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水族館で魚を撮ろうVol.121 2013年06月21日更新

梅雨が来たらもうすぐ夏です。我が家では夏のレジャーはキャンプが中心ですが、お友達に聞くと「暑いときにはエアコンのかかったとこがいい」という人もたくさんいました。夏っぽくてなおかつ涼しいという場所。今回は水族館で写真を撮ってみました。前にも一度水族館で写真を撮る話をしましたが今回はブレやピントの話を中心にしてみようと思います。なにしろ暗い室内なのでブレとピントには十分注意しないといけません。魚種やレンズなど条件によってもちがってきますので参考にしてみてください。

ガラスに対する角度に注意

水槽のガラスに対して正面から撮らないとピントが合わせにくいという話は前にもしました。これは一眼レフでマクロレンズを使った時の話なのですが、[作例(1)]が実際にガラスに対して斜めの角度から撮った写真です。下の砂地を見ると分かりやすいのですが魚にもピントがきていないだけでなく、前後のボケもへんな方向に流れたようになっています。正直言って正確な理由は私にもわからないのですが水槽の厚いガラスと中の水(水は空気とは屈折率もちがいますし)の影響でこのようになるのではないかとおもいます。マクロレンズで接近して撮るときにとくにこのピントの問題は大きくまります。広角レンズで撮るときにはそれほど気にならないので、特にマクロレンズで接近して撮るときに気を付けて撮りましょう。撮りたい魚の正面に立って撮ればピントが合わせやすくなります(下向きも上向きもNGなので本当に魚にへばりついて撮るかっこうになります)。

作例(1)ガラスにたいして斜めの角度はNG

作例(1)ガラスにたいして斜めの角度はNG

魚種によって撮りやすい魚と撮りにくい魚がある

なにしろ水族館は暗いのでちょっと油断しているとすぐにぶれます。手ぶれだけでなく被写体ぶれも多いのでできるだけ速いシャッター速度を使いたいところです。被写体ぶれは魚が動くことでぶれてしまうので魚の動きにも注目してみましょう。魚も魚種によって活発に動き回っている魚と比較的動きのすくないものがいます。特に底のほうにいる魚は動きが少ないので、ビギナーカメラマンでも撮りやすいと思います([作例(2)]シャッター速度1/125秒)。

作例(2)動きの少ない魚は撮りやすい

作例(2)動きの少ない魚は撮りやすい

同じようなシャッター速度でも動きの速い活発な魚だとぶれてしまいます。([作例(3)]シャッター速度1/100秒)また、動き回る魚の場合ファインダーで追うのも、ガラスの正面に立って追うのも大変です。ガラスの正面から撮るということは魚の動きに合わせて魚と一緒に自分も移動しなければならないので、水族館がすいているときはいいのですが混雑しているときは大変です。その場の状況などに応じて狙う魚を選びましょう。

作例(3)動きの速い魚はブレやすい

作例(3)動きの速い魚はブレやすい

失敗の少ない広角レンズ

大水槽などを広角で撮るのが失敗の少ない方法なのでビギナーカメラマンにはおすすめの方法です。まず広角のほうがピントが深い、要するに広い範囲にピントが合っているようにシャープに」写るのでマクロレンズほどシビアなピント合わせに神経を使わなくても大丈夫です。また、ぶれも目立たないので動きの速い魚を撮ることも比較的簡単にできます。アップでは撮れませんが、魚の群れなどを全体で撮ったり大きな魚の全身を撮るのもいいと思います。[作例(4)]は手前にアジ、奥にはイワシの群れが舞っています。どちらも動きの速い魚で撮影した時も活発に泳いでいました。しかしそれほど寄って撮ったわけでもなく広角で撮っているのシャッター速度は1/125秒ですがほとんどぶれは気になりません。こういった水族館の写真はぶれてたりピンボケだと、いかにも「失敗作」という印象になってしまうので、注意して撮影しましょう。

作例(4)広角はビギナーにも安心

作例(4)広角はビギナーにも安心


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