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インテリアを撮るVol.132 2013年09月06日更新

夏休みも終わり、主婦でもある私はなんだか一日中台所にいるような生活から開放され、やっとすこしは休憩できるようになります。イベントいっぱいで楽しい夏休みですが正直「疲れる」という現実もまた存在しています。今回はインテリアを撮ってみようと思います。インテリアと一言で言ってもいろいろな撮り方がありますが今回は室内全体の様子がわかるようなお部屋全体の撮り方です、注意点をいくつか紹介しますので意識して撮ってみてください。

まずは広角レンズを用意

室内の全体を撮る場合、まず必要なのは広角レンズです。フルサイズの一眼レフなら少なくとも30ミリ以下、APSD-Cの一眼レフなら20ミリ以下くらいの広角がないとちょっとキビシイというのが現実です[作例(1)]。何しろ室内では後ろに下がるのに限界がありますから、全体を写そうとしても遠くにはなれて小さく撮るというわけにはいきません。必ず広角レンズを用意しましょう。

作例(1)広角なら狭い部屋も全体が撮れる

作例(1)広角なら狭い部屋も全体が撮れる

水平をきっちりとる

広角レンズの写真では水平が傾いているととても目立ちます[作例(2)]。特に人工的な被写体を撮るときは垂直な線が出ることが多いのでこのような部屋の内装や建築物などの場合水平をきちんと撮らないとそれだけでかっこわるい写真になってしまいます。たいていの人には傾きの方向に癖があり、何も意識しないで撮っているとどちらかの決まった方向に画面が傾いている、と言うことがよくあります。カメラの持ち方によることも多いのですが、特にこういった広角レンズで人工物を撮るときは水平がきちんと取れているかどうか最後にチェックしてからシャッターを押しましょう。三脚を使って水準器を使えば確実ですが、そうでない場合はファインダーに格子線を表示できる機種もありますので、そういった機能を利用してもいいと思います。

作例(2)水平をきっちりとる

作例(2)水平をきっちりとる

ミックス光に注意

インテリアの撮影で一番やっかいなのが、室内の照明と窓からの外光のバランスが悪い場合です。[作例(3)]では外からの自然光が入りにくい部屋だったため、特に奥のほうは部屋の照明のほうが明るく、人口光であるタングステンの色がかぶってしまっています。タングステン照明だけしか光がないならカメラのほうでWBを合わせるという手もありますが、[作例(3)]の場合手前右側に大き目の窓があるためそちらからの光で手前側は自然光メインになっており、部屋の奥のほうと手前のほうでは交光線状態がまったく違うというのが難点です。このようにミックス光になる場合が光を扱う上で一番やりにくい状態です。普通インテリアを撮る場合、室内の照明は全部つけるのが基本なのですが、こういうときは照明を少し落としてバランスをとるか、ストロボなど太陽光に近い光を使って(クリップオンではなくカメラから離して使うなどの工夫が要りますが)光を補う必要があります。特に一階の部屋は二階以上の上のほうの部屋より自然光が入りにくく、暗くなりがちなので、出来るだけ明るい午前中のうちに撮影するのがお勧めです。[作例(4)[は二階の部屋で自然光が十分入っていたので、室内の照明をつけてもそれほど影響がなく、よいバランスで撮ることが出来た例です。

作例(3)ミックス光に注意

作例(3)ミックス光に注意

作例(4)外光メインで撮る

作例(4)外光メインで撮る


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