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霜を撮るVol.204 2015年02月06日更新

私の地元は温暖なほうで、雪はめったに降らないし他で雨が降っていてもこの近辺だけはセーフ、ということがよくあります。去年どか雪が降ったときは、雪に不慣れな土地柄が災いしてあちこちで身動きの取れなくなった車が放置され大変なことになりました。このような場所では雪の写真はなかなか撮れないのですが、霜くらいは降りています。日陰であれば子供たちの登校時間帯にはまだ霜が残っていて、毎朝わざと霜を踏みながら学校まで歩いているようです。もちろん朝の寒い時間帯だけなのですが、これも冬の風物詩です。今回は霜の写真を撮ってみましょう。

天気予報で予想最低気温をチェック

まずは天気予報をチェックしておきます。明日は行ける、と思ったら天気予報を見ておきます。予想最低気温が0度以下になっていればまず間違いなく霜が降りてくれます。できれば湿気があって風がなければベストな状況です。土の下にある霜柱などは土中の水分が必要なので水分を含んだ土がある場所がいいのですが、結晶のように草などについている霜は空気中の水分が凍ったものです。ですから湿度が高いほどいいと思います。また、風が強いと霜がきれいに下りないので、強風の日も避けたほうがいいでしょう。

三脚があるとなおよい

昨年も霜の写真の話をしましたが、その時は一眼レフとマクロレンズをお勧めしました。今回も、もちろん一眼レフとマクロレンズを使いましたがそのほかに三脚もあると尚いいと思います。日が昇る前に撮影するとすればそうとう暗いですし、日陰で撮るにしても手持ちだと十分絞り込めなかったり、シャッター速度が遅くてぶれてしまったりします。作例1はF5.6で撮ったため、葉の淵の部分にはピントが合っていますが、中央部分にピントが合っていません。これくらい近づいての近接撮影になると、離れて撮るときに比べてピントの合う範囲がぐっと狭くなります。そのため、いつも以上に絞り込むことが多くなります。しかし絞り込むと当然その分シャッター速度が遅くなるのでブレやすくなります。作例2はF10まで絞り込んで撮ったのですが、ブレてしまっています。シャープに撮るために絞り込んだのにぶれてしまっては元も子もありません。近接撮影の場合ぶれも通常の時より目立ちます。作例3はF10で三脚を使って撮りました。これなら葉全体にピントがきますし、三脚のおかげでぶれません。できれば三脚を使って撮りましょう

作例1 F5.6で撮影

作例1 F5.6で撮影

作例2 絞ったらぶれた

作例2 絞ったらぶれた

作例3 F10で撮影

作例3 F10で撮影

霜は低いところに多い

作例4は今回霜を撮った公園の状況です。川辺の公園なのでまあ他の場所より湿度は高いだろうと思い、霜を撮るときはいつもここにきています。花壇もあるので柔らかい土があり、こういったやわらかい土には霜柱が立ちやすいので、それも期待できます。この状況写真を見るとわかると思いますが、左側の低木には霜が降りていません。しかし、地面には白く霜が降りています。霜は低いところにたくさんおりますので、足元をよく見て撮りたい霜を見つけてください。

作例4 状況

作例4 状況


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