ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
今はいい歳の大人でも子供のころの夏休みの記憶は「楽しかったな~」というなつかしい思い出になっています。私個人の小学生時代の夏休みの思い出は、海から5分という小学生にとってまことに贅沢な場所に住んでいたこともあり、毎日海で泳いだことでした。毎年9月の始業式にはゴキブリもびっくりするほど真っ黒になって登校したことを覚えています。夏休みの思い出は人の数だけあることでしょう。このところ我が家では夏に川遊びをするようになりました。今回は川でのスナップのヒントを紹介します。子供時代の夏休みの思い出は一生の宝物です。ぜひ、ご家庭のアルバムに夏休みのページをたくさん作ってください。
渓流など川の写真によく使われる方法が長時間露光で川の流れを白い雲のように見せる撮り方があります。滝などの写真で見たことがある方も多いかと思いますが、これは三脚を使って1秒以上くらいの低速シャッターを使って撮っています。ところが晴天の日中などは明るすぎてなかなか思うような低速シャッターが使えないことがよくあります。[作例(3)]はシャッター速度3秒です。ISO感度を200にセットして、絞りはF18です。一方[作例(4)]は晴天の日中に撮ったものですが、同じISO200、絞りはF36まで絞ったにもかかわらず、シャッター速度は1/13秒です。このシャッター速度では[作例(3)]のように水を雲のようにふわっとブラすことができません。NDフィルターを使えば、もっと低速シャッターを使うことができますが、カメラとレンズでできる範囲ではこの辺が限度です。早朝のまだ薄暗い時間帯なら低速シャッターがが使いやすいので(逆に高速シャッターが使えない)、この時間帯に撮るときは低速シャッターを中心に使う写真に挑戦するといいと思います。
WB(ホワイトバランス)で川の朝を演出
このときは従兄弟家族と一緒に一泊のキャンプでした。従兄弟と一緒に朝早く釣りに行きました。早い時間(と言っても6:30くらいですが)に釣りに行くのは日帰りのときは無理なのでめったにないチャンスです。[作例(1)]は普通にWBを太陽光にセットして撮りました。夏なのでこの時間になると、もう光の色にかぶりはなく、通常の色味で撮ることができます。しかし、このままだと朝早い感じが出ないので、WBをタングステンにセットしてわざと青がかぶるように撮ったのが[作例(2)]です。青みをどの程度のせるかは、個人の好みでいいと思います。WBをタングステンにセットするとさらに青みをどの程度濃くするかを調節することができます。(たいていの一眼レフでできると思います)ですからうっすら青くしたい場合は青みを弱くかければいいですし、もっと真っ青が好きな方は青を濃くかけて撮るといいでしょう。