます。

(1)高速シャッター

(2)低速シャッター

(3)暗い背景でOK

(4)明るい背景はNG

(5)雨にピント

(6)背景に雨を入れる

まずは望遠レンズを用意

雨を針のように写すには望遠レンズがお勧めです。なにも広角がだめってわけではありません。広角を使う雨写真は次回以降に紹介するつもりです。
が、今回はとりあえず望遠レンズを用意してください。できれば200ミリクラスをカバーするレンズがあればベストです。雨粒は非常に小さいのであまり寄ることのできない「降っている雨」をそれなりの大きさに写すには望遠が必要だからです。

1/125秒以下の低速シャッターで撮る

雨粒は本来丸い水の粒です。これを細く針のように撮るには低速シャッターで雨粒の軌跡を撮るしかありません。シャッター速度は1/125以下の低速シャッターを使いましょう。手ブレにならないようにしっかりカメラをホールドするか、三脚を使って撮りましょう。
作例(1)と(2)はシャッター速度を変えて撮ってみたカットです。(1)は1/2500秒、結構な高速シャッターです。一方(2)の作例は1/125秒で撮りました。これくらいだと雨の軌跡が細く写せます。雨が「降っている」イメージを撮ることができます。

暗い背景を選ぶ

雨粒は背景が明るいと見えないし写りません。(3)の作例の背景はけっこう暗い、神社の軒下です。一方(4)の作例は空を背景にして撮っています。同じ時に撮ったので、雨も双方同じように降っているのですが、(4)の方には雨がまったく写っていないのがわかると思います。降っている雨を撮る時は暗い背景を選びましょう。

雨をアクセントにする写真

作例(5)は雨にピントを合わせて撮りました。ピント合わせですがマニュアルに設定して自分で合わせるか、ピントを合わせたい部分の真下の地面でピントを合わせてフォーカスロックして撮ることもできます。また、(6)の作例は軒下の電灯にピントを合わせて背景に雨を入れてみました。(6)のような撮り方では雨は主役にはなりませんが、静かで落ち着いたイメージを作り出すいい脇役になってくれます。


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