ママカメラマン山ちゃんの写真教室コラム・ギャラリー
先週に引き続きウエディングのスナップです。
結婚式の写真を頼まれたときは大抵アルバムかフォトブックにして渡しているので
レイアウトするときのことを考えながら撮っています。
指輪の交換とかケーキカットなどハイライトになるシーンのほかに必ず撮るようにしているのが
イメージっぽい写真です。イメージカットはフォトブックなどをレイアウトするとき、
ちょっと空いちゃったスペースを埋めるのに使ったり、
イメージカットだけで一ページ組んでブック全体の流れに変化をつけたりするのに使います。
新郎新婦のストレートなスナップ以外にもちょっとしたイメージカットを撮っておくと、
あとでおしゃれなレイアウトを組むことができます。
ウエディングケーキも最近はみんなおしゃれなデザインで被写体としても絵になります。(昔は天井まで届くような作り物のケーキで、ケーキカットで切る部分だけ生のケーキをカセットみたいに入れるようになっていたのでケーキだけを写真に撮ってもあまり絵になりませんでしたが)イメージカットの素材として最適なのでこれも撮っておくといいでしょう。ケーキだけをアップで撮ってもいいのですが、新郎新婦を後ボケにして入れるのもいいと思います[作例(3)]。会場の状況にもよりますが、来賓や友人の挨拶など新郎新婦以外の写真を撮るときも後ボケもしくは前ボケに新郎新婦を入れると結婚式らしい写真になります。
ウェルカムボードなどの小物もイメージカットの素材にはちょうどいいでしょう。こういったボードなどは真正面から四角く撮ってしまうより斜めから角度をつけて撮ったほうがイメージっぽい仕上がりになります[作例(4)]。記録として残すために撮るなら正面から文字の一つ一つまで読めるように撮るべきですがここはイメージカットとして使いたい場合ですので読めるのは新郎新婦の名前くらいでOKです。そばに飾られた小物や花などをあしらって撮るのもいいでしょう。
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後姿を撮る
結婚式に限らず、人物の写真を撮る時は顔が写るように撮るのが普通です。もちろん普通のスナップも撮った上でですが、後姿も撮っておくと写真を組むときに変化がつけられます。ここではキャンドルサービスのため入場した新郎新婦を後ろから撮ってみました。キャンドルサービスの時は衣装がドレスになっていることが多いので後ろに長くひいたドレスが全部入るようにフレーミングします[作例(1)]。大抵はスポットライトで新郎新婦が照らされているのでその逆光を利用して撮りました。ストロボを使うとドレスの質感が台無しになってしまうので[作例(2)]、ISO感度を高くしてなるべくその場の光を生かしましょう。