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春のバラを撮るVol.217 2015年05月08日更新

こどものころ遠足で行った地元の植物園が閉園になってしまいました。温室のある植物園だったので花のない季節に花の写真を撮らなきゃならない時などに重宝していたのに困った、と思っていたら別の植物園が県内にできていました。植物園と言ってもバラガーデンがメインのようでかなり華やかな雰囲気です。ガーデニングが趣味の人には見応えがあるだろうな、と思うようなガーデンでした。今回はバラの写真を撮ってみましょう。

アップで撮るならまずは状態の良い花を探す

作例1はバラのアップです。珍しい色のバラですが残念ながら形がちょっとひしゃげていますね。アップにするときは、まず状態の良い花を探すのがきれいな写真を撮るための第一歩です。咲いたばかりか開きかけくらいのタイミングの花を探すことと、花弁に傷や汚れがないかなどもチェックしましょう。また、意外と見過ごしてしまうのが虫などが張り付いていないかどうかです。目立たない色の虫がいることもあるので注意しましょう。

作例1状態がよくない

作例1状態がよくない

作例2ピントは中央の花びら先端に

作例2ピントは中央の花びら先端に

作例3中央部分にピントでNG

作例3中央部分にピントでNG

ピントは中央の蕾先端に合わせる

普通花の写真を撮るときは蕊にピントを合わせるのが基本なのですがバラの場合蕊が見える種類は一部のもので(開ききって散る直前の場合は別ですが)ほとんどは中央が蕾のような状態になっています。ですのでピントはこの蕾部分の先端に合わせるとよいでしょう(作例2)。一応これを基本と考えてよいのですがたまにそうでない場合もあります。作例3は花の中央部分にピントを合わせて撮りましたが、なんかピンボケっぽい印象になってしまいました。これは花の形もありますが、撮る角度が横からのため花の中央部がよく見えない状態であるためです。そのせいでピントを合わせた中央部はよく見えないのに、手前の花びらが中途半端にぼけているのが目立ってしまい、なんだかピンボケに見えてしまっているのです。このような場合は手前側の花弁にピントを合わせたほうがシャープ感が出ます(作例4)。

作例4手前の花弁にピント

作例4手前の花弁にピント

後ろにボケをつくるとふわっとした印象に

主役のバラだけでなくその周辺にも気を付けて撮ってみましょう。画面内にちょっと遠い部分が入るようにするとその部分がやわらかいボケになってくれるので画面全体をソフトなイメージにすることができます。作例5は画面右側に空いた空間に遠い緑が重なるようにフレーミングしました。そのおかげでこの部分が明るく柔らかい後ボケになっているため写真全体がふわっとしたイメージになっています。一方作例6はここまで大きくぼけるような後ボケが画面内にありません。比べてみると写真全体の印象が大きく違うのがわかると思います。

作例5後ろにやわらかいボケを入れてふわっとした印象に

作例5後ろにやわらかいボケを
入れてふわっとした印象に

作例6やわらかい後ボケがない

作例6やわらかい後ボケがない

さらに前ボケを入れてみる

作例5の写真にさらに前ボケを入れてみたのが作例7です。後ボケが画面右側なので反対側いなる画面左側にカメラの近くにあった葉の緑を入れてぼかしてみました。ボケを利用する方法だけ覚えておくと便利です。どちらを選ぶかは個人的な好みなので好きな方法を選んでもらって自分の好みに合った方法で撮ってみましょう。

作作例7 作例5にさらに前ボケを入れてみる

作例7 作例5にさらに前ボケを入れてみる


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