ママカメラマン山ちゃんの写真教室 コラム・ギャラリー
学年末が近くなると発表会をする幼稚園や保育園も多いのではないでしょうか。発表会は練習も大変だしクラスのまとまりが必要ですからタイミングとして学年最後にやるのが適切なのでしょう。私の地元では小学校も学年最後の授業参観は歌や劇などの発表です。頑張って練習した成果を見せる発表会ですし、かわいい衣装も着ています。がんばって記念に残る一枚を撮りましょう。今回は保育園の発表会を作例にしますが、場所は小学校の体育館でした。小さな保育園のホールとはちょっと様子が違いますが参考にしてみてください。
発表会の時はかわいい衣装を着ています。どんな衣装をきていたのかもわかるように全身で一枚撮っておきましょう。発表会の衣装はそれを着るだけで子供にとってテンションの上がるものです。横位置で上下いっぱいに撮るのも悪くはありませんが全身でなるべく大きく撮るには縦位置で撮ったほうが大きく写せます。外付けストロボを使っている場合はストロボの前に、前の人の頭などがかぶっていないか注意して撮りましょう。前の人の頭の間から撮っているような状況の時は縦位置にカメラを構えるとストロボが横に出ることになり、ファインダーではかぶっていないのに前の人の頭がストロボの光をさえぎってしまっていることもあり得ます。フレーミングは下はギリギリでいいので頭の上にちょっと余裕があるくらいでいいでしょう。
表情を撮りたいときは望遠レンズでアップにしてみましょう。上半身のアップを撮るときは顔や頭はもちろんですが手を切らないようにしたほうが見た目のいい写真になります。演技の時は手を広げたりかわいい振付で踊ったりしますから、その様子が分かるようになるべくなにかポーズをとっているところを狙ってみましょう。小学校の体育館は広いので座席にも余裕があります。自分の子供が出る順番が近くなったら自分の持っているレンズのズームの範囲でなるべく大きく撮れるように前のほうに移動するといいでしょう。ただし、自分の子の演技が終わったら次に出る子の保護者に席を譲ってあげましょう。
フレーミングを考えて撮ろう
よくある写真が作例1です。ちょっと写りが小さいですね。それに画面下の階段のような部分はまったくの無駄です。画面中央のAFフレームでピントを合わせてそのままシャッターを切るとこのような写真になってしまいます。アルミの階段をこんなに大きく写すより背景の絵を入れてあげたほうがずっと雰囲気が出ます。こういった背景の絵はたいてい子供たちがみんなで作ったものであることが多いので、一枚くらいは背景も入れた写真を撮っておくとよい記念になります。無駄な下の空間を切ってその分上の空間を出したのが作例2です。このときなるべく自分の子供が前に出たタイミングを狙って中央にフレーミングし、周りの子供たちも一緒に入れて写すとなんだか主役っぽく写ります。このときのコツは自分の子より大きく写るお友達は画面に入れないことです。この時も実は両側に二人のお友達がいて同じくらい前に出てきて一緒に台詞を言っていたのですがあえて画面に入らないようにフレーミングしています。舞台の写真の場合床より下は写しても仕方がない空間なので、床面ギリギリくらいで切ってしまいましょう。その分上の空間に余裕を持たせたほうがずっと舞台の雰囲気がもりあがります